Hiyorimi-Note

■第１四半期終了

31 Mar 2001 07:05:22
欧米企業のモノマネですが、最近は日本企業も四半期制をとるようなところが出始めました。ところが、欧米の場合は○×を三ヶ月ごとにクリアにして、必要ならばトップを替えていくような厳しさをもっております。ワンマンカンパニーか、あるいは合議制を旨とする会社の多い日本では、果たしてそこまで追随できるのでしょうか？
まあ、日本の企業文化では四半期制も、欧米流のような三ヶ月ごとに血を見るような短視眼的対処というよりも、軌道修正をさせていくための経営羅針盤確認の多頻度化という捉え方をしたほうが良いのかも知れません。

さて、アングラーズインクとしてのデューク社の２００１年度の第１四半期の業績は如何だったでしょう。釣行回数はわずかに７日。１月は２回、２月は２回、３月は３回というていたらく。今年は年明けから寒波が襲来したり、肩を痛めたりと理由はいろいろありますが、リザルトマネジメント視点では結果だけで評価されてしまいます。
出足でくじけた昨年度第１四半期は３日でしたので比較になりませんが、一昨年は１１日釣行しております。年間５０日を目標とするのならそれぐらいは行かねばなりませんでした。
米国流でしたら経営者＝小生は即クビという感じですが、ここはニッポン、なんとか続投です。やれやれ(^_^;

低迷する業績を回復するために、第２四半期（４～６月）については、全社一丸となりビシバシ釣行に出て、少なくても１８日はクリアし。成果（＝大物）を出すということを、デューク社のトップとして、ここにお約束する次第であります。ｍ(_ _)ｍ

■デフレと釣り具Ⅲ

30 Mar 2001 07:15:12
さてここまで書いてまいりましたが、誤解しないで頂きたいのは、言いたいことは決して「デフレは悪、インフレは善」などと、どこかの経済団体のようなことではありません。
そもそもモノの価値が下がっていて要るという事象は、欲しいものがあるが買えないということではなく、欲しいものがない、ということが起点となっております。
三ヶ月とか半年で陳腐化するようなものが世にあふれ、次に出てくるモデルも薄っぺらな付加価値師しか付いていないということだから、人々は買い控えをしたりするわけです。いうなれば同じ次元の製品しか世に出せないサプライサイドの欠陥でもあるというわけです。

さらには、デフレになるとモノの価値は下がるけれど、質は上がるという図式もあります。このようにデフレそのものに問題があるわけではなく、産業構造の矛盾を調整する時期にさしかかってきているという見方をした方が正しいようです。いままで等価で質の低いモノを供給し続けてきたツケがきているということ、いままでの次元・視点では勝負が出来なくなってきていること、などの矛盾を考える時期にきていると云った方が、はるかに建設的だと思います。
たとえばテーマパークの中で一人勝ちしているディズニーランド。人や土地、不動産などは別に他のものとは違っているわけではないのに、なぜあれだけ差がつくのでしょうか？
理念、コンテンツ、戦略の三点で他にないものをもっているから勝てるわけです。釣り具という世界とは違いますが、お客様が不特定多数の消費者であるという点では一緒です。

そのようななかで、どのようなモノを世に出していくのか、釣り具メーカーも今までのパターンにとらわれずに誰もが欲しくなるようなモノを提案してもらいたいものです。デフレの中で伸びていく鍵は、知価社会になったとしても、あくまで他に得難いモノの探求しかないと思っております。

■デフレと釣り具Ⅱ

29 Mar 2001 07:16:44
釣り具が嗜好品であるという理由で、一部の限定ユーザーを対象にしたニッチ市場は中小のメーカーが生き残れるという論議もありますが、このロジックはいまでは通用しません。バス釣りブームが去ってマーケットが縮小している大手は、過去のバブル期に取りそろえた設備＝固定費を吸収するために、このようなニッチ市場にも「開発力」と「原価力」を武器に臆面もなく入り込んでくるでしょう。ブランド力という過去の遺産や信用だけで勝負することはかなわなくなってきている時期でしょう。

同じ嗜好品であるオーディオでも、アカイ・サンスイなどが中堅専業メーカーは、マスプロダクションを得意とする大手総合メーカーに負けてしまいました。比較的組立性が強いオーディオ機器ですらこうですので、素材開発力が大きな要素を占める釣り具の場合はもっとクリアに勝ち負けが分かれるでしょう。

