Hiyorimi-Note

■デジカメ購入

31 May 2001 07:14:44
いよいよ梅雨空の様相を呈してまいりましたが、如何お過ごしでしょう？

さて今日はデジカメの話題。衝動売り？の結果、ながらく無かったデジカメをようやく入手。今回はシグマリオンに合わせるためにＣＦ(コンパクトフラッシュ)対応のデジカメを探しておりましたが、帯に短したすきに長しで、なかなか良いのがなくてズルズル来てしまいましたが、ようやく先週末発売したばかりのキャノンの「ＩＸＹデジタル２００」というモデルを、質感の高さと、何よりコンパクトさをかってしまい購入しました。

本当はデジカメは「初期ロットは飼うな！」という鉄則があるのですが、いつまでもデジカメ無しだと近所のＤＰＥを喜ばすだけだしと思い、そこは目をつぶりました。いちおうこのモデルは「初代ＩＸＹデジタル」の金型に、春に出した「ＩＸＹ３００」で使った原色ＣＣＤとグラフィックエンジンを組み合わせたもの。そんなわけでエージングの進んだ二代目モデルという点も気に入ったところです。

ＣＣＤは良いけれど「３００」の三倍ズームは要らないし、サイズは「初代」がベストと思っていたものでしたから、まあ電池が専用型である点以外は、希望にほぼミートということで、購入にいたったわけです。画素数は２１１万画素と、今日的スペックとしては少ないですが、ウェブとサービスサイズ印画では必要十分と割り切っております。さっそくテスト撮影をいたしましたが画像は上々。
さて、これを駆使していよいよリバーサイドからの画像付きレポートを送る手はずが整いました。乞うご期待。

■黒土の話

30 May 2001 06:57:22
昨日は厄介な黄色の土「黄土」の話をいたしましたが、今日は役立つ土「黒土」の話をいたしましょう。

生態系を考えるとき、それは大きく五つの要素に分けることが出来ます。水、空気、太陽、土そして最後にそれらに育まれる生き物、ということになります。
生態系はこの五要素が相互に組み合わされて、はじめて成立している存在ですので、生態系を守るということは、どれか一つではなく、これらの五つの要素全てを守るということに他なりません。

これらの中で最も軽んじられているというか、意識されていない要素が「土」です。環境論をああこうと云う人たちは多いですが、土についてことさら論じているケースは殆どありません。
生態系という観点から土の中で最も大切な部分をいうと、実は地表部分から三十センチの薄っぺらな部分です。この部分はいわゆる「黒土」で覆われていて、ここには土中の殆どの生き物が棲息しております。
木が倒れたり腐葉土は積もったり、色々な生き物の死骸が積もったりして長い年月をかけて出来上がった地層で、じつに多くの養分を含んでいるわけです。昆虫や小動物だけではなく細菌、抗生物質などもここを住処として生きているわけです。その下の赤土、関東ローム層には生き物が殆どいないことを考えると、地表からわずか三十センチの黒土層の生態系における役割をもっともっと認識する必要があるのかも知れません。
なにしろその黒土層が一センチできるのには、二百年から四百年もかかると云われております。足元にあるのでついつい見落としがちですが、生態系を育む懐として、とっても価値がある大切な要素であるわけです。

■黄河

29 May 2001 06:02:14
黄河の話をもう少ししてみましょう、５５００キロの長さにわたって氷河のつくった黄土を削りとって運ぶ黄河の水は、下流ではその名のとおり「まっ黄色」。
ダムで有名な三面峡付近でのデータでは、黄河の水には一立方メートルあたり７００キロもの黄土が含まれていると云います。これでは殆ど山崩れと同じ「泥流」といって差し支えないでしょう。ダムの発電所のプロペラは泥と砂でこすられてボロボロだそうですので、これは水力発電というより泥力発電とでも言った方がいいのかもしれません。
この泥砂により、下流域の河床が年間約１０㎝づつ上昇しているそうで、現在では４～７ｍの天井川となっているそうです。

