デュークＢＯＸ（日和見釣行記他魚編）

Duke Fishing Rupo

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2002-06-06(金)	多摩川
02:30～04:00	晴	ＢＯＺ
シマノUL(6ft)、ペン3800SS、ライン12Lbs、クレージクロ－ラ、ダイイングフラッター
体調はいまいちだったが、珍しく二時過ぎに目が覚めたので、これはナマズが呼んでいるに違いないとばかり、フラフラと川に行くことにした。敢えて出かけたのは、新規購入したプラグ。ダブルスイッシャーの「ダイイングフラッター」と、お馴染みのクレージクローラである。とにかく騒がしいルアーに限るということで、流れが速いところが多い背景から、とくに前者へ期待した。増水後の濁りがとれたベストタイミングは、本来は火曜～水曜ごろだった。ところが、そのころは、日頃の行いが良くないのか、風邪か食当りかで体調を崩して寝込んでしまっていた。…が、今週中はまだまだチャンスがあるハズである。今回はあらかじめ家でルアーまでセットアップして持っていくことにした。暗い河原で四苦八苦してタックルをセットすると、意外とガイドへのライン通しが抜けていたり、ノットの余り糸を切らずにメイン側を切ったりとミスから始まることも多い。こうなると出鼻をくじかれてしまう。慎重にやればどうということはないのだが、気がせくのと、とりわけ朝の釣りの場合は寝ぼけもあって、この手のミスが多くなる。やってみるとたしかにこの方が楽だ。ポイントはいつものところ。もちろん平日なので誰もいるわけはない。前回、まとわりついた野良猫もいない。なぜか浅場にたむろすコイも居ない。妙に静かに釣りを開始した。今回は先ず「ダイイングフラッター」、夜の川面の静寂をジャージャーとスィッシャーを鳴らしながら、けたたましく騒ぎ回る。普通これだけプレゼンスを発揮すると、ナマズがいればバイトの一つや二つは来るハズなのだが、なぜか反応無し。派手に泳ぐルアーが、そのうちに失笑を買うピエロのような気がして、釣りを続ける気が急速に失せてきた。ポイントを移動して、やや大人しい「クレージークローラ」にチェンジする。…が、これでも同じ、川面をモニョモニョ、クネクネとうねりながら泳ぐが、川面は静寂を維持。結局、その後もポイントを変えてみたが、何も新展開はなかった。またもや、ぐりぐりの完璧ＢＯＺである。何が敗因か分からないまま、がっくり肩を落として、明るくなり始めた河原を去った。(T_T)

2002-05-31(土)	多摩川
00:30～02:00	晴れ？	ＢＯＺ
シマノUL(6ft)、ペン3800SS、ライン12Lbs、ジッターバグ他
久々のナマズ釣行。このところの週末は、あれやこれやと釣りに出かけるシチュエーションにならず、とうとうベストシーズンの五月もめぼしい成果のないまま終わろうとしている。これではイカンと発起して、出張帰りのくたびれた身体を引きずって、釣り場に行くことにした。気の早い台風が近づいているために、土日のコンディションが悪化することは必定。ならば雨が降る前に出陣、ということになったわけだが、多摩川というハイプレッシャーな環境下では、週末に入る入る前の方が当然、魚の警戒心は少ないハズという目論見もあった。ポイントは前回バイトがあった場所に絞って攻めることにした。あちこち移動する手も有効なのだが、さすがにバテバテで、そうフットワークは良くない。今回のタックルは、いつものシェクスピアではなく、手返しの良いマルタロッドを選択。大型が来ると辛いが、まだまだそのようなレベルではない(笑)。この時間はさすがに誰もいないと思いきや、水道橋のほうでは花火が上がっている、これからこんなのが増えるんだよね～。ポイントはかなり離れているので影響はないが、どうも気分は良くない。ふと背後に視線を感じて振り向くと、なんと三毛猫が居る。ぜんぜん逃げずに人馴れしている様子から察するに、おそらく河原のホームレスが飼っている？猫だろう。もしかして小生の釣果をあてにしている？やや、プレッシャーを感じながら釣りを始めたが、やはりワンハンドロッドは手返しが良い。ただＵＬだとちょっと厳しい感じなので、そのうち千葉の実家に眠っているロッドを持ってこよう。軽やかにポンポンとポイントを攻めていくが、肝心のヒットがない。「バシュッ」とか「ゴボン」とかいうバイトは二度あったが、いずれもフックオンせず。ルアーを止めても捕食できない不器用なナマズ君。それともヒゲタッチで見切っているのか？なかなか出会いに至らない。そのうちにフラフラと眠たくなってきたので、増水後の遭遇を期して納竿とした。釣りが終わると見るや、離れていく猫の「フフン」とかいう冷たい視線が辛かった。(^_^;