ここで出てくるのは、ＥＭＳとかＳＰＡというソリュージョンです。前者は電子機器におけるソレクトロンなどに代表される「製造専門企業」です。数社の製造を受託できるような大企業が、釣り具の世界でも出来始めているのかもしれません。後者はアパレルのユニクロに代表されるような「製造直営販売業」です。この場合は自社の工場をもつと云うよりも中国などの労務費の安いエリアへの製造委託するような形態です。Ｊ屋も自社ブランドを増やしてＳＰＡを目指している形となっております。趣味性の高い釣り具において、Ｄ社とＳ社、そしてＪ屋製品しか買えないと云うのは、消費者としては決して好ましいことではありません。

■デフレと釣り具Ⅰ

28 Mar 2001 08:07:25
庶民感覚としては三年前から分かっていたのに、ここにきて政府日銀がようやく「デフレ認定」。分かりやすく言えばモノの価値が低くなりつつある中での不景気ということになりますが、釣り具という視点では、どうなってくるのでしょう。

はじめに申し上げておきますが小生は釣り具業界に関しては全くの門外漢であり、その実情も知り得ません。あくまで一消費者として、あるいは第二次産業に関わる人間の一人としての視点で勝手に論じてまいりますので、内容の精度につきましてご容赦願います。

釣り具は趣味の道具であり、デフレの影響は受けにくいという反論はあるのかもしれませんが、およそ全ての経済行為は市場のなかで動いているものですので、デフレの影響からは逃げられると考えることには無理があります。

デフレの本質は「不景気」にあるわけで、モノが売れない⇒企業の淘汰が起こる。という事情が先ずは起きてまいります。競争力のない釣り具メーカーは撤退ないしは倒産してしまいます。ここで生き残りのポイントとなるのは、本当に云いたいことは後の章で申し上げたいと思いますが、先ずあげられるのはサプライサイドの「規模の論理」ではないでしょうか？
釣り具というのが工業製品である限り、付加価値の源泉は「開発設計力」と「製造力」になります。他社より早く製品を世に出す開発力、そして他社より安くモノを作りあげる製造力、これらのほとんどが固定的費用であり、当然の帰結として売上げ規模が大きいほど製品一個あたりのこれら固定的費用の比率は低くなるので、価格競争力が増すという話になります。売上げの少ないメーカーは淘汰されていくことは避けられないでしょう。

■多摩川のドラド

27 Mar 2001 07:06:18
大勢のルアー・フライアングラーに親しまれた、テツ西山こと西山徹さんが若くして亡くなったことは、実に残念です。
西山さんがメディアを通じて、多摩川のコイのフライフィッシングをここまで広めたのことには誰も異論がないと思います。ヤマメやイワナ、トラウトそしてキングサーモン同様に、多摩川とそしてコイ達を愛でてくれたことも、西山さんの柔軟な釣り姿勢あってのことでしょう。表題は晩秋から春にかけて、水が冷たい季節の多摩川のコイの美しさをとらえて、西山さんがおもわず漏らしたセリフです。
小生のようなエッグヤーン一本槍のいい加減なフライフィッシングとは異なり、西山さんはそれこそ膨大な試行錯誤の結果、いくつかのフライパターンに到達したといいます。エルクヘアカディス#12、グリズリパラシュート#12～14、シンキンググローバグ#14 他がそれだそうです。
世界中を釣り歩いてきた西山さんですが、残された言葉の一つに「釣りというものは近くで釣れる大物が一番」というのがあって、この言葉に思わず小生はほっとしてしまいます

■六郷用水

26 Mar 2001 06:14:29
先週の土曜日、天気もいいので桜の具合も確認に六郷用水のほうに出向きました。以前ＢＢＳであった「eno」さんのカキコミも気になって、鵜の木の旧多摩堤にある桜の木を見がてら、台地のハケを流れる六郷用水沿いに丸子橋（多摩川）までの小一時間の行脚でした。
桜の木は立派でしたが、時期的に早すぎてまだ二部咲きという感じでしたが、湧水を利用した用水は、水も綺麗でコイ(６０cm以上のもいた！)やモツゴに金魚、そして春らしくオタマジャクシがたくさん泳いでいて、実に気持ちのいい行程でした。

