Gasagasa Report

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2003/12/30(火)多摩川野池
07:00-08:00晴 ムギツク、オイカワ、テナガエビ、ヨシノボリ、モツゴ、タモロコ、ヌマチチブ
タモ網
寒くなると魚の動きも鈍くなり、釣りにはタフな季節になるが、ガサガサについてはむしろ好都合なケースが多い。かたまっているので、隠れ家を見つけだし急襲すれば効率的な成果が望めるからだ。もっとも雑っ魚たちにとっては迷惑千万な話なので、あんまりやりすぎはよくない。ウェーダーに穴があいてしまったので、新しいのを買うまで控えていたが、年末セールでソーシンのやつが安くなっていたので、これをゲット。タモ網もヘタっていたので、新しいのを一本買って、今年最後のガサ入れに行くことに。

この時期は、本流筋は難しい。深場に魚が行ってしまうので、なかなか勝負にならない。よって野池群へ行く。行ってみると、冬になって降水量も減り、水位も下がっている。いくつかあった野池もかなり干上がってしまっている。駄目だと思いつつ探ってみたが、案の定、オイカワ幼魚やモツゴぐらいしか入らない。この時期は渡り鳥の休憩場所にもなるので、生きのびるためには、野池もある程度の水深は必要なのだろう。水温を測ってみると、なんと８度。流水してない分、水温はかなり低くなる。場所によっては薄氷を割りながら探るという有様である。

この時期のポイントは、大きな石の下。ゴミやシートの陰、沈んでいるパイプや空き缶の中など。これらの隠れ家に雑っ魚は溜まっている。タモ網を仕掛けてから、石をゆすると雑っ魚が入っている。タモ網は二本用意した方がいい。これで退路をしっかりと閉じて、石などを揺らす。今回はいつものメンツに加えて、面白い奴が入った。ムギツク君とテナガエビである。それとヌマチチブのペア。ヌマチチブは、飼いやすいが、乱暴者なので写真だけ撮って放流。結局、ムギツク君だけキープすることにした。

いろいろと楽しませてくれた野池だが、これから大きな増水がないと、この野池は春を待たずに消えていってしまうだろう。雑っ魚を放流しながら、彼等の行く末を思うと、ちょっと複雑な気持ちになった。


2003/11/03(月)多摩川野池
06:00-07:30曇り ブラックバス、オイカワ幼魚、カマツカ、スジエビ、ウキゴリ幼魚、モツゴ、コブナ
四つ手網、タモ網
三ヶ月ぶりのガサガサ行。十月は出張続きで水槽メンテに不安を抱えていたため、いったんアクアＢＯＸは中断したのだが、ようやく落ち着いてきたので、また再開ということで、入居人募集のために多摩川に出向く。

十一月になって朝晩はかなり涼しくなってきた。雑っ魚といえども深場に移動を始めているころだろう。そんなわけで本流筋はパスして野池巡りに絞る。季節の変わり目ということで、このところ雨はよく降っているのだが、本流が溢れて野池がフラッシュされるほどではない。あらたな生き物が入り込むということは考えにくいので、次第に野池の魚も減っているはずである。

ところが魚は意外と多い。おなじみのモツゴ、モロコ、オイカワはガバガバ入る。おまけに欲しかったカマツカ君やウキゴリ幼魚も入った。スジエビも健在。いったい、いつの間に湧いてくるのだろう。あらためて自然の再生力に驚きを覚えてしまう。しばらく使用を控えていたウェーダ（いちおうＤ社製なのでメーカー品のはずだが…）に見事に穴が開き、入ってくる水の冷たさも忘れて、子供のようにガサ入れに夢中になる。

ところがイヤなことが一つあった。野池のガサガサでパシュッとタモ網に入ったのが、あのブラックバス君。当歳魚のチビバスだが、精悍な姿はまさしくバス。考えてみれば、これまで遭遇しなかったのが不思議なぐらいだが、このちっぽけな野池にこいつが入ったら、いままで必死で生き延びてきた雑っ魚類はひとたまりもないだろう。自然繁殖か違法放流かは分からないが、状況から見ておそらく後者だろう。チビバスには罪はないが、身勝手な輩に怒りを向けて、心を鬼にして「駆除」した。この不毛な戦いはいつまで続くのだろう。西の空に広がる暗雲を見上げながら、なんとも心を整理できない小生だった。


2003/08/10(日)多摩川＆野池？
18:00-19:00晴 オイカワ幼魚
四つ手網、タモ網
台風十号が通り過ぎた翌日、カーッと晴れわたり、気温はなんと３５度。昼間はとうてい釣りに行くような気分になれない。夕方になって夕日が落ちるころから活動開始。水位も下がってきたことだろう。上手くすれば浅場に残されたウナギやナマズをゲット出来るかも知れない。

