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■2007年6月29日 (金)　雑草管理

相も変わらずあちこち飛び回っております。今日は雨の九州を行脚中です。 気象庁も予測を修正、来月にわたって梅雨前線が本州付近に停滞する日が多いために、平年並みの降水量になるという話です。ちっぽけですが菜園管理者としては嬉しい話です。水やりはやっているものの、雨のあるなしでは作物の生長はまるで違います。 尤も、放任してきた雑草も、ここに来て一気に増長？してしまい、一部の作物には驚異になって来ておりますので、そこはジョキジョキと草刈りしています。小生のやり方は根こそぎ抜くのではなく、園芸ハサミで作物をいじめている箇所を切り取るというスタイル。なるべく根っ子の滋養を土中に残すことを考えているからです。 庭いじりは楽しいのですが、この時期になるとさすがに湿気が多く、日中でなくとも汗がふき出します。これから更に暑くなるわけですが、そうなるとどうなるのか心配です。ラニーニャの影響もあり、夏はどうも暑くなりそうなので、夏場の雑草管理はなかなか面倒な感じです。

■2007年6月28日 (木)　房州

昨日今日は久しぶりに、千葉の片田舎にある会社に出張でした。 車窓から眺める風景は、確かに垢抜けておりませんが、水田や里山の緑を見ていると、やはり３０年近く過してきた千葉の地には愛着を覚えます。 温暖で湿潤な気候なので、県民性もややだらしないようです。そんなわけで、あまり千葉県からは大人物は出ないようです。 親から聞きましたが、戦後すぐの頃は「千葉のお手伝いさんは根性がないので、すぐに国に帰ってしまうから雇わない方が良い」とか言われていたようです。 まあ、県民性もこんな感じで一絡げで言ってしまいがちですが、廃藩置県のあとは一時期、なんと２６県も出来たようです。そうなると房州とでも呼ぶのがふさわしい感じも致します。 今では、地域ごとの特徴は全く消えてしまったのですが、同じ千葉県でもエリアによって、その性格も結構分かれていたのかも知れません。

■2007年6月26日 (火)　偽装

北海道の食品加工会社で、牛と偽ってコロッケ用ミンチを卸していた罪で、最近の紙面ネタにもなっているようです。 どうもこの手の犯罪は、日本では定期的に発生するようで、風土に根付いたもののようです。宗教心が乏しい日本社会では、こういった偽装行為はなかなか自己制御出来ないのでしょう。 内部通報制度は嫌らしいものだと感じておりましたが、これがなかったら今でも多くの悪人が高笑いをしていると思うと、やはりあるべき仕組みなのでしょう。 特に日本や中国などの無宗教な国では、倫理規範が確立しておらず、有効な制度だと云えるでしょう。 悪意のあるチクリとは一線をかくすべきですが、少なくとも社会的に影響のあるような立場の人たちは、常日頃から第三者に見られていても恥ずかしくない行動を取らねばなりませんね。

■2007年6月22日 (金)　スカパー

北陸行脚から帰還しました。 さて本日の話題はスカパー。子供が「習い事や勉強で見る暇がない」ということで、ディズニーチャンネルを解約してしまいました。そんなわけで、家でスカパーを見ているのは小生だけになりました。それもサッカーだけです。 とは言え、見ているのは川崎絡みのゲームと、プレーの巧拙はともかく、勝負の真剣さが面白いJ2の昇格争いの試合だけです。これだけでも結構多いのですが、サッカーだけでは何となくもったいないので、何かないかとチャンネル検索をしてみました。 映画系はまったく時間もないので、ちょこっちょこ小一時間ぐらい見られるものがベターです。 金を出してまで、アホな番組を見る気もないので、多少は勉強にもなるドキュメンタリーチャンネルを契約しました。 ヒストリーチャンネルとディスカバーチャンネルです。 ２つで月額1050円ですので、まあ負担は大したことはありませんが、これがなかなか面白い番組を提供しています。特にヒストリーチャンネルは、ニッチながらも歴史のいろいろなテーマを取り上げて放映しているので、内容によっては楽しく見ることが出来ます。 おそらく視聴率は大したことはないのでしょうが、こういったマイナーチャンネルはスカパーならではという気がします。何かネタにもなりそうなので、しばらくは、ちょくちょく見てみたいと思っております。