■ウインドウズＣＥ

24 Mar 2001 14:53:22
今週頭よりオークションでゲットしたシグマリを使い始めておりますが、今まであまり目もくれなかったＷ－ＣＥは実に軽快なＯＳで、モバイル用途には非常に良いということを遅蒔きながら理解いたしました。
なにせ電源ボタンを押せば立ち上がっているし、消せばすぐ消える。切っても以前の情報はキャッシュされており、またまた同じところからすぐに作業を始められるという具合です。電車での使用がほとんどの小生としてはこれは実に使い勝手がいい。

Ｗ－ＣＥについては、恥ずかしながらハードディスクがないという事も知りませんでしたし、ユーザーズエリアがＲＡＭ(３２ＭＢ)だけだということも初めて知りました。でもコンパクトフラッシュカード(９６ＭＢ)を購入したので、日常のファイルスペースには全く困らないし、母艦のノートＰＣとの連携もスムーズ。スタイラスペンでの入力には多少とまどいましたが、だんだん慣れてくるとキーボードショートカットも覚えて、これも便利。
ＲＯＭにはウインドウズＣＥのアプリも一杯入っており、これだけで十分使えてしまうのですが、小生の場合はアプリにないＦＴＰソフトと、使い勝手を考えてエクスプローラ風ダブルウィンドウのファイラーソフトをシェアウェアで購入しました。これでリブレット(Ｗ９５)とほとんど同じ機能が使えるようになったわけです。しかも重さは半分♪
メールのやりとりも実に簡単でいいことずくめのＷ－ＣＥです。これを駆使して楽しいページを作っていきたいと思っております。

■悪ガキの川遊び

23 Mar 2001 06:40:08
先日、お彼岸で田舎の墓参りを致しましたが、そのときに近所の川の護岸工事をやっておりました。それを見て兄貴との会話で出たのは、その昔３０～４０年前の「悪ガキたちの川遊びの話」です。面白かったのは自転車を使ったエレキの魚捕り。これは二人掛かりでやる悪さです。自転車のダイナモから伸ばしたコードの一端を、竹竿の先に結びつけた火箸につないで川に差し、もう一方を玉網の金枠に結んで、竹竿の下流から玉網で探っていきます。
自転車のダイナモは通常は前輪ですが、これを後輪に付け替えスタンドを立てて、もう一人が必死で自転車をこぎます。所詮は自転車の電気なので魚が死ぬほどではありませんが、やがて電気ショックで魚がヒラヒラと浮いてきます。これをくだんの玉網ですくいます。いまではドブ川になってしまいましたが、当時ではフナやハヤ、そしてウナギなどが結構とれました。
今ではこんな事をやったらひんしゅくものですが、当時では何事もおおらかで、このような悪ガキの川遊びがやれたものです。

先日、お彼岸で田舎の墓参りを致しましたが、そのときに近所の川の護岸工事をやっておりました。それを見て兄貴との会話で出たのは、その昔３０～４０年前の「悪ガキたちの川遊びの話」です。面白かったのは自転車を使ったエレキの魚捕り。これは二人掛かりでやる悪さです。自転車のダイナモから伸ばしたコードの一端を、竹竿の先に結びつけた火箸につないで川に差し、もう一方を玉網の金枠に結んで、竹竿の下流から玉網で探っていきます。
自転車のダイナモは通常は前輪ですが、これを後輪に付け替えスタンドを立てて、もう一人が必死で自転車をこぎます。所詮は自転車の電気なので魚が死ぬほどではありませんが、やがて電気ショックで魚がヒラヒラと浮いてきます。これをくだんの玉網ですくいます。いまではドブ川になってしまいましたが、当時ではフナやハヤ、そしてウナギなどが結構とれました。
今ではこんな事をやったらひんしゅくものですが、当時では何事もおおらかで、このような悪ガキの川遊びがやれたものです。

■道灌壕

22 Mar 2001 08:17:49
どうやら先日の南の強風＆夜釣りの影響で風邪を引いてしまったようです。大仕事が一段落してほっとした面もありますが、先人の云う「夜風は身体に良くない」という意味が身にしみました。

さて先日、お濠のブルーギルの話を取り上げた際「水生植物を植えれば環境保護になるはず」などという話をエラそうに致しましたが、よくよく調べてみていると皇居のその奥には水生植物がびっしりと繁茂している凄い壕があるということが分かりました。

