□□□□□□□□ デュークＢＯＸ メールマガジン □□□□□□□□
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□□□□□□□日和見アングラーの魚と自然のエッセイ□□□□□□□
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Vol.40 2000/2/15
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INDEX
1)デュークルポ：
2)独断釣場情報：
3)ＨＰ更新情報：
4)日和見口上他：
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★はじめに
バレンタインで一杯チョコをもらって、ウハウハしている人はおりま
すか？まあ日頃から女性にコマセを撒かずに、魚などにうつつをぬか
しているような人は、知れているでしょうがね(笑)。
さて私事ながら、二月度に入っていろいろとありました。デュークも
突然に松葉杖の生活に。とはいっても３〜４日でしたが、あらためて
健康の有り難さを考えざるを得ませんでした。
釣りを出来る事、飯を食うこと、トイレで用を足すこと。こんなこと
は日頃あったりまえですが、これが出来ることに感謝はなかなか出来
ません。日頃何気なくやっていることや、してもらっていることにも
もっともっと心を配っていかなくてはと肝に念じました。
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★デュークルポ：
@有明貯木場埋立て
石原新知事は外形標準課税とか、なかなか面白いことを打ち出すと
感心してましたが、江東区の貯木場跡地を今春から埋立てを始める
という話が出てまいりました。
これは新知事以前から決まっていたことでしょうが、どうかなと思
うところもあります。貯木場の七割の３５haを埋め立てて、将来に
居住地として活用する予定。更に埋立地から豊洲、晴海を結ぶ幹線
道路を三本。さらにゆりかもめを有明から同地を経由して豊洲まで
延伸させるという計画。
問題は二点あります。一つは事業の採算性です。埋立工事で４００
億円、水面権利者への補償１３０億円などを含めて、総額６００億
円となります。
行政は埋立そのものは起債で資金調達、土地を売却して回収という
独立採算をうたっておりますが、そんなことより未だに広大な空き
地と赤字を放置している、臨海副都心の対策が先決のような気がし
ます。借金８０００億円、金利で年３００億円という状況を改善す
る妙案もないまま、次の開発事業に向かうことは極めて危険です。
もう一点は、生態学的にここは湾奥部では貴重な資源であるという
点。この貯木場跡は平均水位が３ｍという浅い場所で、干潟のよう
に海水を浄化して、多くの生き物を育ててきました。ハゼを始めと
してスズキ、イワシ、ボラ、アサリなどの多くの魚介類が一杯おり
ます。都民や釣り人にとっては、きわめて貴重な憩いスポットであ
ることは間違いありません。いわば湾奥の三番瀬のような役割を果
たしているわけです。
一方では、福祉の切り捨てをいろいろとやっているのに、このよう
な無駄金を使うことは、通常の経済感覚ではとても理解できません。
公共事業はあくまでその住民のためのものですので、都民の意向を
反映させた上で、よく吟味することが必要ではないでしょうかね。
どうも小生には、そんなに急いで貯木場を埋立てる意味もないよう
な気がしますが、如何でしょうか？
A世界魚
ヨーロッパにも、昔から多くの言い伝えがありますが、そのなかで
「世界魚」のそれを知っている方はおりますか？
これは中世の宗教観のうえに成り立っていたものですが、大地は大
きなお皿のようなもので、その下にいる大きな生物によって海から
高く持ち上げられている、という話しです。
この生物は地方によっていろいろあるのですが、一般的には巨大な
魚がモデルである場合が多いようです。ロシア地方では三匹の巨大
なナマズ。ポーランドでは縦横に二匹の巨大な魚という感じです。
地震や火山の爆発、地割れや山崩れなどは、その魚があばれること
で引き起こされると言い伝えられていました。
ヨーロッパのある地方のミサでは、始めにこの大魚の鎮めのための
祈りがなされるそうです。また、いまでも時々見掛けますが、中世
に建てられた建物のモニュメントのなかには、その土台に魚が描か
れているものが意外と多くて、これも「世界魚」的な視点からみて
みると面白いかも知れません。
B砂浜の保全
相模川の開発などの影響で海流がかわり、湘南ビーチ茅ヶ崎の砂浜
が年々侵食されてきていることは、知っている方も多いと思います。
この三十年間で１５〜２０ｍほど砂浜が後退していて、これに近年
の台風による高波が拍車をかけているそうそうです。
対策として、俗に「Ｔバー」といわれるヘッドランド（人口岬）や、
ＢＭＳ(ビーチマネジメントシステム：下記注)という仕組みを導入
して、砂浜を守ることを始めましたが、侵食の速度が落ちただけで
抜本的にはまだ問題を抱えている状況です。
一方、この四月から施行される「改正海岸法」では、海岸の後背地
における住民や資産の「防護」という、これ迄のスタンスに加えて、
「環境」「利用」という役割をいれたものに変わります。
これを受けて茅ヶ崎市では市民を中心にした、専門家でない１９人
で構成する「茅ヶ崎の浜辺づくり懇話会」というのを発足させまし
た。これには海岸の再生や保全に市民の声を反映させ、素人の柔ら
かい頭でアイディアをだしてもらおうという狙いがあるようです。
ハード対策中心型から、ソフト要素を重視したものに海岸を変えて