■2007年6月21日 (木)　雨水あれこれ

雨がなかなか降ってくれない梅雨空をみながら、やはり雨の重要性を思わざるを得ません。 先日、たまたま見たテレビでは、お隣中国では、北京の水不足がかなり深刻な状態になっていることが取り上げられておりました。 五輪を控えて都市開発と人口増加を抱える一方、近辺の降水量が減るなどで、水がたいへんな不足となっているそうです。 水源地周りでは、なにやら「人工降雨ロケット」なるものが、盛んだそうで、降りそうで降らない雨雲予備軍を見つけだして、空にミサイル一発。粒子の核を拡散させて、それで雨を何分間か降らせるそうです。 さすがに人民中国、やることが直線的ですごいと思いました。 日本では、どちらかというと集中豪雨などによる洪水対策がメインとなっているため、あまり雨水利用についての関心はありませんが、エコロジーをテーマにする拙マンションには雨水タンクが二ヶ所ほどあります。 小生もプランターの水やりなどに使ったり、通路の散水に使ったりしています。 何気ない雨水でも、一旦貯めてしまうと結構重宝なものです。水は水道の蛇口をひねれば出てくるもの、という考えではなく、雨も貴重な資源、大事に使うことをもっと考えねばなりません。

■2007年6月20日 (水)　九州名産？

九州行脚中です。こちらも雨がなかなか降りません。 この時期だからという訳ではありませんが、九州に来るとよく食べるのがウナギです。ウナギ高騰については先日取り上げましたが、ここ九州では鰻重もまだまだリーズナブルな価格で食べられます。なかばウナ通？の小生の印象では、同レベルのネタでも関東に比べますと五百円から千円近く安いという感じです。ウナギといえば浜松というイメージが強いですが、鹿児島では温暖な気候を利用しての一大養鰻地帯となっています。そんな生産地を背景にしているから価格も抑えられているのでしょう。地元ならではの地鶏などもオススメですが、機会があれはぜひとも鰻重を堪能してもらいたいものです。 魚食材では、関アジ、関サバやフグ、ハモなど、他にもたくさん名物がありますが、美味ながらも価格も相当に高いので、そう言った点でもウナギは小生にとってはプライオリティは高いです。

■2007年6月19日 (火)　猛暑？

羽田から配信します。 いまや、当たらないのがデフォルトになった感のある気象庁の長期予報ですが、どうやら今年は猛暑を予測してきました。 この理由はラニーニャの発生です。風向の関係で南米沖合の温かい表層面が西に移動し、代わりに深層部から冷たい海水がわき上がってくる現象がそれです。 こうなると日本の気象に影響が大きいフィリピン近辺の海面温度が高くなり、日本列島に異常気象をもたらすとされています。 具体的には梅雨明けが早まったり、猛暑になったりする可能性があるということです。 今年は平年より関東地方の梅雨入りが遅れましたが、その後もまとまった雨は降っていません。ラニーニャは前線の活動は活性化させる傾向にありますが、このままですと渇水の恐れがあります。 個人的には、今までは暑い夏は好きではありませんでしたが、今年の場合はちと違っています。菜園の農作物を考えると、日照が減るとか、雨が少ないとかいう云うのは全くいただけません。 それなりにカッと暑くなってもいいので、バンバンと雨も降って欲しいものです。