その壕は「道灌壕」と呼ばれ、５８haもの広さがあります。新宮殿から吹上御所にいく間に位置しており、一般人にとってはとうてい入ることはかなわない場所です。調査ではこの近辺には１３００種もの生物が確認されており、オオタカやノスリなどの猛禽類も住人ですし、狸やハクビシンすらいるという話です。壕の周りには鬱蒼と木々が茂り、気温もヒートアイランド効果の強い皇居の外側より２～３度も低いとか云う噂です。
都会ではみられない昆虫や動物も結構いる反面、首都圏のどこにもいる生き物が居りません。なんと捕獲調査の結果では、ここにはバスやギルが一尾も捕れなかったそうです。そんな意味でも水生昆虫や在来魚にとっては天国のような場所のようです。

■脚立釣り東西

21 Mar 2001 06:40:58
いまでは全く姿を消してしまいましたが、昔の東京湾では「脚立釣り」が盛んだったようです。起源をたどると江戸時代にまでさかのぼりますが、はじめは色々な魚が釣れたそうですが、沿岸の開発や汚染、乱獲などにより「アオギス」狙いの釣りになったようです。しかしアオギスもやがて東京湾から姿を消してしまいました。
脚立釣りは遠浅の海岸では、白波が立つので舟では攻めづらい場所を攻めたり、舟のように魚を驚かせずに釣りが出来る、などどいう点で結構すぐれた釣法だと思っておりましたが、似たような釣法が遠くスリランカでも伝統的にあると云うことが分かりました。
スリランカも遠浅の海岸があって、潮が満ちてくると魚が浅場に寄ってくるのは一緒。これを脚立に乗って釣るわけですが、その脚立がすごい。浜に差した一本の棒に腰掛け木をつけただけもので、文字通り止まり木にしがみつきながら、これもココヤシ製の延べ竿で釣りをするというのが、ここでの伝統的スタイル。
話によると、この棒は何世紀も前から同じ場所に立っているというからすごいです。

■シグマリオン

20 Mar 2001 07:24:52
もともとモバイラーとして、リブレットを駆使してセコセコとＰＣライフを過ごしていた小生ですが、最近とみに悪化した五十？肩対策として、とうとうリブラーからさらにシュリンクして、シグマニア？へなりました。
ウインドウズＣＥ機ということで多少使い勝手は悪くなりますが、リブレットが１キロ弱なのに対して、シグマリオンは４８５ｇと半分になるのが最大のメリット。
モバイル端末としては、テキストエディタ＋ブラウザ＋ＦＴＰ＋メーラーがあれば、小生としてはだいたい用は足りるので、しばらくはこれでやってみようかと思っております。使う端末が小さくなることで、話題までセコクならないように気をつけようとは思いますが(笑)

■オークション

19 Mar 2001 06:27:32
禁断の果実の味は忘れられず、またまたヤフーのオークションに入札。というよりフラリと寄ったら、ちょうど欲しいと思っていた「シグマリオン」が出展されており、あと１５分でオークション終了という頃合い。
別に新品でなくてもＯＫだったので、ヘラヘラと参加。あわてて入札するとフォローアップされてしまうので、最後のタイミングまで我慢我慢。例によって終了直前３分前にうまく入札でき、無事に落札。
じつは入札額が全く同じ人が他にいたのですが、入札タイミングがほんのチョット小生のほうが早かったので、小生に落札されたというもの。これはいつやってもスリリングで、実に興奮するものです。（リバーサイドカフェに「オークションのコツ」をつらつら偉そうに書き記した記事がありますので、興味ある方はご一読方。

■ナマズの好餌

17 Mar 2001 11:21:24
悲しいことに仕事も山場で今日もまた休日勤務。小生にとっての春はまだまだのようです。

さて本日はナマズ談義。産卵場でもあった水田がなくなってきて、近年は減ってきているナマズ。小生もナマズというのは、その昔に千葉の夷隅川でゲットして以来釣ってはありません。近所の多摩川にもいるようで、そのうちに是非ともトライしてみようと思っております。
ルアーでもつれるナマズですが、生き餌の場合は何がいいかと調べてみましたら、高知の川漁師の話ではオイカワの筒切りと、何とカタツムリだそうです。カタツムリをつぶしてハリにかけると百発百中だとか。でも都会ではカタツムリを捕ることさえかないませんね。