2002-05-05(月)	多摩川
02:30～04:00	晴れ	ＢＯＺ
シェクスピア8.3ft、ペン3800SS、ライン12Lbs、ジッターバグ他
ＧＷ中の釣行記にも拘わらず、更新が大きく遅れてしまい「古新聞」の感はあるが、バンコク出張時に機内でたっぷり時間があったので、ようやく編集の運びとなった。ご容赦方。連休前半に風邪をひいてしまったので、諸事が後半に集中。なかなか魚釣りに行けるような時間がとれない。そうこうしているうちに最終日になってしまった。夕方から夜は予定が入っているので、前回のように早起きパターンでナマズ攻略に出向く。早起きはあんまり苦にはならない小生だが、なまった身体にはやや辛いものがある。仕掛けは前回同様にスピニングタックル。ルアーはヘドンのスウィッシャータイプのトップウォータープラグをＳ水で購入したので、いつものジターバグに加えこれも持参する。アングラーズハウスのブーツが「水漏れ」を起こし、リペアテープを貼り修繕をしたのだが、それでも浸水は止まらないので、やむなくこれも新調した。三年間でヘタったわけだが、寿命はそんなものか？さて釣り場は、スカとなった前回の場所ではなく、さらに上流にある小さな瀬尻を狙うことにする。小場所だが意外に水深があり、昼間のチェックで居そうだと感じたからである。川幅はかなり狭くなっているので、Ｗハンド８フィートで力投すると対岸に届いてしまう。やりながら思ったのだが、ナマズ君はそんなに流心にいるわけではないので、６フィートロッドで手返しよく攻めた方がいいようだ。さて、肝心の今回の結果だが、残念ながら一バイトあっただけで、結局返り討ち（ＢＯＺ）にあってしまった。バイトもコイかナマズかは不明。若干の進歩はあったものの、内容的には大いに不満が残ってしまった。多少ナメていたこともあるが、やはり一匹ゲットするまではしばらく紆余曲折が続きそうな感じである。

2002-05-02(金)	多摩川
03:00～04:30	晴れ	ＢＯＺ
シェクスピア8.3ft、ペン3800SS、ライン12Lbs、ジッターバグ、Ｊラパラ
気温も上がってきて、いよいよマルタから対象魚チェンジの時期。今回はかねてから考えてきたナマズ釣りを始めることにした。結構大きいのがいるし、釣り場も近いので、なかなか良い対象だとは思うのだが、いかんせん『夜釣り』というのが唯一最大の難点。歳とともに小生、あんまり夜更かしは出来なくなってきてしまっている（その分朝は早い方だが…）。魚釣りには「さあ行くゾ！」というようなリズムが必要なのだが、本来の出陣タイムである午後８～１０時頃は、通常は結構ばてている時間帯。早い日では床についているぐらいの人間なので、この辺が厳しいところである。季節外れの風邪をひいてしまい、治りかけなので調子がいまいちだし、しかも妙な時間帯に、ノコノコ出掛けていって「オヤジ狩り」に遭遇しても詰まらんし、などと考えていたら、案の定、今回もビールを飲んで気持ちよくなって、早々と寝てしまった。ふと目が覚めると午前二時半。「そうか、これから行けばいいんじゃん」とゴソゴソ用意をして出掛ける。とはいえ半分以上寝ぼけているので、いつものベイトリールタックルは止めて、スピニングで日和った。釣り場に行くと、思ったほど暗くはない。まあ、都市河川で真っ暗というシチュエーションが、そもそも考えにくいということもある。いずれにしても、これならあんまり怖くはない。とはいえ水底の様子や水深については全く分からないので、昼間によくいく場所にする。狙いは、夜間に小魚が集まっている瀬尻である。ナマズは意外と早瀬に近いところにいることは過去の経験で知っている。今回釣行で使ったルアーは、ナマズ釣りではよく使われるジッターバグ（1/4oz)と、超浅場のシーバスに好んで使っていたＪラパラ(F11)。いずれも適当な速さでリトリープするとさざ波をたてて水面をやってくるので、夜間でも位置確認がしやすい。とはいえ、瀬尻もけっこうな流速があるので、アップクロスでも結構な速さで引かないといい動きにならない。いっぽうダウンクロス気味に投げると、水圧でとんでもなく重くなってしまう。まあ、ナマズは意外に俊敏だから、アップ気味のミドルスピードリトリープでもいいかな、と適当にキャストを続けるが、残念ながら反応はただの一回もなかった。今回は初めてということもあって要領を得ず、結果としては予想通りＢＯＺになってしまったが、これで大きいのがヒットでもすれば、結構楽しい釣りになるだろう。この夏までの間に一本釣ってみたいものである。夜明けが来ればオシマイと踏切りがつくので、早朝パターンもなかなか良い。今回はたまたまそうなったわけだが、釣行パターンの一つとして、これも考えてみよう。