ところが、標高４７００ｍを越えるところにある源流部では、青く澄んだ水が流れていると云いますから、これは驚きです。とにかく日本の河川とはスケールが違うようです

■川と河

28 May 2001 11:14:06
多少は体調が戻りましたが、大事をとって今日は会社はお休み。皆さまお仕事お勉強がんばってくださいね。
(^_^;

さて以前にも取り上げたことがありますが、中国語というのは厳密で「河」と「川」はまるで意味するところが異なります。
河というのは「黄河」を指していて殆ど固有名詞化している感じです。また「河はくねくね曲がっている河川を示している」という説もあります。
小生の場合は、どちらかというと連続性やロマンを感じさせる「河」という文字を好んで使います。氷河や大河という響きからもスケールの大きさを感じてしまいます。それに「河童」のほうが「川童」よりも重々しい。

いっぽう川というのは「水」を指しているようです。水という漢字の両側を上下に引っ張ると川になるでしょう？
「川」という文字にはどことなく清涼感があります。「河」とすると淀みの奥の暗闇をも包括してしまいますが、「川」というとサラサラ水が流れる様を思い浮かべてしまいます。
中国の河川には×水とか△水とかいう名前の河川がありますが、これは殆ど川と同じ意味で使われているようです。まあ黄河を流れている水は、水とは言えずいわゆる泥水ですので、その点からも「黄川」とか「黄水」などとは呼べないのでしょう。

■多摩川の魚（ナマズ）

26 May 2001 06:03:20
いよいよ週末ですが、あいにく小生は絶不調。今週は大人しくして釣行は諦め、皆さまの成果を期待しましょう。

さて「多摩川の魚」はキリがないので、とりあえず今日でいったん締めます。しんがりはナマズです。環境省のレッドリストにはＵＰさせられておりませんでしたが、近年の宅地化や減反政策のあおりで産卵床の水田をやられてしまい、全国的には棲息数は相当に減っているという魚。
ところが多摩川では順調に増えているという話もあります。もしかしたらアユの稚魚に混ざって入ってきているのかも知れませんが、最近は多摩川のいろいろなポイントでバスのやシーバスの外道として釣れているようです。先日はなんとコイのスイコミ餌にヒットしておりました。
多摩川の水質も年々良くなってきており、また魚道整備も進んでいることなどから、おそらくはナマズ君達も徐々に復活してきているのかも知れません。
とくに中流部の多摩川は、出水のたびに河床の形状が著しく変わってしまい、至る所に「中州」や浅瀬を控えたアシ原群が出来たりしています。こういうところは釣り人もめったに来ないので、魚の小中学校としては非常に良いロケーションです。中流域でのナマズ君達はもしかしたらここから巣立っているのかも知れません。
マルタウグイもそうですが、在来種でゲームフィッシュとなりうる貴重な存在ですので、これからもっともっと増えて欲しいものです。

■多摩川の魚（マルタ）

25 May 2001 05:53:46
いい案配に雨が降ったので、週末は大物ゲットを目論んでおりましたが、日頃の行いの悪さから風を引いてしまいました。
(T_T)
さて今日はおなじみのマルタの話。今年のＧＷは、ようやく多摩川マルタをゲットすることが出来、溜飲を下げましたが、このマルタウグイは多摩川漁協と、川崎のマルタの会によって放流が続けられた結果、ここまで育ってきたということです。
水の汚れにも強いので、自然繁殖をしているようですので、これからもゲームフィッシュとして大きく育って欲しいと思っております。ヒットするとジャンプもしたりするのでＵＬタックルで釣ればかなりスリリングで楽しめます。
もともと小骨の多いウグイの一種ですので、食べ味は不味いということですが、調理方法さえ考えれば大丈夫かも知れません。ただし環境ホルモンやダイオキシンの影響を受けやすい魚種ですので、若い人にはお勧めできません。
江戸川マルタは臭いので閉口しましたが、何匹か釣った多摩川マルタは臭くはなく、いけるかも知れません。ちなみに江戸川マルタは焼いて我が家のイヌに出したことがありましたが、口も付けてはくれませんでした
(^_^;

■多摩川の魚（テナガエビ）

24 May 2001 08:42:58
先日、丸子橋の近所を徘徊していたら、若者がはやばやと大きなテナガエビを釣っておりました。これから梅雨にはいるとテナガエビ釣りの季節です。今年はどうしてもテナガエビを多摩川でゲットしたいと思っております。その名の通りハサミを持った手がなが～いエビですが、オスのハサミはとくに長く、これでなわばり争いをするそうです。