■人口爆発

16 Mar 2001 06:35:31
最近の国連の調査によると、今の地球の人口６１億人は、５０年後にはなんと９３億人にもなるというショッキングなレポートがありました。まあこれは発展途上国での人口爆発のなせるワザで、途上国の人口で云うと４９億人が８２億人となる計算。
出生率からみると減少傾向ではあるのですが、医学の進歩で平均年齢がうなぎ登りになっているのが大きい点。この結果、６０歳以上の人口が６．６億人から２０億人となるそうで、地球全体がオジン化するという話です。
日本については今は１億２７００万人になっておりますが、あと５０年間で人口は１４％減って１億９２０万人になるそうです。そして平均寿命は８８歳となり、まさにジャパンアズナンバーワンです。
そこまでなるとフィッシングもシブイものが主流になるのでしょうかね？

■組み換え魚

15 Mar 2001 07:06:22
遺伝子組換えの動きは、農産物のみならず魚介類にも及んでおります。この分野の先進国を自負している米国では、今年から来年にかけての組み換え魚の申請をしているそうです。
マサチューセッツにある企業は、「巨大マス」と「大西洋サケ」の商品化の準備をしておりますが、これらはいずれも魚体サイズが大きいうえ、成長も早いという代物です。これは成長促進遺伝子を使ったもので、他にもコイやティラピア、エビなども開発中だそうです。
ところがこの手の話で心配なのは養魚場からの脱走。これらは成長も早く、サイズも大きくなるので生態系的には既存種を駆逐する可能性が大です。繁殖を避けるための「不妊処理」の必要も叫ばれているようですが、これは染色体異常の魚を作る技術となり、かなり難しいそうでコスト面なども含めて先送りとなるようです。
いままでの実態を見る限り、組み換え魚が脱走して、次第に日本の各水系で繁殖していくことは、ちょっと避けられそうにありません。そうなるとやっぱり「組み換え魚そのものを禁止」することが重要となるのでしょう。釣りの対象に限っていえば巨大マスは面白そうな存在ですが、これが既存種を駆逐すということになると話は別。閉鎖エリアに管理しきれる訳もありません。飽食ニッポンに組み換え魚は不要です。

■チッケッタ

14 Mar 2001 11:30:19
昨日にとりあげた花粉症にくわえ、五十肩？の痛みでまるでキアイが入らないという情けない今日この頃。本日もベッコリ病院がよいです。

さて今日は方言のウンチクをしたいと思います。方言というのは、そのエリアに住むものにとりましては、仲間意識を示すような位置付けになっております。たとえば表題の言葉は、千葉方面で使うジャンケンのかけ声。「じゃんけんぽん」が標準語的ならば、チッケッタは方言です。もちろん小生もこのかけ声には、いまなお親しみを感じてしまいます。

ところで千葉には「九州」があります。新日鐵のある君津市がそれで、製鉄所をあらたに作ったときに八幡から大勢の従業員がやってまいりました。ところが九州からやってきた家族の子供たちは、小学校などで数では圧倒的多数を占めていたそうですが、ほどなく「チッケッタ」とやるようになったそうです。もちろん「すかん」などという、九州の方言も一部残ったようですが、やはりメインの語彙は千葉県のかっぺ言葉が制したようです。
新しい土地にとけこもうと、数ではまさっていても、子供なりにその地の言葉を覚えようと、努めた形跡が見受けられることは面白いことです。

■ミミズの捕り方

13 Mar 2001 07:24:28
この時期にいつも悩まされるのが花粉症。去年に比べるとずっとマシですが、どうも集中力を欠いてしまいがちで、あちこちでボケをやっているデュークです。

さて今日はミミズの話。いつになっても釣りのエサとしての「ミミズ」のポジションは高いところにありますが、これの捕り方について面白い方法があることを知りました。
一般的にはミミズを獲る場合、スコップなどを使いますが、意外と敵も地中では足？が速く逃げられたり、下手をすると切れてしまったりしてしまいます。ところが慣れた人は「棒一本」で何百匹も獲ってしまうとか。さてここで考えてみましょう。ミミズの天敵は何でしょう？
ミミズにとってもっともコワイのは「モグラ」です。これが寄ってくると慌てて逃げますが、モグラの方も地中走行は得意技。ということでミミズは地上に活路を見いだします。
この習性を使ったミミズの捕り方は、長さ１ｍぐらいの棒で、ミミズの隠れていそうなポイントを見つけて、浅い角度で土中２０cmぐらい差してから、地面と平行にバイブレーションをかける。とすると、すわモグラがと慌てたミミズたちがトコロテンよろしく地表に飛び出して来るという案配。これは高知仁淀川の川漁師さんが書いた本にでておりました。
いまやルアーブームでこのようなエサ獲りは殆どやりませんが、機会があれば騙されたと思ってやってみて下さい。スコップより効果的に捕まえることができるようです。
潜んでいそうなポイントを探すのがコツですが、都会では限られているかも知れませんので、釣り場近くでやるのがいいようです。