■2007年6月18日 (月)　新型ディーゼル

新聞によるとホンダが低公害ディーゼルエンジン乗用車を国内販売することを決めたようです。時期は2009年からということで、まだ先の話ですが、これでも日本勢ではトップです。ＣＯ２排出という視点ではディーゼル優位と云うことですが、先行している欧州仕様でも、日本の厳しいＮＯｘやＰＩ基準はクリアできません。 今回の新型ディーゼルエンジンは低公害エンジンということで、この基準もクリアする見込みですが、イニシアル製造コストもうなぎ登り、通常のガソリンエンジンよりも五十万円ほど上がってしまうようです。これならば下手をするとハイブリッド車と価格面でいい勝負になってしまう感じですが、燃料代も考えると軽油vsガソリンということで、おそらくディーゼルの方がランニングコスト面ではお得になると思います。あとは量産効果待ちということになるのでしょう。 そうなると、費用対効果を考えていくと、あまり距離を走らない小生には、しばらく低公害ディーゼルは縁がないような気もします。とは云うものの、それだけでは割り切れません。やはり環境改善のためには、敢えてコスト(負担増)というものを受け入れる必要があるようです。安いから買う、高いから買わないというやり方は、いわば費用対効果に基づいた購買図式。それらの長年の積み重ねが、今日の環境問題に行き着いているという見方も出来ます。そうなると、これからの購買図式は、今までとは全く違った形で考えねばならないのかも知れません。

■2007年6月16日 (土)　宿敵出現(弐)

この時期の草花の生長はすさまじいものがあります。それこそ一日で20〜30センチぐらい伸びている感触です。蒔いた種も元気に芽を伸ばしております。 以前、ドバトに豆類の新芽をやられると云う話を紹介いたしましたが、周囲に生垣を剪定した小枝を林立させて防御することが出来ました。お陰様でエダマメも順調に育っているところです。 ところが最近になってまた新芽の被害が増加しています。あちらこちらに緑が芽吹いている状況なので、なにもわざわざ狭い拙菜園を攻撃しなくとも良かろうに、とも思うのですが鳥たちには美味しい芽が分かるのでしょうか？ あるいは繁殖や雛の餌やりのために、柔らかい芽が狙われているのかも知れません。 やられるのは、集中しているようで、ニガチシャ(エンダイブ)、フダンソウ、オクラ、カボチャばかりです。葉菜はまた蒔けばいいのですが、オクラとカボチャは収穫までの期間を確保するために、やり直しはききません。 よってテラスで干していたランディグネットを被せて防御することに致しました(笑)。 宿敵はドバトとカラスに加えて、どうも最近近くに営巣したツバメではないかと疑っています。まあ目くじらを立てることはしませんが、今後の攻撃を防衛するためには手を打たねばなりません。

■2007年6月15日 (金)　ウナギ高騰？

知っている人はわずかですが、いまやニッポンのウナギ加工品はＥＵからのヨーロッパウナギなくして成り立っておりません。ウナギ加工品の殆どを輸出している中国では、シラス価格が相対的に安いヨーロッパウナギを使っているためです。ところが先日、ヨーロッパウナギのシラス輸出について、ＥＵはとうとう漁獲制限を決定しました。 これで、今年の秋からは輸出国の政府の許可がないと取引ができなくなるそうです。さらにはＥＵは2009年からシラスの漁獲規制を導入することになり、シラス捕獲量の最終的には60％までＥＵ内に放流するように取り決めたそうです。 たしかに欧州内のシラスの大半を、遙か彼方の極東の一国がむさぼり食う構図には違和感がありますので、こうした一連の措置には納得がいくものです。これはあくまで一例ですが、似たような構図は、マグロなど他の食材でも良く見かけます。 ニッポンの食文化などと偉そうに云って独立性を讃えておりますが、その実態は異様な構図から成り立っていることがあるかも知れません。今回のヨーロッパウナギ、日頃の食卓の有様を見直す良い機会かも知れません。

