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■ミマカリバアサン

30 Apr 2002 10:23:53 古来、日本の中で「カワ」が文化の伝播をおこなう「ネット網」だったことを否定する人は少ないでしょう。多摩川流域の歳事習俗の例をとっても、実に面白いものが細長く分布しているようです。「ミマカリバアサン」の話もそんな一つです。この話は青梅あたりから下は大田区あたりにまで広く伝えられております。 これは、毎年２月８日と１２月８日に訪れてくる妖怪で、災いを置いていく疫病神と云われております。そのため家々の門口には目籠を掲げたりして退散させ、大根を入れた鯨汁などの汁物やお粥、そして団子などを食べて厄をはらうという習わしだったそうです 一説には、この行事、東京湾をはさんだ房総半島の安房のほうでも似たような神事があり、こうなると、一つの文化（伝承）が東京湾から多摩川を遡上して伝播した、という見方もできるようです。

■チャリ破損

27 Apr 2002 09:16:34 今日は久々にフィールド（鶴見川）へ行けることになりました。成果のほうは今ひとつでしたが、まあ「釣りが出来るということは、心身ともにそんなに悪くない状態」ということで、これでも良しとしましょう。(^_^; さて今日は家のママチャリの話です。小生が多摩川河原を重装備で走っていたこともあるのでしょう。酷使に絶えかねてとうとうダウン（チェーン切れ）。ブレーキなど他にも不具合があるうえ、チェーン交換のメンテ性も著しく劣るようなので、修理は面倒と、買い替えることにしました。ところが、ショップに行って見てみると、最近のママチャリは「上品な」デザインが多く、そもそも後ろに荷台がありません。 これでは小生の釣り具を載せられません。かといって、別売りの荷台を付けようとしても、奥方は無骨なデザインを嫌っている。う〜ん、これでは埒があかない。 人目はちょっと気になりますが、小生専用に荷台のばかでかい実用車を買ってしまおうかと、妙なことまで思案中です。

■地酒の旅

26 Apr 2002 06:50:09 ひょんなことから、昨年、ビール党から日本酒党に宗旨変えしてしまいましたが、始めてみて分かったのは「日本酒と云う世界はあまりに複雑怪奇なこと」です。ビールならば銘柄も知れているので、あれが美味い、これが好みだと比較的短期間に「マイフェイバリット」なブランドに到達しますが、日本酒はこれが出来ません。 同じ酒蔵でも銘柄は多岐に渡り、しかも味わいがかなり違います。本醸造、吟醸、大吟醸から純米云々まで織り込むと、一つの銘柄を制覇するのにも数ヶ月費やしてしまいます。ピッチをあげれば良いのでしょうが、小生は人間がセコイために、チビチビやるのが好き。ということで、いつまでたっても日本酒探訪の旅は進みません。 最近になって、ようやく自分のティストがぼんやり見えてきたので、製法から絞り込むことにしました。それは「生酒」です。これは製造時とか出荷時に「火入れ＝加熱処理をしない酒」ですので、尖っていなくて、フレーバーも実にいいです。その分、冷蔵しないとすぐに不味くなってしまいます。 ただ、日本酒と云うのには「適正価格」というのは無いらしく、それこそ値段はピンキリです。でも、しがないサラリーマンとしては７２０mlで１５００円、一升瓶で３０００円というところが、まあまあ限界ですので、それより高い酒はいくら美味しくても「探訪」の対象には該当しません。そんな制限をもうけても対象となる銘柄はそれこそ星の数。これは肝臓との相談になりますが、ライフワークにもなりそうです。とうてい一人ではカバーできませんので、高校の同級生達に「日本酒研究会」なるものを発足してもらいました。何やら定期的に研究会？を開くそうです。 皆さま、もしもこれだという銘柄がありますれば、メールでもＢＢＳでもご紹介頂ければ嬉しいですね。

■水上バイク規制

25 Apr 2002 07:58:50 釣りをしているから、だけではありませんが、小生がカワウやユリカモメ以上に嫌っているのが「水上バイク」です。多くの人たちにとって、水辺は癒しの場でもあるわけで、そこでは一人一人が思いにふけったり、ひたすらボケーッとしたり、はたまた真剣にウキを見つめていたりしているわけです。 そんなわけで、河原に集う誰しもが静かさを求めているのですから、水上バイクで爆音を立てて走るということは、周囲の迷惑と引き換えに自分だけいい気分になれれば良し、ということですので、およそトンデモない行為です。ところがこれの規制については、各自治体とも実に甘い。最近ようやく奥利根湖や榛名湖で禁止措置を講じ始めましたが…。 さらに問題なのは、そもそも水上バイクというのは、排ガスを水中に吐き出して推進する構造になっているうえ、２ストロークエンジン。このため、極端な話、湖や河川にガソリンをまき散らして走り回っているようなものです。まったく環境コンシャスなツールではありません。そして、金儲けのために、これを売りだしているメーカーにも猛省を促したい気分です。出来れば早い段階で水上バイクを制限（エリアやエンジン方式）したり、環境負荷税をごっそり課すような規制を設けてもらいたいと思っております。