最近の居酒屋でよく出されるカワエビなるものはこれで、霞ヶ浦の富栄養化にともなって非常に増えたので、市場に多くで回ってきたというわけです。
テナガエビはまったく海水の入らない琵琶湖や不忍池などの湖や沼にもいますが、閉鎖水系では個体数は増えることはないそうです。というのは川で生まれ海に降りて沿岸で育つという生活パターンを持っているからです。

多摩川はおろか、あの鶴見川にもけっこう棲息するぐらいですので、あまりキレイでない水域でも生活できるテナガエビですが、食べるとなると二の足を踏む人も多いことでしょう。ただしエビ類の肉質には有機化合物が溜まりにくいという特徴があるので、ワタを除けば多摩川産でも十分食べられると思います。

■多摩川の魚（オイカワ）

23 May 2001 06:07:27
昨日、一昨日はいまや母艦となってしまったリブが突然不調。ＯＳ起因のものでしたが、上書き再インストールをやらずに、スペアがあったので結局ハードディスク換装という面倒くさい手で何とかリカバリーさせました。おかげで大睡眠不足。(=_=)゜゜゜
最近いくつか入れたフリーソフトがどうやら原因のようです。皆様もよ～く考えてから新ソフトを入れた方がいいですね。

さて今週は「多摩川の魚」をご紹介しておりますが、今日は「オイカワ」です。関東ではヤマベとも呼ばれるこの魚は、バカハヤとも云われてハヤ（ウグイ）より下に見られておりますが、食べてみると意外や意外、川魚臭さもなくハヤよりずっと美味です。学名でも「ザッコ・プラティプス」と迷惑な命名をされてしまい、雑魚（ざっこ）とされてしまっておりますが、もっと見直されてもいいと思います。

青森の方では河原でオイカワをブツ切りにしてミソとワケギと一緒に和えて食べるそうです。オイカワは夏に産卵するので、その前か冬が美味しい時期です。
そんなわけで、オイカワも今年の多摩川のメインターゲットとなっております。
フナやコイとともに汚染に強い魚ですので、多摩川や支流の用水にもけっこう居りますが、目のいい魚なのでハリスを細くしたり、日がでる前に狙ったり、影を見せないで釣るような工夫が必要だそうです。
サシ餌のウキ釣りが簡単ですが、テンカラも楽しい釣りです。

■多摩川の魚（アユ）

22 May 2001 06:49:37
漁協の調べでは、今年の多摩川アユは例年にない豊漁になる見込みだと云います。「琵琶湖産コアユの放流の必要もないほど」というほど天然アユの遡上量が多いためです。
丸子の堰では１０センチぐらいに育ったアユが元気に遡上しているようです。昨年秋に東名～二子橋間で孵化した稚アユは、川を下り河口付近の海で育って、いま上流を目指して一生懸命に遡っています。
メディアは堰の魚道や水質汚染などの環境破壊については、声高に警鐘をならしておりますが、これはその方が一般受けするから言っているだけ。
魚道の質についてはいろいろやっており、これはトライ＆エラーしかないのでしょう。近年効果が出てまいりました。小生の感じでは改修を急ぐのは丸子の堰でしょうね。上ばかりやっても下を整備しないと意味無いですからね。多摩川の水質改善については、まだまだ先は長いですが、かなり回復してきていることはご存じの通りです。
むしろ心配な点は、動物愛護の名のもとに放たれている「カワウ」や、近年はびこってきている「ユリカモメ」による被害です。生態系はバランスこそ命で、浅薄な愛護心で特定の生き物だけを優遇していると、健全な生態系維持はなしえません。それは南氷洋でもすでに現実となっているのです。

■天敵の旅立ち

21 May 2001 07:46:23
昨日、多摩川に行ったら空一面にユリカモメの大編隊。遠くカムチャッカやアムールの方への旅立ちです。冬はあれほど嫌っていたユリカモメも、ガングロの夏羽になると何となく愛着がわいてくるから不思議なものです。
パン餌やコイフライでは、チャミングに群がってきたり、フライやパン餌を空高くもっていってしまうといった悪さをするうえ、先日はとうとう「釣って」しまいました。そんなわけで、いささか迷惑な存在でしたが、これからはそんな悩みもなくなります。ただ、いなくなるとちょっと寂しいものもありますね～。