■2007年6月14日 (木)　雨と息吹

今年は太平洋高気圧に元気が無く、なかなか前線が上がって来ませんでした。 いつから梅雨に入るのか、ちっぽけですが菜園管理者の端くれとしては気掛かりでしたが、ようやくそれらしい天気になってまいりました。 梅雨の期間には年間雨量の2〜3割の雨が降りますが、この時期の植物の生長は相当なものです。我が菜園も、二日も見ないと、こんもりとおい繁りビックリします。 こんな植物の生長にピタリと合った時期でもあり、まさに恵みの雨という形です。 日本は季節感が豊かですが、人によっては春夏秋冬＋梅雨ということで、日本には「五季」があるのでは？という説もあります。 おそらく、梅雨の菜園というのは緑が目にしみることでしょう。 小生自身は詩人のセンスは全くありませんが、そんなシチュエーションになったら、何かひとつ作ってみたくなるかも知れません。 詩はともかく、窓際に椅子を移動して雨音を聞きながら、読書したり昼寝したりすることは、じつはとても大好きなのです。 4〜5月は種まきなどあれこれ作業が多く、週末に雨が降ると勿体ない気がしたものですが、梅雨時は春まきの作業はすべて終わった後なので、恐らくゆったりとして雨音を愉しむ事が出来るはずです。

■2007年6月13日 (水)　家庭のＣＯ２排出削減

そう言えば京都議定書の達成云々については、追いつめられてきた政府も、その矛先を一般家庭に向け出しております。 たしかに家庭からの二酸化炭素排出量は日本全体の一割強ありますので、これも削減することにはそれなりに意味があります。 約四割が照明や家電製品からで、これまでの個々の製品の省エネ化の流れからすると、その拡大はすごいのでしょう。今なおアキバにあれだけ賑わいがあるのは、その証明です。 政府は省エネ家電への買替えを促しておりますが、気を付けないといけない点は「旧型を廃棄する」ことが前提になっていることです。 思うに旧→新への置き換えは、洗濯機、冷蔵庫、炊飯器などは黙っていても概ね行われますが、空調機器や映像機器は下手をすると「買い増し」に繋がる恐れもあり、この点は要注意です。 「取替え時のみ××％引き」などのインセンティブを付けないと、おそらく目論見通りにはならないでしょう。 廃棄に伴う、あらたなＣＯ２排出増量などの問題もありますが、きめ細かく政府が指導しないと、買替え促進が却って逆効果にならぬかと懸念しております。

■2007年6月12日 (火)　ニッポンの森、再考

今までは安価な輸入木材に押されていて、国産木材の消費は低下の一途でしたが、ここに来て状況がかなり変わってきております。一つには北京五輪の影響もあるのでしょう、お隣中国での木材需要の急拡大によって、全世界の木材価格が高騰していることです。昨年に比べると4〜5割も値上がっているそうですので、がぜん国内産木材が注目されだしました。実際、伐採業者の仕事量は増えてきている様子です。 更なる追い風は京都議定書への対応です。来年から2012年までの温暖化ガス排出量を6％削減（対1990年）することが数値目標化されているのですが、今までのところマイナス6％どころか、プラス8％もの深刻な状況です。二酸化炭素吸収のためには、森林を活性化するために、あらたな間伐・植林が条件になっておりますので、これまた国産木材供給面では後押しとなっています。 「緑が育む地球」というのは、単なるキャッチフレーズではなく、いよいよ危ない状況になってきている地球温暖化の抑制のために、どうしても必要不可欠なコンテンツになっています。私達にできることはやろう、ということで「ニッポンの森」の活性化をいろんな局面で推進していくことが急務になっています。

■2007年6月11日 (月)　隠居考（其之弐）

小生の場合は、家も建てたばかり、住宅ローンも少なからず抱えているので、そんな綺麗に転身することは出来ません。とは云うものの、誰しもいつかはおとずれる「隠居」についても、それなりにビジョンをもっていなければいけませんね。 仕事バカを続け、ある日突然引退の憂目になったら、それこそ他に居場所がなくなってしまいます。家族からも疎んじられ、みるみる老けてしまうようなスタイルにはなりたくありません。 いつでもフラフラ、あれもやりたいこれもやりたいと動き回っているような「元気な隠居生活」を送って行きたいものです。 おそらく、小生にとっては魚釣りはいつまでもライフワークの柱になると思います。ガサ入れはさすがに止めるでしょうが、ウナナマとコイは年寄りでも出来そうです。それと最近、傾倒し始めた野良仕事、これもエンドレスの世界のようなので、これまた柱になります。 そして最後はサッカー観戦という三本柱で、結構忙しい隠居生活をするのではないかと勝手に考えております。 まあこれは先の話になりますが、隠居生活をエンジョイするためにも、今のうちから体力作りをしておかねばなりません。通勤散歩はまだ続けておりますが、もう少しエクササイズ量を増やすために何かしなくてはいけません。

