Vol.11
■■■■■■■■ デュークＢＯＸ メールマガジン ■■■■■■■■
An Old Seabass Angler's Mail Magazine
■■■■■■■日和見シーバスアングラーのメール通信■■■■■■■
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発行 98/11/19 Vol.11
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TOPICS
1)河川内の流れ(橋桁ポイント)について
2)湾奥河川シーバスの魅力
3)ドイツの釣り情報(Vol.02)
4)ＨＰ更新情報
5)週末情報
6)風説独断釣り場情報
7)釣行予定
★はじめに
11月になって週末も比較的好天に恵まれておりますが、皆様如何で
ありましょうか？自分の釣果はさておき、まあここでは気楽な気持
でご覧になって頂けましたら幸いです。
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★橋桁ポイントについて
河川内のシーバスポイントとして、よく紹介されますのが橋桁回り
であることは皆様ご存知でしょう。これは橋という人為的ストラク
チャーによって変化が生じ、そこにベイトそしてシーバスが着いた
り回遊したりすることで、ポイントが形成されます。
この変化には夜間の照明や橋の影によっておこる、明暗的なものと
橋桁によって起こる流れの変化という二面の切り口があります。
ここでは後者の物理的な変化を流体論的に考察したいと思います。
平坦な河であればあるほど、橋桁によって生じる水流の変化は大き
な意味合いを持ちます。水流の流れによって生じる水中酸素量の変
化は海でいう潮目のようなものを形成して、ベイトやプランクトン
が溜まりやすい環境を形成します。
今回はこの部位の流れの変化に伴って生じる「渦」と、それの所産
としての水底の窪みという側面から話を致します。まず渦には水平
に生じるカルマン渦があります。これは橋脚のような障害物の後ろ
に左右交互に発生する渦を差し、淀みを形成します。この淀みには
ベイトが一時的に溜まることもあり、それを狙うシーバスの付き場
ともなります。
小生のもう一つの対象でありますコイのパン餌流し釣りでも、この
ポイントは欠かせません。橋桁ぎりぎりに流れたパン餌がこの渦に
巻き込まれる瞬間にバイトするケースが多いようです。
橋脚まわりでは水平方向に発生するカルマン渦と同時に、もう一つ
底方向に発生する渦が出来ます。これを馬蹄形渦と呼びます。
この渦は柱の上流側の底近くから発生する三次元的渦で、橋脚周辺
の土砂を洗掘して窪みを形成させます。
橋脚に当たった流れは左右に一部別れますが、下方向に強い流れが
発生いたします。これは障害物に当たった流れは四方に分散する訳
ですが、上方向への流れは水の比重があるために水面を大きく隆起
させるには至らず、上下方向の水流は下方向へより強い流れを形成
いたします。
この流れによって橋脚の正面真下から側面〜後方まで、橋脚付け根
の土砂が採掘されて、橋脚周囲の水底に窪み(深み)が形成されます。
例えとしては適当ではありませんが、砂浜の波打ち際に立ち込んだ
方なら心当たりがおありでしょうが、返す波で足元の砂がすくわれ
て足を取られて後方に転びそうになった経験はありませんか？
この馬蹄形渦によって生じました橋脚周囲の深みは、魚にとっては
絶好の隠れ家で、そこに潜んで上流からのベイトを待つといった事
がイメージできると思います。
この様に橋げたの周辺では、色々な渦が形成されてポイントを形成
されます。皆様も橋げた回りにルアーをプレゼンする際は、この渦
のイメージを頭の隅に描いてされますと、少しは有機的な攻め方が
できるのではないでしょうか？
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★湾奥河川のシーバスの魅力
まあ河口部ならいざ知らず、湾奥に流れ込む河川で釣れるシーバス
はかなり臭うので食べる人もそう多くはないと思います。そのうえ
最近は環境への関心から、ダイオキシンや環境ホルモンの関連書籍
を読んでおりますので、なお一層シーバスを食うのはヤバイという
思いを強くしてます。
仕事柄、環境専門家から情報を仕入れることが多いのですが、その
言ではスズキ・ウグイはもっとも危険な魚類だそうで、その生息域
と動物性食物嗜好から、体内への有害物質の蓄積度合では、やはり
動物性の食物を食べるものが顕著だそうです。特に卵精巣含む内臓
部分は避けたほうが無難でしょう。
(実はもっと危ない魚が入るのですが、日本人の食卓にポピュラー
な魚で関係者も多いことから、ここでは言及は避けておきます…)
話しが脱線してしまいましたが、湾奥河川でシーバスを狙っている
アングラー達にとってのポイントはその意外性でしょう。目の前に
近代的な高層ビルやマンションが立ち並ぶ環境のもと、静かな川面
を割って飛び出るでかいシーバスと格闘？する絵は何ともシュール
であり、どこかあのブレードランナーの世界を彷彿させる、非現実
的なものがあります。
あの丸子の堰のライトアップされて、どこか人生の流れを漂わせる
ざわめいた早瀬や、綱島の妖しげな水面を前にして、ロッドを振る
アングラーの誰しもがもつ感覚が、これではないでしょうか？
さらにハドソン川でストライパーやブルーフィッシュをあげる光景
などが脳裏にオーバーラップしたらこれはもう完璧な舞台装置です。
まあ食えない釣れない臭いの三拍子揃った、湾奥河シーバスにこれ