2002-04-13(日)	多摩川
17:30～18:15	晴れ	マルタ＆コイ
シマノUL(6ft)、ダイヤモンドSS→ペン3800SS、ライン6Lbs→12Lbs、セルタ、パンサーマーティン
今日は汗ばむくらいに気温があがった。そして日もどんどん長くなっている。夕方五時過ぎになって、ようやくフリー時間が出来のだが、空はまだ明るい。ということで半月ぶりに、チョイとというタッチでマルタ釣りにいくことにした。このところ土曜前後に雨が降るパターンが続いていて、この週も土曜に雨が降った。まあ気圧の移動パターンが６～８日ぐらいのサイクルなので、どうしても週に重なってしまう。季節の変わり目に、これにハマるとエラい目になる。週末が雨で月曜が晴天というパターンだ。いまのところ、被っているのは土曜だけなのでまずは上々と言うべきだろう。行くと水量はやや多め、条件は悪くない。まずは前々回に爆釣したポイントに。…が、魚影が見えない。背尻の水底にはマルタ君の亡骸があった。「いやな予感」を感じつつキャストを始めるが、全くといっていいほど反応がない。まだまだマルタシーズンと思って、今日も川に来たのだが、もしかしたらサクラの花と一緒にフェイドアウトしつつあるのではないか？という印象。あるいは堰の上に群が移動してしまったのかも知れない。仕方ないので場所を変えてみることにした。ボサッとした平瀬に移動したところでキャスト。普段では先ず攻めないポイントだが、流心で何か魚の気配が見られたからだ。いきなりガツーンと手応え。そしてギャーッとラインがのされていって、パシッという音とともに６ポンドラインがスイベルの結び目から切れてしまった。「ガビ～ン」これはコイが産卵で瀬に寄り始めていた気配だったようだ。バーブレスなので、そのうち外れるとは思うが…。コイ君申し訳なし。よく見ていると、瀬周りで遊んでいるのはマルタ軍団ではなく、コイのよう。それもかなりの数である。わずか二週間でこれほど雰囲気が変わってしまうとは驚きである。そんなわけで、対策としてダイヤモンドリールから、やや太めのラインを付けたペンリールにチェンジした。背尻にもコイがかなりたむろしているので、そこは避けてバックウォーターを狙うことにした。…が、これでもコイがヒット。パワーがあるので、ＵＬタックルではなかなか寄ってこない。面倒だが、ラインを切るわけにはいかないので、焦らずにしばしやりとりして何とかネットイン、６０弱。まともに口に掛かっていたので取り込めた。まあ、スピナーをコイが追うとは思えないので、たまたまの交通事故だと思う。これでは本命ＢＯＺか、と少々焦り始めたが、あたりが薄暗くなりかけたときにようやくヒット。５０ちょっとだった。トロっぽい場所ではやはりパンサーマーチンが頼りになる。今年のマルタもそろそろおしまいか。