■アナログカメラ

19 May 2001 08:06:08
デジカメを衝動売り？してしまったので、最近はカメラ店をちょくちょく訪問しておりますが、どうもアナログカメラの方に目が行ってしまいます。とはいっても一眼レフではなく、ちっちゃなコンパクトカメラにです。
いまやデジカメが高画質化して、趣味ではなく一般の世界ではアナログカメラを席巻しそうな空気がありますが、本当にそうなのでしょうか？

小さい頃からメカを好んだ世代ですので、先ずシャッターを押したときの「カシャッ」というメカ音。一枚一枚に「撮った」というメリハリがつくようなこの音が好きなのは小生だけではないでしょう。デジカメのシャッター音は「ピピッ」という感じで、いかにも寂しいものです。
また、カメラで重要な「解像度」という点では、３５ミリのアナログカメラの場合は、フォトＣＤサービスでのアナログフィルムのスキャンしたときの解像度はなんと６３０万画素にもなります。しかもこの数字はコンパクトカメラでさえも担保している数字であるわけです。この解像度比較が適切かどうかはさておくとして、ポイントは安価かつ軽快にこの解像度を保持しているコンパクトカメラには依然として「写真機」として高い評価を与えたいと思います。
写真は一種の「瞬間芸術」のようなものですから、操作性や機動性が遅くては話になりません。デジカメの場合はシャッターラグという点では一部の機種を除き、まだまだという感が強いようです。
またバッテリーについても技術進歩が著しい分野ですが、相変わらずデジカメの場合は持ちが気になるところです。アナログカメラの電池というのはめったに変えることがありませんし、切れそうになっても大体のコンビニで入手できてしまいます。いっぽうデジカメは単三型ニッケル水素から機種個別のリチウムイオン電池に主流が替わりつつありますので、予備電池や充電器の携帯が必要になっております。これが意外に面倒です。

たしかにデジカメはその場で結果を確認できるうえ、あらたな現像料もかかりませんのでランニングコストは安いかも知れませんが、アナログも急ぐ場合は３０分現像や、コストセーブしたいときは同時プリント代無料という選択肢もありますので、デジカメに対してそれほどチンタラしているわけではありません。
出来のいい写真だけスキャナーをかければ、デジカメよりずっと滑らかできれいな画像データになります。
そんなわけで、小生はアナログコンパクトカメラには依然として強い思い入れを持っておりますが、やっぱり旧式の人間でしょうかね。

■さんが

18 May 2001 08:04:39
昨日ご紹介しました「なめろう」を更にすり鉢に入れてよく擂りあげて、シソの葉に挟んでフライパンで焼くと「さんが」になります。これもまた房州の海岸線の集落に広がる料理方法です。
食べ味はハンバーグのようでもあり、家によっては卵やピーマン、人参やタマネギ、ニンニクなどを加えて擂りあげて作ります。
シソの葉に挟んで焼くのが正式ですが、海岸に群生する「アシタバ」を使ったりもします。このアシタバは房州では「チンタチグサ」と呼んでおりますが、その名の通り精がつくという話もあります。夜がお疲れの旦那様をお持ちの家庭では「アシタバハンバーグ」が良いかも知れません(^_^;

■なめろう

17 May 2001 06:39:06
歳のせいか、どうも肉料理をたべると次の日は身体が重い、とはいえベジタリアンでは人生あまりに悲しい。ということで小生は魚料理が大好きです。
魚の食べ方はいろいろありますが、日本人的な視点に立てば、ネタさえ新鮮であるならば、おそらくは刺身が一番美味しい食べ方でしょう。
思い出すのは、西部～中西部～東海岸と米国横断の出張でくたびれ果てた胃にとって、遠くマンハッタンの寿司屋で食べた寿司は最高のドーピングでした。
ただ、あの生臭さがイヤだという人もおりますので、そのような方には、房州名物の「なめろう」がお勧めです。

この料理方法は簡単で、刻みショウガやネギ、さらには青ジソやミソと、三枚に下ろした身を混ぜて、包丁でトントン叩くだけです。叩き方はとにかく良く叩くこと、身がトロトロになるまで叩くと生臭さは消えてしまいます。しかも保存にも効くというメリットがあります。手軽で美味しい魚料理です