だけのめり込むのも、そんな想いがあるからなのかも知れません。
そういう意味では、やはり意外性を求める意味でも「型＝サイズ」
を期待したいところです。
意外性のファクターで考えると、やはり魚止めに近い上流域で釣る
事も重要なポイントですし、淡水の濃いところの一発は大型が来る
可能性もまたあります。まあこれが小生が比較的上流域にこだわる
理由の一つです。ただサイズは出たとこ勝負で、結果としてセイゴ
しか掛からないかもしれませんが、河シーバスアングラーとしての
姿勢はランカー狙いという気持ちを忘れたくは無いですねえ。
河口部で回遊待ちでデカイ奴を釣ったという話しよりも、河口から
ずっと上流で６０cm級を釣ったという話の方が、より能動的であり
小生の狩猟本能はぐっと騒ぎますね。そういう意味でこれからも上
にこだわって(たとえＢＯＺ連打でも)やっていきたいと思っており
ますデス。(^o^;
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★ドイツの釣り情報(Vol.02)
今回は欧州のコイ釣りの話です。
ドイツに限らず、広大な平野を流れる欧州の河川は、勾配も少なく
生活を反映するかのように、じつにゆったりと流れております。
中流域以降は,いわゆる河原というものもあまりなく(これは河況係
数値(*)が極めて大きい日本の河川に顕著なもの)、ノッペリした河
相ですので、ヒレよりもボディが発達した体高のあるタイプが主流
の様です。
いわゆるドイツ鯉だけではなく普通のウロコを有したコイもおりま
すが、体高が異様で、ヘラブナか金魚をそのまま巨大にした印象で
あります。小生もあまり魚の美醜にはこだわるほうではありません
が、これを見ると日本に生まれて良かったと釣り師の立場で思わず
にはいられません。
(ご参考→http://privat.schlund.de/volker_book/index.htm)
スマートで奇麗な日本の野鯉＝グラマーではないが清楚な日本女性
人も魚も環境にあわせて似たようなイメージを持つようですね。
*河況係数:平水時と高水時との差異。いわゆる暴れ川ほど係数が大
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★デュークＢＯＸホームページ更新情報(抜粋)
http://www.ops.dti.ne.jp/~fukunaga/
・今回はサブメニューと少しリニューアル致しました。テーマが増え
左のメニューコンソールでは少し苦しいので、目次を全て右に寄せ
てしまいました。また一番新しい内容が上に来るように降順に変え
ております。(釣行記、無益エッセイ、ＧＡＩＡ各々)
・日和見釣行記で鶴見川トホホ釣行をＵＰしました(下記)。
・あらたなサブコンテンツとしてコイ釣り専門の「Carp-Box」を開設。
以前メールマガジンで取り上げた片瀬オジサンとかデューク釣法を
再編集しました。釣れないシーバスに代って今後発展する予感大。
・メールマガジンのバックナンバーを古いものから整理を致しました。
但し過去３〜４週は検索可能です。
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★週末情報：
11/14(土)：早朝チャリで綱島に行く、矢上川を攻めたが駄目。
11/15(日)：凝りもせずまた鶴見川(パイプ橋)へ、返り討ちにあう。
ガス抜きで帰りがけに鯉と遊ぶ。
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★風説と独断による釣り場情報と予測
湾内の沿岸部には寄っている様子だが、河川内は先週は総じて不毛。
確率的には河川内にこだわらないほうが利口かも。
玉砕覚悟でやる場合は大き目のルアー＋目立つ色で一発大物狙い。
言うまでもなく静かなアプローチを。
1)鶴見川◎：河川では一番の安定感。スズキ級も少しずつ出ている。
水温は18度。綱島近辺はやはり渋いので覚悟必要。
2)多摩川○：11月になって丸子橋でも７０ＵＰ出始めた。これから
期待は大きいが、くれぐれも立禁区域には入らぬ様に。
3)相模川◎：ここにきて７５cmが出ているので、今後に期待したい。
今秋はここに限らずシーズンがやや後ろにずれている。
4)片瀬川◎：小場所なので当り外れ大きいが、デカイ奴が出始めて
いるので要注意。係船廻りはロングリーダー必要。
5)狩野川○：アユの産卵床保護のため、永代橋から上は年内禁漁と
なりましたが、そこから下流がむしろ本命区域なので
漁協とのトラブル回避のためにも、遵守願います。
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★釣行予定
早朝の鶴見川一発勝負か夕マズメの片瀬川？今季最大の好機と認識。
11/21(土)：未定(やや疲れ気味ですが、気が向けば「JGFA東京湾の
スズキシンポジューム」を聴講するかも。
・場所＆時間：神田全電通ホール(13:30−18:00)
・費用：無料(懇親会(18:30〜)に参加する場合は\3000)
・申込：JGFA(03-5423-6022)
11/22(日)：天気が良ければ相模川でサクラマス稚魚放流会に家族で
参加予定。情報は下記URL(回帰マスサークル)
→http://www1.plala.or.jp/TROUT/00.html
11/23(月)：未定
では、今回はこれで。
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