2002-03-30(日)	多摩川
11:00～14:00	晴れ	マルタ（～５０cm）
シマノUL(6ft)、アブ44X、ライン6Lbs セルタ
今日は水辺の楽校「マルタ祭」とか称して、中本賢さんが子供たちを集めて、マルタ釣りや多摩川の川遊びの楽しさを教えようというイベントを開催。たまたまマルタ釣りをやっているということで声がかかり、手伝いに行くことになった。とは云えパン餌釣りが惨敗だったので、万一マルタが掛からない時のために、コイの流し釣りや雑っ魚釣り仕掛け、はたまた四つ手網やタモ網まで持ちだして行く。チャリ一杯にあやしい道具を乗せていく様は、下手をすると空き缶ホームレスのようである。近所の人は誰にも逢わないように裏道を通っていく。土曜日は曇りがちで気温が上がらなかったが、今日は晴れて風もない。絶好のイベント日和である。当初予定していた瀬にはマルタが付いていないということで、場所替えをして小生が釣っているいつものところ、これを東京側から攻めることにしたらしい。待ち合わせ場所に行ったら誰もいないので、ケータイで連絡をとって小生も後を追う。釣り場に行ってみると、たくさんの子供たちが一斉に川にバシャバシャ立ち込んで、竿を振り回している。これではマルタ群団もビックリして、さすがに追いは悪くなるだろう。手伝いに来ている人は、漁協関係者のほかは釣り雑誌社の人たち、さすがにスタイルも決まって釣りは上手そう。超ハイプレッシャーながらもポツポツとは釣っている。淡水魚倶楽部のいわいわさんも手伝いに来ていたので、小生のウェーダーを貸してあげる。小生もブーツで立ち込めるところまで入って、いつものスピナーで先ず魚影を確認する。普段は居る手前の浅場はさすがに見えないが、流心付近にライズがポツポツ見える。そこを攻めると程なくヒット。やはりスピナー釣りが一番だ。ともあれ一応は釣りになることは確認。子供たちの釣り方を見ていると初めての子が多いらしく、この調子ではなかなか釣るのは厳しい。そんなわけで、中本さんから頼まれて、一応小生が手取り足取りレクチャーすることになった。こういうときに釣れないとヤバイのだが、運良くヒットしてくれて、二人の子供にそれぞれマルタのファイトを楽しんでもらった。何とか役目を果たしてホッと安堵。そんなわけで、数的には爆釣とはならなかったものの、天気にも恵まれて、催しとしては成功裏に終わった。中本さんご苦労様でした。今回の経験で、子供たちにも多摩川の楽しさや、マルタのことを知ってもらえたのではと思う。もしかたら、彼らの中から将来の釣り名人が出現するかも？そうなると最高。番外：支流があったので、いわいわさんとガサガサもちょこっと試みた。スゴモロコと、当歳ではないがヨシノボリをゲット。こちらもだんだんと賑やかになりそうで期待大。