■小笠原の野ヤギに思う

12 Mar 2001 06:39:09
その昔、大航海時代の船乗りは船中にヤギや豚、シカなどを飼っていて、航海の途中にめぼしい無人島があったらそこに放して、帰路や寄ったときの食料源として確保することをしたようです。
小笠原諸島もそんな感じで、１８５３年にペルーが寄ったときには既に野性のヤギが繁殖していたということが、当時の航海日誌に書かれております。戦中は日本軍が陣地を布いたことで、ほとんど食べられてしまったようです。その後の米軍当地時代は、徐々に増えてきたものの、そこは狩猟民族、それなりに間引かれていたようで、大きな問題とはなりませんでした。

ところが、１９６８年の返還以降は何故か急増。日本人の島民が野ヤギ尾数の維持の手法を知らなかったのかも知れません。天敵がいない小笠原ではまさに彼等の天国。以前日和見ノートにとりあげましたが、植物の若芽が山羊の好物なので島の至る所で草木が枯れて、鳥たちの営巣も出来なくなっているとか云う状態。特に聟島（むこじま）や媒島（なこうどじま）の被害が大きいようです。
最近になってようやく大量駆除が始まったようですが、東洋のガラパゴスとも云われている小笠原、たしかに直接の害獣は野ヤギと云うことですが、これも本質的には「ヒトの都合での生態系の攪乱」ということになるのでしょう。

■ベルリン・アンカラ・イスタンブール

10 Mar 2001 06:39:38
さて週末にも拘わらず仕事となってしまいました。期末のこの時期は仕方がないのですが、水温むフィールドの声を振り切って、もそもそ会社に向かうというのも情けない話です。

さて今日の表題は「トルコの大都市をあげよ」という質問の模範？回答ですが、ベルリンの中心部に位置する「クロイツベルク地区」は、世界最大のトルコ人街です。
地下鉄Ｕバーンの一号線は別名「オリエント急行」。その終点近くのＳＯ３６（郵便番号から来ている）と呼ばれる一帯を指します。駅を降りた一帯に広がるエリアには、トルコ語の看板ややたらに目につきます。オリエントの野菜やスパイスを売る食材店やカフェ、レストランなどが並び、とてもドイツの首都とは思えない街の匂いと風景が広がります。
羊肉をパンに挟んだデューナーのスタンドもありますが、これはドイツの各都市にも必ずある代物。野菜が豊富で３マルク程度でお腹一杯になってしまいます。
東西冷戦時代にベルリンの壁がすぐ隣に立てられて、ドイツ人が減り、その代わりにトルコ人が続々住みだしたというわけです。政府も僻地の振興策として外国人労働者を誘致するように動きました。いまでは三分の一がトルコ系住民ですが、失業率や社会扶助受給者数も多く、観光客が歩くにはちょっとアブナイ街になっております。
ドイツは少子化では日本より進んでおり、高度成長時の労働力不足対策として外国人の受け入れを積極的に行なった時期がありました。日本もいずれ少子化に伴い、労働力不足に悩むわけで、似たような道を行くことになるのでしょうか？

■ダイダラボッチ

9 Mar 2001 05:43:20
社会人に成り立ての頃、横浜市の磯子にしばらく住んでおりましたが、そこに伝わる昔話で面白いのがあります
磯子は谷が海岸に迫っていて、プリンスホテルなどがありますが、その昔「ダイダラボッチ」という大男が東の方からやってきて、山をまたいだときに尻餅をついた跡が禿げ山になっていたそうです。また、この大男は磯子の浜から勢いをつけて海を飛び越えて、房州に行ったそうですが、その時に踏み台にした岩盤に大男の足跡が残っていて、昔は引き潮になると見えたそうです。
対岸の千葉県の房総半島には「ダイダラボッチ（方言ではデーデッポ）伝説」が数多くあって、鋸南町には相模からやってきた大男の話がちゃんと残っているそうです。