■ウォーターハンマー

16 May 2001 06:26:27
最近、宿河原堰の歴史を勉強してみましたが、近年の災害で必ず出てくるのがＳ４９年に起きた狛江市猪方で発生した多摩川大洪水による住居流出事件。最近ようやく結審したそうですが、古い地図などをひっくり返していると、やっぱりこの付近は「遊水池」エリアでした。
当時の記事をみていると、固定堰だったかっての宿河原堰の設計に問題があったという人災論が大勢を占めていたようですが、思うに堰があってもなくてもあの事故は早晩発生したのではないかと思うようになりました。
河川にはもともと遊水池として必要なエリアが確保されていなくてはならず、いくら人間の浅知恵で堤防のようなものを作っても、河川は幾百年も流れていたとおりに蛇行し、そして氾濫するものなのでしょう。調布から登戸にかけて多摩川は右に左に蛇行しますが、勾配はこのあたりで多摩の丘陵地帯から平野部にかわり一気に緩やかになります。上から流れてきた水があふれ出すには十分な地形です。
昔の人は河川の怖さを知り、遊水機能をフルに活用してましたが、高度成長の時に人は川の怖さを軽んじて、「立派な」堤防や堰をつくって制御しようとしたわけです。
首都圏では昔の川を埋め立てて、宅地化してしまいましたが、そのような土地に建てられた住宅やマンションでは、夜になって周りの騒音が静まると、「カーン」「カーン」と不気味な音が発生し、オカルト騒ぎになることもままあるとか。
これは「ウォーターハンマー」と呼ばれている現象で、枯れてしまっていると勝手に思われている地下の水流がいたずらして引き起こすものです。
川には命が宿っており、人の都合でせき止めたり埋めたり、遮ったりすると、必ずどこかに「副作用」が起きてくるものです。
どんな小河川やドブ川でも、自然科学的には必ず存在意義があるわけで、ヒトの浅はかな知恵で埋めたり汚したりバカにしたりしてはいけないのです。

■川旅

15 May 2001 05:12:54
ようやく多摩川のマルタの産卵が終わったようです。先週はいたることろで
力つきたマルタを見ることが出来ました。マルタの産卵は通常は四月一杯で終わるイベントだそうですが、今年は雨が少なかったこともあって、やや延びたのかも知れません。
いまや中流域の瀬尻はマルタに替わって、コイが産卵のために水しぶきを上げて遡上しております。コイは個体差があってすべからく遡上行動を示すものではありませんが、いい産卵場所を見つけるために上流を目指すコイも多いようです。宿河原堰の魚道にも遡上のために多くのコイが集まっておりましたが、本当にあの流れを上ってしまうのでしょうか？すごい力が必要な気がします。

そんな苦労をしなくても、コイもマルタも流下卵ではないので、なにも上流を目指さなくてもいいのでは？と思ってしまいますが、大自然の営みに浅薄な思いつきでコメントしてはいけませんね。
ところでマルタの産卵がちょっと早い分、コイたちが産卵前の「精力」をつけるために、このマルタの卵を狙って集まってくるという話があります。オジサンの「生卵」と一緒でしょうか？(笑)
産卵後の６～７月にかけてコイたちは川を下っていくそうです。漁協が行なった丸子堰の調査でも７月にはかなりのコイの降下がみられるようです。おそらく下流域や汽水域の深みで秋から冬をゆったり過ごすのでしょう。なかには中流部に気に入った場所を見つけてとどまるコイもおりますが、大型はやはり下流域まで戻っていくそうです。

■サイゼリア

14 May 2001 06:04:00
今日は少し話題を変えてイタ飯屋の話。ここは激安イタ飯であちらこちらにあって有名なところですが、実は千葉の市川が本家です。
小生が独身の頃はまだここはマイナーブランドでしたが、残業で終電になっても開いているサイゼリアは重宝いたしました。休日も行徳や浦安にＳＢナイトフィッシングに行った帰りに、空きっ腹をいやすためによく立ち寄ったものです。
最近、川崎の奥地にある家の近所にも支店があることを発見、早速家族を釣れて行きましたが、店の内装はファミレスのそれでしたが、かっての味とメニュー、そして価格はだいたい似たような感じでした。この店が評判がいいのは、おそらくは創業時の良さを全国展開している今もなお残していることだと感じました。