■2007年6月 7日 (木)　隠居考（其之壱）

日帰りで関西行脚してきました。 取引先で、以前から懇意にしていた人が定年を迎えたので、今回ご挨拶をしようと思っていたのですが、残念ながら一足違いで退職されてしまい、お会いすることが出来ませんでした。 後任者から伺った話で笑えたのは「彼はこれから一次産業に専念するらしい」とかいうことを聞いたからです。 ここで云う「一次産業」というのは農業のことです。普通は会社勤めを終えると、それまでの関わりで何らかの仕事に就くものなのですが、もともと田舎暮らしをしていたこともあって、彼はなんと退職金でトラクターを購入して、晴耕雨読を決め込んだとか。 なんとなく野良姿が絵になりそうな方だったので「そういった生き方もまた有り」と妙に納得してしまいました。 たしかに田舎ですと、土地と住まいがある程度備わっていれば、退職金がそれなりに手元に残っていれば、農業でトントンならば生活には困らないのかも知れません。都会暮らしではなかなかそんな「贅沢な」暮らしは出来そうにありません(笑)。

■2007年6月 5日 (火)　タバコフィルター

先日、たまたま地域の集いということで、町内会のポイ捨てゴミ清掃会に参加致しました。幹線道路沿いのゴミ拾いだったのですが、ペットボトルや菓子箱など以上に目立ったのが「タバコの吸殻(フィルター)」でした。構成的には、拾ったゴミの7〜8割がそれでした。 側溝のグレーチングに挟まったフィルターを金箸を使ってほじりだすのも面倒で、「××」などとブツブツ言いながらやりました。 このとき思ったことがありました。昨今、タバコは低タール、ニコチン化が進み、マイルド志向となっておりますが、敷居を低くすることでもあり、これは却って喫煙人口の抑制には逆効果の気がします。 むしろ、ここらでいっそ荒療治として「フィールターレス」を制度化して貰いたいものです。こうなると、吸う人にとってはインパクトは増すものの、ポイ捨てゴミは明らかに減ることでしょう。 もし、それでも吸いたい人で、健康が気になる人(笑)は、使い捨てでない別売りのフィルターを買うようにすればいいと思います。 更に、どうしてもナマに拘るほどの重症な人ならば、両切りをハイリスクで吸えばいいのではないのでしょうか？ こうすれば、淘汰（早死に）含めて、喫煙人口は確実に減るはずです。基本的に、タバコを吸うのは大人のはずなので「自己責任」をより徹底しなくてはいけません。 おびただしいフィルター屑を金箸で拾いながら、こんなことを考えてみたりしてました。