■ゴミ＞カラス

8 Mar 2001 06:58:49
小生が住んでいる川崎でも、多摩川河川敷をテリトリとするハシブトガラスの数は年々増えているようですが、メトロポリタン東京でも似たような状況のようです。　
研究によると都心部のカラスが人間と共存できる数は三千羽程度。これに対して今や三万羽ものカラスが都心部に生息し、しかも年々増大しているそうです。
これは都心部繁華街でガバガバと吐き出される残飯が、カラスたちの生態系に取り込まれてきているためです。十年前の生息数が一万羽だったそうですので、この十年は本当に日本経済は不況だったのかと首を傾げてしまいます。
明治神宮、国立自然教育園（港区）や豊島ケ岡墓地などの公園や緑地が、カラス軍団のねぐらとなっているようですが、いまや繁華街だけでなく、住宅地など都内全域に新たなえさ場をさがして戦場は広がっている様子。すでに都の手で巣の除去や捕獲作戦も実施されているようですが、焼け石に水の様相。本質的な対策は「エサになるゴミを減らす」ことしかないわけですが、ごみ事業は昨年４月に都から区に移管されてしまいましたので、これも後手後手になるのは目に見えております。
このように目障りな存在ですが、とくに春から夏にかけての子育て中のカラスは凶暴になるようで、あまりちょっかいを出すと反撃されますので要注意です。

■五十肩

7 Mar 2001 07:38:13
ここ数日は、夜も目が覚めてしまうほど肩の痛みがあまりにひどくて、昨日ようやく渋々と病院へ。五十肩と言われるのか嫌なので、抵抗していたのですが痛みには勝てずというわけです。
ところが五十肩どころではありませんでした。レントゲンを撮ってみると関節に白い玉。聞くとカルシウムの固まりだそうで、ちょうど一年前七転八倒した股関節と同じやつ。先生には「よほどカルシウムが溜まりやすい体質なんですね～」とからかわれてしまいました。
通常はこれぐらいのカルシウム玉が関節に出来ると相当の痛みだそうですが、身体が慣れたせいか一年前の比ではなく、まあこれも神経の鈍い小生ならではのような気が致します(^_^;
とっても痛い注射をして（よもや一年後にまた打つとは思わなんだ）、１～２週間でなんとか快復に向かいそうな案配です。
さては小魚の食べ過ぎかとか、フライロッドの振りすぎだとかも思いましたが、じつは食習慣とか外からの力とは相関がないそうです。原因不明ということで、偉い学者先生たちの研究テーマにもなっているとか云う話でした。
ともあれ、これでまた、快復まで暫く大人しくしているしかないようです。

■皇居のブルーギル

6 Mar 2001 06:23:11
昨日のニュースで、皇居のお堀でブルーギルが爆発的に増えているため、来年度から本格駆除に入るとか云う話がありました。数でいうと全魚種の９割弱を占めるまでになったそうで、これではフナやモツゴなどの在来種は日々生きた心地がしないでしょう。
ここまで増えると生半可なことでは全面駆除は叶わないことは、そのへんの子供にでも分かる話。環境省がやるのでそれなりの方法（水を抜く）をとると思いきや、予算などのネックで結局のところは投網作戦になりそうな雲行き。これではイタチごっこになってしまうでしょうね。
ところで、せっかく増えたので、そのまま棄てちゃうのは勿体ないと思う小生はやっぱり変でしょうかね？皇居なのでそれなりに汚染は無いと思うし、甘露煮や唐揚げにすると結構うまそうな気がするのですが…

■干潟の話Ⅳ

5 Mar 2001 06:03:17
春の干潟といえば「潮干狩」を思い出します。小生も久しくやっておりませんが、昭和３０年代には東京湾内のいたるところに干潟があって、ずいぶんと遊んだ想い出がありますね。
毎年三月半ばの大潮の日がだいたい潮干狩オープン日でしたが、いまでもこれは変わらないのでしょう。ただし場所はだいぶ限られて、木更津・富津近辺と金沢八景の方ぐらいしか大きなところはありません。