2002-03-28(金)	多摩川
06:30～08:30	晴れ	マルタ十数尾（５５～４６cm）
延べ竿4.5m、ライン16LBS、鯉スレ９号、パン餌、シマノUL(6ft)、ダイヤモンドSS、ライン6Lbs セルタ、パンサーマーチン
前回のパン餌釣りは悲惨であった。この釣法をトライしたわけは、個人的な好奇心もあったのだが、じつは別の理由もあった。今週末に子供たちにマルタ釣りを教える催しがあり。そこに小生も手伝いに行くことになっていたからである。小難しいルアーやフライよりもエサ釣りの方がマルタ釣りを簡単に楽しめるはず、と目論んだので、その検証という意味合いも強かったのである。かなり痛い目にあったので、これは放棄しても良かったのだが、一度で結論を出すには甚だデータが少なすぎた。そんなわけで、たまたま朝の予定があいた金曜日に、もう少しマルタの延べ竿パン餌釣りをゴリゴリやってみようと思い立って多摩川に出向いた。前回は釣り人が多くプレッシャーが高かったので、静かな時の反応を知りたかったのと、仕掛けが鯉釣り用だったので全般的にゴツかった。今回はもう少し細目で小振りの仕掛けでトライをしようという腹である。いつもの釣り場に行ってみるとビックリ。ウィークディなので釣り人がいないのは予想通りだが、マルタの数が尋常ではない。特定の瀬尻だけではなく、それこそ川一面にマルタ、マルタ、マルタという感じである。二週間前には気配もなかった川崎側にまでビッシリとマルタが寄せている。先週末でもすごいと思ったが遙かにすごい。渡しょうもマルタを踏まないように注意して歩かねばならないほどである。いまやマルタ遡上のピークに来ているのだろう。先週見えなかったコイ君たちもマルタの卵を追って瀬に出始めている。さて、今回の仕掛けは如何に釣れるのかと、ここぞと決めたポイントに振り込んでみる。一投目、アタリ無し。パン餌を付け替えて二投目。フワフワと力無くパンが流れていく。やはりアタリ無し。おや～と思いつつ三投目。これも一緒、仕掛けを上げるとパンの取れたハリが寂しく風に揺れている。今日のように、これ以上ないグッドコンディションでも駄目なのか。どうしてだろう？場所を替えたり、ハリの大きさを変えたりしながら、３０分ほどやってみたものの、スレっぽいアタリがたまにある程度で、ほとんど反応がない。やはりこの釣法は駄目なようである。このままでは、マルタの大群を目の前にして、ＢＯＺで帰還するというトンでもないことになる。やむなくスペアでもってきたルアータックルに変更することにした。残念無念である。こっちは手慣れたこともあり、しかもノープレッシャー。うって変わってポンポンと釣れる。３０分ぐらいで十匹ほど釣って、溜飲を下げて納竿と相成った。延べ竿＋パン餌釣法はマルタに不適という烙印をおすことになった。

2002-03-23(日)	多摩川
15:00～16:30	晴れ	マルタ一尾（４９cm）
延べ竿4.5m、ライン20LBS、ヘラスレ11号、パン餌、
土日の釣行で、マルタ君たちが多摩川中流部にまでやって来たことは十分確認できたが、今日はさらに進んで「別のアプローチ」を模索することにした。それはルアーではなくパン餌によるマルタ釣りである。コイ科の魚であるので、パン系の餌はキライなわけがないという期待もあるのだが、昨年のトライではコイがかかってしまい台無しになった。今回はまだコイの遡上は目立たないので、選別的にマルタをねらえると目論んだわけである。それも単なるリール竿によるアプローチでは掛かってからも楽しくない。そう、禁断の延べ竿タックルで攻めることにした。まあ、大きくてもせいぜい６０前後のターゲットなので、ロッドブレイクの恐れはないと思い、いつもの仕掛けを手にして、午後遅くなってプラプラと出かけた。日曜日の午後、それも晴天ということで、いつものポイントには釣り人がウジャッと居る。マルタも群の範囲が昨日より更に広がっている感じなので、相対的には釣り人が多すぎるとは思わないが、小生的には好きではないパターンである。フライのグループが居たので河原に座って様子を眺めていると、日曜の午後、晴天、大勢の釣り人という、あんまり良くないコンディションでも、ポツリポツリとコンスタントにヒットしている。これだけ見ていると、やはりスピナーよりもフライの方がマルタ釣りに向いているような感じだ。とはいえ、小生の本日の秘密兵器はなんとパン餌である。フライにも絶対負けないはずと思いつつ、スタイルも決まった本格的なフライマンたちの間で、あやしいマスクをしたオッサンの延べ竿釣りは、やはりちょっと恥ずかしい。おそらくは変なヤツと思われたはずである。(^_^; とはいえガンガンと入れ掛かりで「どんなもんだい！」と言うことになるはずであったが…。こ…こない。マルタ君がまったく追ってこないのである。パン餌となると瀬脇の流速の遅いところでも、あっという間にパンも流れ去ってしまう。これはイカンとパンを練って堅くするが、これだと、ますます不味そうな餌になる。と云う感じで四苦八苦。スレで二度ほど来たがいずれもフックアウト。いくら粘ってもなかなか反応せず。ここはダメだと場所を替えることにした。そして最後に攻めた淀みっぽいところで、ようやく食ってくれた。待つこと一時間半。その間ひっきりなしにパン餌の付け替えをしていたわけで、ずいぶん忙しい釣りになってしまった。おそらくは、釣り人が多いプレッシャーとか、太めのラインを見破ったとか、あるいは産卵の営みでそれどころではない、といった、諸々の理由が頭にうかぶが、いずれにしてもパン餌釣りは、あんまり期待ほど効率は良くない、ということだけは分かった。それにしても疲れた。