ところが予想よりはるかに水位は高いうえ、濁流がすごい。堰を開放していることもあるのだろうが、これではとても本流筋までたどり着けない。もちろん野池は水没している。仕方がないので、普段は川原になっている場所で四つ手網を仕掛けようとするが、それでもかなりの深さ。濁っているので深さが分からないうえ、ここはあちこちに昔の洗掘跡があって危険極まりない。

岸辺の膝くらいのところでやってみるが、水没している草木がじゃまで網を仕掛けられるポイントがほとんど無い。なんとかやってみても、お馴染みオイカワの幼魚しか入らない。こりゃ駄目だとすごすご撤収することにした。水が落ちるまで二日ほどかかりそうだ。

帰りがけに他のめぼしいポイントチェックをしてみたが、すべてゴーゴー流れる濁流のした。これでは河道もまた大きく変わるだろう。あらたにポイント探しをしなければならなくなりそうで憂鬱になった。


2003/07/21(土)多摩川＆野池
10:00-11:00小雨 オイカワ、モツゴ、ヨシノボリ、コブナ、コイ、ヘラブナ
四つ手網
今年は長梅雨。なかなか晴れないが、ニゴイ君だけでは水槽がさびしいので入居者を探しに多摩川に出向く。三連休なので、天気がよければ河原に人も多く出ているはずだったが、雨ということで誰も居ない。

増水気味なので、あまり無理をしないで浅場のガサガサをあたる。ちっこいオイカワ幼魚が入るがポツポツ。つまらないので前回に大漁となった野池に移動。雨のせいか水が澄んで底まで見えるが、めぼしい魚影は確認できない。入ってみるとけっこう水は冷たい。四つ手網を入れてみるとオイカワが入ってくるが、密度は前回に劣る。アユは全然入らない。もしかして投網かなにか入れたのかもしれない。

仕方がないので、端のほうのガサガサ周りをしつこく責めると、オイカワに混ざってヨシノボリが入ってくる。最近、ヨッシー君は飼っていないので、久々にキープすることにする。野池の深場に四つ手網を仕掛けると、巨ベラや中ゴイが入ってしまうので、そこは避けてガサ入れをする。やはり野池のほうが魚種は多いようだ。

水槽に入居いただくオイカワ幼魚、ヨシノボリが揃ったところで、雨脚が更に強くなってきた。これ以上続けてもキリがないので手仕舞うことにした。


2003/07/12(土)多摩川野池
18:30-19:00曇天 オイカワ、アユ、二ゴイ、タモロコ、モツゴ、コウライモロコ、コブナ、コイ、ヘラブナ
四つ手網
水槽の入居者を探そうと雑っ魚釣りに行ったものの、大型タモロコばかりで、水槽サイズが釣れず。仕切直しをするということで、野池にガサ入れに出かける。

このところダラダラ雨はあったが、まとまった雨が来ていないので、野池のコンディションがどうなっているのか不安だったが、行ってみるとちゃんとあった。しかも週末ということで魚釣りをしている。驚いたことに何とコイのブッコミまでやっている。まあ、サイズはともかく本流よりは釣れるだろう。

雨が続いたせいか、結構濁りが入っていて、波紋も結構出ている。何となく雑っ魚はおりそう。いつものように四つ手網を仕掛けて追い込むと「ドワッ」っといきなり大量。なんとオイカワの固まりである。しかも水槽サイズ。というより食べ頃サイズ。野池の場合は、増水で本流から溢れ出た水でフラッシュしないと縮小均衡してしまうものなのだが、これはこの春のフラッシュによるものだろう。小生の記憶では、ここまで水が来る増水は今年は無かったと思いこんでいたのだが…。いったい何時頃あったのだろう。

ほどなくそれは実証された。オイカワ幼魚とともにアユが数尾捕れたからである。１５〜２０センチ級だが当歳魚であり、これは４〜６月のフラッシュがあったことになる。このアユも鼻で臭いをかいでみると臭くない。毎年一回は多摩川アユの試食をしているので、今年もトライしてみよう。これもキープ。楽しみである。

例によって尺ベラや中ゴイが入って閉口してしまうのだが、コンスタントにオイカワが入る。そのうち型のいい成魚（１５センチ級）も入りだす。待望のオイカワである。ただ、これも大きすぎて水槽飼育には向かない。でも旨いアイテムなのでキープ。

たかが野池とつい馬鹿にしてしまうが、伏流水がわき出しているところは、水温も高くなく、水質も多摩川本流よりむしろ良い。野池で捕った雑っ魚を食べた経験では、臭みも全くない。伏流水があまり出ていない野池は水温も高く、藻が繁茂しているのですぐ分かる。こういうところでは、四つ手網を入れてもコブナかモツゴしか入らない。

暗くなるまでの短時間ではあったが、久々の大量で大満足のガサガサだった。


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