そもそも東京湾の潮干狩りは江戸元禄時代から始まったとされ、記録的には天保年間辺りから残っているようです。当時江戸前の潮干狩りは結構リッチで、舟に乗って芝浦、高輪、品川沖や深川、中川沖合の州に出かけて、ハマグリやカキ、浅瀬に残った小魚やカレイなどをみんなで獲っで宴を開いたそうです。戦時中は「東京湾要塞法」の関係で一般人が海岸に立つことも禁じられ、潮干狩りは中断。戦後は食糧難も相まって潮干狩りは多いに賑わったそうです。
ところが三十年代後半から内湾の干潟が埋め立てられはじめ、どんどん潮干狩り場はなくなっていきました。小生がハナタレ小僧だった時分に潮干狩りを楽しんだ海岸は千葉の黒砂海岸でしたが、いまでは大団地となってしまっております。子供の頃から干潟の泥にまみれて一日遊んで過ごすような習慣がなくなることは、将来の大人たちが自分の目線で水辺環境を考えられなくなるのではと少々心配な気もしております。

■干潟の話Ⅲ

3 Mar 2001 07:17:58
さて雛祭りの週末、皆さま如何お過ごしの予定でしょう。小生は仕事も一段落したので、またコイを求めて徘徊しようかと思案中です。昨日の雨の影響が気になるところですが、ＳＢ含めて１～２月はわずかに４回、そろそろエンジンをかけないと年間５０回は厳しくなってしまいます。

さて今日も干潟の話の続きです。諫早や藤前、そして三番瀬などに比べるとマイナーな存在ですが「多摩川河口干潟」というのも結構生態的には面白いものがいるようです。大師橋付近に広がっているのがそれで、海岸線に広がっていく干潟ではなく、昨日取り上げたような、河口域河川内に形成される「河口干潟」になります。

川崎市が行った生物調査ではレッドデータブックに載っている「トビハゼ」が数十匹確認されました。また甲殻類では「ヤマトオサガニ」「チゴガニ」「ハナミシャコエビ」や「ユビナガホンヤドカリ」など多数の生息が確認されたようです。
本来の河口干潟は増水などの影響を受け易いので、生物相は単純化されるようですが、多摩川の場合はダムがあること、流域に堰が多いことなどに加えて、東京湾という内湾に吐き出しているために、環境的にはモデラートで多くの生物が棲息しやすいようになっていると想像されます。
多摩川の水質改善と共に、干潟もかなり良い条件で維持されている様子。今後は調査継続と保全策について、検討していくという川崎市の意向もあるようです。大都会のしかも河川内にある貴重な干潟ですので、守っていきたいものですね。

■干潟の話Ⅱ

2 Mar 2001 06:06:13
またまた週末にかけての雨で、やや気落ちのデュークです。でもこの時期は致し方ないのでしょうね。

さて干潟には大きく三タイプがあります。河口部を中心にして左右に広がっていく「前浜干潟」、河口域の河川内に出来る「河口干潟」、そしてラグーン（潟湖：さきこ）の中の干潟である「潟湖干潟」がそうです。
メディアに取りあげられるような有名な干潟のほとんどは、規模の大きい「前浜干潟」になりますが、河口干潟（石狩川・大井川・木曽川）や潟湖干潟（サロマ湖・宮城蒲生・宮崎大淀川河口）などシブイものが結構あります。
小生の場合は、どちらかというと広大で潮っけの多い前浜干潟より、箱庭的な河口干潟や潟湖干潟の繊細さにひかれるものがあります。

■干潟の話Ⅰ

1 Mar 2001 05:25:19
三月になりました。昨日は「春一番」も吹いて、次第に一年でもっとも待ち遠しい季節が近づいてまいりました。今シーズンはどのような釣りが出来るのかと、あれこれ期待をしてしまいます。

干潟が生態系にとって重要な役割を担っていることは、いろいろなメディアで取りあげておりますので、知っていることだと思います。
終戦時に全国で８２０００haもあった干潟ですが、十年前の全国調査では５１０００haまで減ってしまいました。その後も着々と減っており、いまでは終戦時の半分ぐらいに来ております。干潟の生態系における役割を考えますと、これ以上の干潟の消失はなんとしても避けたいところです。
干潟というプラットフォームは、河川を介して大量に流れ込んでくる栄養分（有機物や窒素・リンなど）が分解され、河口周辺の富栄養化を抑制する一方、たくさんの小生物が生息しリレーのように食物連鎖することで栄養素は受け継がれ、それが人や野鳥などの好漁場を作り、そして最終的には干潟の外に栄養分が運ばれていくというシステム。
いうなれば自然界のフィルターであり、エネルギー加工工場のようなものです。大自然の輪廻や循環システムの極めて重要なジェネレータ的役割をもっているので、これを失うことは、長い間機能してきた陸と海の良好なバランスを破壊することにもつながるというわけです。

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