いくことで、自然や海、環境などにもっと市民の関心がいくように
なれば嬉しいですね。
ＢＭＳ：波打ち際に集水管を打込み、地下水をくみ上げて地下水位
を下げ、砂浜に海水が浸透し易くさせる方法。これによって引き波
の力を減衰して、砂の堆積を推進する方法。デンマークで発案。
C不健康な健康食品
こんなことを書くと、却って気になってしまう人がでてしまうよう
で、申し訳ありませんが、最近感じることがあります。
それは、健康や自然食品とか、そういうものに非常にナーバスにな
っている人々が多くなっておりますが、意外と現実にはそういう人
のほうが不健康そうな感じが気がしてなりません。
おそらく鶏と卵の関係かも知れませんが「不健康→気になる→健康
食品→まだ不健康→気になる→他の健康食品→まだまだ不健康」と
かいうパターンに陥っているのではないかと思います。
要は「自分の健康に不安」という状態からスタートをしているわけ
です。ところが、自分の子供に「おまえは出来が悪いからなあ」と
しょっちゅう言っているとしたら、その子供はもっている才能を目
一杯出すでしょうか？
もしも私が子供だったら、スネてやる気をなくしてしまいます。
身体も同じではないでしょうかね？ 細胞も当然生き物です。それ
ぞれ先祖代々の、多くの情報を一杯持っているＤＮＡで出来てます。
そいつらに「おまえは弱いからな〜」などと毎日言っているような
ものです。これで元気に働いてくれるでしょうかね？
このＤＮＡにはとんでもないほど多くの「良い情報＝先祖の遺伝子」
がいっぱい溜まっているものです。これにはまず誰にも例外があり
ません。そういうことを、常日頃感じていれば、身体は勝手に良い
方向に動くし、身体に悪いものは自然に取らなくなると思いますが、
如何でしょうか？
対処療法を考え悩むまえに、自分のＤＮＡに自信をもつことが、何
よりのクスリのような気がします。
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★独断釣場情報(デューク氏が独断と偏見で釣り場情報を予測)
一月末からようやくバチ抜けが始まり出しました。湾奥運河と河口部
からシーバスが動き出します。群れは川崎沖〜品川沖まで来ている。
@鶴見川△：いつもの二月とは違いそれなりに出ているようだ。気温
が上昇局面なら面白い。当面はセコ(小型)ルアー推奨。
A多摩川−：情報なし（河口部でＴさんが釣ったが凡人には難しい）。
来月頭から乗っ込むはずなので、それからか。
B相模川−：ここも情報不足。神川橋は来月からガンガンやりたい。
サーフではちゃんと出ているので、いまはそちらを推奨。
C片瀬川△：今年は昨年ほどではなさそう。ただ、この時期では一番
確率が高いポイントだ。混雑に強い人の釣り場。
D湾奥部△：確実に新しい群れが戻りはじめている。ベイトも入って
きているようです。時間があれば寄ってみたいと思案中。
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★ＨＰ更新情報(拙ホームページの更新情報)
http://www.ops.dti.ne.jp/~fukunaga/
・日和見ノート：日々デュークが感じたことを、ランダムに述べていく
日記のようなもの。内容はそうとうあちこちに飛んでおりますが、
ニッチな視点から、ちょっと楽しくツッコミをいれております。
・ガイア：地球温暖化の特集を組ませていただきました。言葉の響きと
はうらはらに、環境問題ではもっとも深刻な課題ということが、小生
にもようやく理解できました。
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★日和見口上(デュークのつぶやき)
生態学をかじっていると「アポトーシス」という言葉が良く出てきま
す。これは自然界の一種の規則で「不必要なものは消える」という動
きを差します。これは宇宙の成立にもかかわっていることですが、星
はチリが固まって出来ますが、必要無いチリは星を形成しません。
ですから地球環境に不必要なものは「消えていく」ということになる
わけです。
希少種の問題も個々には保全対策は重要ですが、長い目で見れば一種
の「淘汰」という見方もできます。地球は長い歴史の中で環境に応じ
多くの種を「淘汰」してまいりました。おそらく「恐竜」などはその
好例なのでしょう。ヒト類もこれからどうだか分かりません。
さて、これだけで話がおわってしまうと、話が暗くなってしまいます
が、小生はここから別の見方をしています。それは「環境は自分を暗
示している」という面があるのでは？ということです。つまり自分に
不必要なことならば、周囲には起こらないということです。
例えば病気になって、本当は悩むことではなく、そこで何かを感じて、
それを重要なメッセージだと認識することではないのかな？とも思う
のです。
別の例では、嫌な人間を見て「嫌だな」とおわるのではなくて、その
人から何かをつかんで、自分に気づかせるために、その嫌な人間がい
ると思うと、またちょっと見方が変わってまいります。今回の病気騒
ぎで本当に周囲の人達の暖かさや、意外な人の親身さを感じたりもし
ました。
人はだれも自分から自分は見えませんので、それを気づかせるために、
もしかしたらいろいろな環境が起きてくるのかな、とか考えてみたり
しております。
今回は小生の病気などで、やや暗めの構成になってしまいましたが、
次号は春らしくいきたいものです。またよろしく願います。
それではまた。皆さま、良い釣りを！
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