■2007年6月 4日 (月)　六月（其之参）

生ゴミ堆肥のアプローチは決まりましたが、これだけでは間に合いません。前に取り上げたように、家から出る生ゴミ量はたいしたことはありません。 選別などすれば一ヶ月かけても10リットル程度でしょう。堆肥化すると、かさはぐっと減ります。たった十坪の菜園ですが、とうてい足りません。 そこで出てくるのが、近所にたくさんある落ち葉です。この落ち葉を集めてきて堆肥化することも、実は土嚢袋で可能です。庭土と米ヌカを入れて微生物を活性化する必要はありますが、これなら40〜60リットルは集められそうです。 これで量の問題は解決しそうですが、問題は時間軸です。落ち葉堆肥の分解は時間かかるので、まともな堆肥にするためには秋までは待たねばならないでしょう。土壌改良は出きるだけ早く進めたいものです。 そこで手っ取り早い方法として考えられるのは、前に紹介したボカシ肥づくりです。ボカシ肥は腐葉土に油粕、米ヌカ、オカラなどの肥料分を混ぜ込み発酵させて作るのですが、これだと１〜２週間で出来上がります。これを畑に鋤き込めば土づくりになります。 堆肥が仕上がるまでは、この方法で行くのが良さそうですが、これだと植物の根への傷害や、虫が増える可能性がまだ残っているので、ミミズ君をここで働かせてみようと考えています。 ２週間ほどで温度が下がり発酵が一段落したら、ボカシ肥のなかにミミズを入れて、更に２〜３週間ほど、有機成分をさらに分解して貰い、植物に吸収されやすい土にしてから使おうと思っています。 近所で採れるミミズ君の大半は土を好むフトミミズで、堆肥づくりには適しませんが、ボカシ肥や腐葉土の分解には働いてくれるはずです。

■2007年6月 2日 (土) 　六月（其之弐）

土嚢袋コンポストでは、家庭から出る生ゴミを中心に致しますが、まず気配りするのは、放り込む有機物の選別です。 質のよい堆肥を作るためには、どうも骨や腹ワタなどの生ゴミは余り入れない方が良いようです。動物性有機物は分解に時間がかかるので、好気性細菌による発酵ではなく、嫌気性腐敗菌による腐敗になりがちです。 今年に関しては、あまりのんびりと堆肥づくりをする気はないので、動物質ゴミから出来た堆肥を施用した場合、作物の根に障害を与える可能性が高くなります。 そんなわけで、今年は出来るだけ動物質の生ゴミは避けたいと思っています。(好気的環境下で、半年間ほど時間をかけて完熟させればＯＫですが) いい堆肥とは完熟された(分解が進んだ)堆肥で、残さは跡形もなくなり、腐敗臭などはしないものです。植物性有機物は分解が早いので、野菜くず中心の生ゴミ堆肥がもっとも素性が良いものになります。野菜以外でＯＫなのは卵の殻などだけでしょう。 野菜くずでも柑橘系の果皮とか、殻の厚い種子とかの例外はいくつかありますが、野菜の切りくず(皮や株など)、バナナの皮などは非常に有効です。また茶殻やコーヒー粕も出た都度少し乾燥させて混ぜれば良いと思います。 これらを中心にして、以下の点を留意して食材を堆肥用にアレンジしていけば、比較的短期間で高品質の堆肥を作ることが出来るはずです。 ・洗剤などが混入しないようにする ・水っけを抜くために多少乾かす ・大きな皮や株は細かく裁断する ・塩分の多い残さや食べ残しは避ける

■2007年6月 1日 (金)　六月（其之壱）

とはいえ六月も多くの野良仕事を抱えております。先ずは夏場に向けての種まきを考えていますが、真夏に採れる野菜というのは限られていて、ここは少し面白い野菜を育ててみたいと考えております。 さて、いまの悩みは依然として土づくりです。不耕起、無農薬に加えて有機肥料も抑えて行くとなると、やはりちゃんとした土壌が出来ないと野菜も育ちません。ヨタヨタ野菜は、害虫にとっては格好のターゲットですので、農薬を撒けない状況では致命的です。 現実的にはコマツナはかなりやられましたし、虫害には強いはずの葉ダイコンも、相当の攻撃を受けております。この状況は、暑くなってくるこれからは更に深刻です。 それを打開するためにも、前にも取り上げましたように土壌改良が急務ですが、雑草やミミズ君の力に加えて、初めの１〜２年は堆肥の部分施用がやはり必要なようです。そして、いま最も悩んでいるのが堆肥の生成方法です。 ミミズコンポストは、イニシアルコストが高い事と、メンテナンスが結構面倒そうだと言うことで殆ど挫折し掛かっております。土のう袋のコンポストを始めてみたところ、意外と手軽で、ものぐさな小生としては、これを中心に据えてやって行こうと考えております。 とは云え、やはりいくつかの手順は守らねばなりません。（続く）

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