2002-03-22(土)	多摩川
06:00～07:00	曇り	マルタ五尾（５３～４６cm）
シマノUL(6ft)、アブ44X、ライン6Lbs セルタ、パンサーマーチン、ブラックフューリー
マルタ釣りは旬が短い、ということで連日の出撃。取り敢えず前日行ったところに行こうと考えたが、引っ掛けマンにポイントが荒らされる前に行かねばならないと、やや早めに行くことにした。天気は雨が降りそうな曇天で、気温も前日とうって変わって低い。幸い、釣り場には誰も居ない。しめしめとばかり慌ただしくセッテイングして釣り場に行ってみるとビックリ。昨日とは比較にならないほどのマルタ、マルタ、マルタの群れである。完全に産卵モードにはいっている。浅瀬にはマルタが盛り上がっているような感じ。水温を計ると１２度。日も出ずあんまり高くないのだが、マルタ君達には関係ないみたいである。こちらも大事な営みを邪魔するほど野暮ではないので、群がっているところは避けて昨日と同じバックウォーターの境を攻めることにした。尤も、くんずほつれつの群の中ではスピナーなぞは見向きもされないだろう。あいにく、川崎側の中州からは、理想的な軌跡でスピナーをトレースすることは難しいので、トロ場に立ち込んでバックウオーターの落ち込みをなめるような形でゆっくりと引く。もちろんブレードが回るぎりぎりの遅さで。マルタ君は捕食がなかなかへたくそだからだ。一投目、いきなりヒット！やはりノープレッシャーだと追ってきてくれる。ＵＬ竿ひん曲がりドラグがうなってラインがギンギン出ていく。やったね！ラインブレイクは嫌なので、無理をせず時間をかけてやりとりをする。やがて上がってきたのは５３センチ。今年初の５０ＵＰである。その後もコンスタントにヒットし、五匹釣ったところで満足して納竿。今日きたのは、いずれも５０前後で６ＬＢラインでも何とかこなすことが出来たが、６０ＵＰだとピカピカの新ラインでも自信はない。とはいえ８ＬＢではスピナーの動きが悪くなったり、糸ヨレがひどくなったりするので小生的には許せない。やはり今のタックルで続けていくことしかないだろう。