■カラス貝

12 May 2001 10:17:53
昨日はハマグリの話をいたしましたので、今日も貝の話題にしましょう。
いまや東京湾中どこに行っても、黒い貝が防波堤にびっしり繁茂していますので、お馴染みの貝といえます。釣り人はよく「カラスガイ」といいますが、これはウソ。
本当のカラスガイは淡水に住んでいて大きさが２０センチをこえるものです。昔、というより２０年くらい前までは、江戸川にもこのカラスガイが一杯おりました。あまりの大きさにびっくりしてしまったことがありますが、今ではそれらがどうなったのか分かりません。

内湾に一杯いるニセカラスガイは「ムラサキイガイ」で、じつはニューカマーです。大正年間に関東大震災復興のときに、大量にアメリカから入ってきた木材に着いてきたのが始まりだという話があります。その繁殖力であっという間に日本の海岸線を塗り替えてしまいました。まあ釣りの餌や撒き餌としてはそこそこ使えるので便利な面もありますが、これに糸をかまれてロストしてしまったルアーも多いので、小生はあまり好きではありません

■ハマグリ

11 May 2001 06:44:23
先日、江ノ島に遊びに行きましたが、いたるところで名物「ハマグリ」が売られておりました。小生ぐらいの年代ではハマグリは谷津や船橋の内湾でもアサリと一緒に捕れたもので、なにも外洋に面した浜辺にいるものではありませんでした。
ハマグリの水揚げは年二千～三千トンしかなく、それも熊本県と茨城県がほとんどです。熊本は干潟を持つ有明海を控えているので分かりますが、鹿島灘などの外海に面している茨城県でハマグリが多いというのは、ちょっと解せません。ハマグリというのは本来は内湾の、やや塩分の弱いところを好んで棲息するものです。

調べてみたら、やっぱり姉妹種で「チョウセンハマグリ」というもの。江ノ島の土産物屋で売られているのもこれでした。この亜種は潮っけが強く波も荒い外洋でもＯＫで、カラは厚いのですが、身にぬめりが乏しく、昔のハマグリを知っている小生にはどうも物足りません。
いまや日本の内湾はどこも環境が悪くなってしまい、「おっと、その手は桑名の焼きハマグリ」とか云われた伊勢湾も凋落。市場に溢れているのはチョウセンハマグリどころではなく、韓国や中国からきた輸入物の「シナハマグリ」、カラの丸みが強いので、慣れれば見分けることはできます。もはやあのハマグリを食べられる機会はますます減っているようです。

■図書館の薦め

10 May 2001 09:09:53
あまり使う人がいないという図書館ですが、小生は昔から図書館が好きで、いまでも良く通っております。そこにいけば実に多くの情報が手には入り、また知的好奇心をくすぐるような雰囲気が気に入っております。
一時期は月に何万円も本を買って読みあさったものでしたが、なにしろ家に置くようなスペースがなくなってしまう。やむなく二束三文で古本屋に引き取って貰うということの繰り返しをしてきましたが、最近の経済原則でありますノンアセット化をはかるために、図書館をよく使うようになってきました。
新しい本も早く入って、欲しい本があればリクエストをだせば、けっこう柔軟に取り寄せてくれます。
都内の図書館は８時までやっておりますので、会社帰りにちょっとした調べものも可能です。このＨＰのネタ作りでもだいぶ活用させていただきました。港区の図書館でシグマリを打っている妙なオジサンがいたら、それはもしかしたら小生です(笑)。
まあ税金は道路の掘り返しに使われるだけでなく、このようなサービスにも使われるわけですから、せいぜいシッカリ活用したいと思っております。

■多摩川の牛

9 May 2001 06:32:16
東急田園都市線の二子玉川駅のホームは多摩川へ一部が張り出しており、けっこう眺めがいい場所ですが、丸太を組んだ物体がいくつか川の中にあるのが見えます。これは花火台などではなく、「聖牛」と呼ばれるもので、水流を弱めて決壊を防ぐためのものです。

丸太を組んで石の入った網を通ることで水勢が弱まるというもの。これのルーツは古く戦国時代からの治水術です。名前の由来はどうも牛の角に似ていることから来ているそうで、近年取り入れられ始めた「多自然工法」の一環で、近くの大学の研究のために設置されたもの。
二子玉川付近は平瀬川や野川が合流し、出水時にはかなりの水流になる場所ですので、ここが選ばれたのでしょう。一時期流行ったコンクリートの構築物より、ずっと自然に河川の流れをいなすもので、最近は大井川などの他の河川でも取り入れられているという話です。