2002-03-21(金)	多摩川
07:00～08:30	晴	マルタ一尾（４８cm）
シマノUL(6ft)、ダイヤモンドSS、ライン6Lbs セルタ、ドロッペン、ブレットン
河原でウェーダーを履いていると、茂みの中から綺麗なウグイスのさえずり声。いよいよ春の兆しが河原にあふれ出す季節になってきた。この時期はいつ何時マルタが姿を見せるか分からないので、基本的には毎日川に行くぐらいのキアイが本来は必要なのだが、期末ということもあり仕事も多いので、なかなかタイムリーに川に出向くことが出来ない。今日も前日までの出張の疲れか、不覚をとってしまい、やや遅くなってからの出陣。先週に攻めた場所に行って様子をみてみるが、やはりライズや魚影は確認できない。試しにとルアーを引いてみるものの反応はゼロ。やはり今年は遡上が遅いのだろうか？ふと顔をあげると中州の向こうの東京側で、フライマンらしき人が二人ほどいる…が、釣れている様子はみえない。その人たちが場所替えをしようと動いたので、その場所でもやってみるかと瀬を渡って中洲側に移動。行ったらびっくり、中州の反対側の瀬尻にマルタのおびただしい群れが集まっている。何のことはない、小生がポイントを間違えただけのことであった。それにしてもこれだけ違うとは驚きである。とにもかくにも「マルタ釣りはこれでなくっちゃ」と、そこを攻めることにした。それにしても何故フライマン諸氏（カップルだった）はこのポイントを明け渡したのだろう？その理由はすぐに分かった。中州を挟んで対岸に一人釣り人がいたのだが、問題は彼の釣法にあった。中通し木ウキの先についているのは鮎のスレバリ。これを瀬の中に投げ込んで引くものだから、十中八九でマルタに引掛かる。バンバンと引掛けてバンバンとリリースしている。こんな釣りをしていて、いったい楽しいのだろうか？そんな状態なので、マルタは一杯いても怯えてルアーを追うに至らない。おそらくはフライも一緒だろう。瀬尻までは彼の仕掛けが飛び込んでくるので、そこを外して瀬の下にあるトロ場への吐き出し付近の底をスピナーで探ることに戦術変更。スレバリのハリス長からみて、深場は蹂躙されていないと思ったのと、瀬に上がるのを躊躇しているマルタが大勢待機していると見たからだ。この作戦が奏功して、瀬尻では見向きもされなかったマルタが追ってくる。ほどなくヒット…が、いきなりジャンプされてスピナーごと持っていかれてしまった。「がが～ん」。サイズ的には６０近かったので、６ポンドラインではやや厳しい相手だったが、ドラグがスムースではなかった点（今回はダイヤモンドリールを使用）と、ラインが多少くたびれていたことも影響が大きい。気を取り直して、ラインを１０ｍほど捨てて、マルタ必殺のセルタ（3.5g）にチェンジ。もう一度丁寧に川底付近をトレースさせる。「ガツンッ」「きたっ」。マルタは一撃目がきついので、ドラグは更に緩めにしておいたので「ギヤ～ッ」とラインが出て行く。しばしやりとりして一年ぶりのマルタの引きを楽しむ。ＵＬの竿を根元からひん曲げてから寄ってきたのは４８cmのやや小ぶりのサイズ。とはいえ手始めの今日は、この一匹が釣れたことで満足と、これで帰還することにした。いよいよマルタシーズン到来である。

2002-03-16(日)	多摩川
10:00～11:00	晴	ＢＯＺ
シマノUL(6ft)、アブ44X、ライン6Lbs ブレットン
三月になっても期末のためか、いろいろと所用が重なり、なかなかフィールドに出られなかったが、たまたま時間があいたので、昼前の終わった時間帯だったが出かけた。多摩川中流域で三月といえば、言うまでもなくマルタ狙いである。昨年来、幾度か河道が変わってしまったので、昨年の経験がほとんど生きないが、それでも瀬尻を狙うことには変わりがない。まだ早期なので遡上は始まったばかり。そんなわけで、いつもより下流、宿河原堰の下流に点在する瀬を攻めることにした。。時間が時間なので、川には結構釣り人が出ている。河原を下りながらここはと思うポイントを探っていくが、感触的にはどうも活性が低いようだ。だいいちライズのようなものが見られない。昨年のこのころはマルタだけではなく、コイのじゃれ合いも結構見られたものだが…。遡上魚の場合は、年によって時期はかなりずれるものなのだと納得。結局徒労に終わった。とはいえシーズン突入直前であることは間違いないので、これから頻度をあげて探っていくことにしよう。ＰＳ：釣行時は上のような印象だったが、その後入手した情報によると、すでに付近でマルタを釣った人が出始めているそうだ。いよいよキアイが入ってきた。

2002-01-26(日)	多摩川
15:30～16:30	晴	オイカワ・タモロコ・モツゴ
延べ竿(2.9m)、ライン0.6号、ハリス0.3号新半月、グルテン、玉ウキ、
年明けから何かと忙しく、今月はまだ釣行回数は三回。出来れば月四日のペースを前半は維持したいところ。幸いにして天気が良かったこともあり、水がぬくむ午後から夕マヅメにかけて、小物竿をもって多摩川に出向く。今回は川崎側を徘徊したが、このところ雨が少ないせいか、野池の水位がさらに低くなっている。いくつかの池では鯉やヘラブナがボロボロになってヨタッている。元気なうちならば本流に戻せるのだが、こうなってしまうと手が出ない。可哀想だが、これも自然のプログラムの一端なのかもしれない。彼らの亡骸はすぐに他の生き物の生きる糧になるのだろう。以前爆釣した野池も、ただの水たまりになって、かっての面影はまったくなし。ここはダメだと、他を当ろうと思ったがいちおう竿を出してみることにした。浅いのでウキ下は２０センチもない。振り込むと、意外にも一投目からアタリ。竿を立てると小さなモツゴがプルプルあがってきた。どうやら、まだ魚は居るようだ。日没までの時間も限られているので、今日はここで腰を据えることにした。入れ掛りとはいかないものの、ポツポツと飽きないペースで魚は掛かってくる。とはいえモツゴがほとんど。五匹に一匹という感じでタモロコやオイカワがかかるが、この野池ではやはり生命力のあるモツゴが優占種になっているのだろう。地平線に太陽が降りてくる四時半を回ると、とたんに気温が下がってきたので納竿。本流に移動して、釣った小魚を本流に放つ。大きくなれよ。そして、いつものようにボケッと河原に座って暖をとる。たいしたことはなかったも知れないが、今日も大過なく一日が暮れようとしている。そんな一日に感謝。

2002-01-19(日)	多摩川
07:00～08:30	曇り	オイカワ・タモロコ・コウライモロコ
延べ竿(1.6m)、ライン0.6号、ハリス0.3号新半月、グルテン、唐辛子ウキ、
新年の業務や、家族の風邪などで、なかなか休みが取れなかったが、ここに来てようやくマイペースの休みが取れ、土日と釣り場に出向くことができた。土曜は鶴見川でコイフライだったので、日曜は片瀬に場を移してコイフライの連戦をしようかとも頭をよぎったが、この時期の重要なターゲットであるタモロコにすることになった。一週間前は週末はいずれも好天で、絶好の釣り日和であったのだが、日頃の行ないが祟って本日は厚い雲の曇天。いまにも雪が降りそうな天気である。当然、気温もあがらずに凍えるように寒い。川に出てみると、さすがに人気が少ない。今日は北風を背にしたかったので、対岸（東京側）に行くことにする。水道橋（登戸）の左岸はブルが入っていて、護岸工事中。いつもは大勢の釣り人で賑わっているが、今日は誰も居ない。もう一つの人気ポイントである五本松付近には２～３人の釣り人が居るものの、あんまり釣れている感じではない。何本か水制が張り出している場所で好ポイント。降りてみて川を覗いたら、砂が溜まってずいぶんと浅くなっている。しばらく見ないと多摩川のポイントは大きく変化するということを、あらためて感じた。しばらくチャリで走り、昨年も初釣りで攻めたテトラ穴の様子を見に行く。ここにも人は居ない。テトラ穴を覗いても魚影も見えない。ところどころのテトラ穴には洗剤のような泡が溜まっていて雰囲気はかなりよろしくない。一つの穴には何とカラスの溺死体が浮かんでいるのを発見！聞くところによると、この世に怖いもの無しの感のあるカラスも、泳ぎは苦手で、よく溺れるという。おそらくテトラ穴に足を滑らせてコケたのだろう。日頃、カラス軍団を快く思っていない小生としては、何となく「ザマーミロ」という気持ちになったのがいけなかったか、テトラを渡るときにつまずいてこける。幸いにして落水はしなかったが、手をついた時に肩を痛めてしまった。(T_T)情けなし。これでがぜん意気消沈し、あんまり釣れそうな気がしなくなった。ましなテトラ穴を探して、取敢えず仕掛を落としてみる。案の定まったくアタリがない。これではダメだと、さらに移動、別のテトラ帯を攻めることにした。ここも人っ子一人みあたらない。やはり、このような日和では、他の人々は懸命な選択をしたようである。水温を計ってみると８．５℃しかないのだが、ここでは魚影がちらちら見える。これなら行けるかもと、仕掛けを投入したところ、小気味良いアタリでコウライモロコが上がってきた。ところがその後、ポツポツとアタリは来るが、食いがかなり渋くハリになかなか乗らない。今日は万能エサのイカ切身ではダメで、グルテンでしか掛からない。結果的にはオイカワ混じりで小一時間で１０匹だから、雑っ魚釣りとしてはかなりシビアな幕開けとなった。

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