■水温上昇

24 Apr 2002 06:49:57 四月にはいって水温もどんどん上昇。いまでは２３度にまであがってしまいました。長い間２０度の壁を切らずにいたのが嘘のようです。水ゴケも増えて、これからは手入れが大変な時期になります。ヌマチチブ水槽が空いているので、いまでは一個の水槽しかないのに、このあり様なので、部屋中アクアリウムにしている諸兄の姿には頭が下がる思いです。 水温上昇とともに採餌量も増え、金魚のコメット君のフンはもとより、最近急成長しているオイカワ君の排泄物などもケアの対象になります。とくに我が家はスジエビ、シマドジョウ、ヨシノボリなど底生魚類が中心なので、水の汚れには気をつけなければなりません。とはいえ底石や砂利の掃除はドジョウ君の救出などもふくめてかなり難儀です。 でも、綺麗にした水槽を気持ちよさげに泳ぐ魚たちの姿をみると、やってみて良かったな〜と思うのです。 さて、今日も帰ってから一仕事しようかのう。

■最新ドロ事情

23 Apr 2002 08:28:33 景気の悪化とともに、世の中もすさんできたのか治安は年々悪くなってきているようです。週末は、知り合いの家にドロボーが入った騒ぎであれこれ大変でした。最近のドロボーは手口が速く、昼間ちょっと留守にした隙に、知人宅含めて数軒荒らされてしまいました。多少の金は取られてしまったようですが、まあ出合いがしらでなかったのが不幸中の幸いでした。 そんなわけで、早速セコムに申し込んで「対策」をしたようです。そこで聞いた話がなかなか興味深い。用心のために最近のドロボー事情を少しお話しておきましょう。 �@入るのは昼間 �A服装は背広姿 �B窓や勝手戸は２秒で開ける �C複数で見張りを立てる �D電話等で不在を確認 いまやドロボーは在宅率が高い夜ではなく、白昼堂々「仕事」をすることが多いようです。そして、何と「会社員風」または「修繕工事関係者風」と、人目についても怪しまれないスタイル。さすがというか何と云うか。また、バールなどの七つ道具を携帯しているので、普通の窓や勝手口は２秒。隙があるのは風呂場の格子窓。湿気がこもるのを嫌がることと、格子があるので安心して、つい窓を開け放してしまいがちですが、これもお茶の子さいさい（死語？）。１分でアウト。 さて、こんなムカつくドロボー予防策として聞いたのはこんなことでした。 �@物置や植栽で死角を作らない。 �A足場になる箱等を付近に置かない。 �B勝手口内にチェーンを付ける。 �C外出時はタイマーでラジオを作動。 �D侵入しやすい窓には二重ロック。 どうも最近は外国人数人での犯行が多いようです、まあ仁義などと云う世界からは程遠い連中ですので、狙うのは金持ち宅だけではなさそうです。Ｗカップ絡みで大勢の外国人が出入りするのにまぎれて、これから一稼ぎと狙っていることでしょう。皆さん用心用心。

■印旛沼の雑魚漁に思う

22 Apr 2002 08:37:02 少し前に千葉県の手賀沼の紹介を致しましたが、もう一つ大きい沼があります。印旛沼は干拓で多くの水域を失ったにもかかわらず、依然として千葉県で一番大きい湖沼です。 小生も小さい頃に親父に連れられて、よくここにマブナ釣りに出かけたものです。 この沼での伝統漁法は雑魚漁。梅雨から初夏頃を最盛期とするこの漁。採れるのはクチボソ（モツゴ）やモロコ、コブナそしてヨシノボリを主体としたお馴染みの民族系雑魚集団。そこに時季によっては、ナマズやウナギあるいはヌマエビなども対象となるようで、ガサガサ大好き人間にとっては何とも羨ましい職業です。 川魚漁は以前より衰退し、いまでは殆どが半農半漁という感じだそうです。内水面を保護することが、この伝統漁法をいつまでも継承させていくためには不可欠の要素です。 ところが、そればかりではありません。バスやギルは云うに及ばず、最近ではナマズではなく「アメリカナマズ」がやたらに増えて、どうにも困っているという話があります。さすがにこれはゲームフィッシュでないので、犯人はアングラーではありません。過去の水産行政のエラーの一つのようです。 そういえば、ある漁師さんは「ワニガメ」が何匹も網に入って閉口したという経験ももっているようです。大きい奴は１０キロもあったとか…。噛まれたら大変な事になるでしょう。こちらは誰が犯人が分かっています。日本に輸入するペットあるいは危険な水生ペットには、きちんとした管理が必要だと云うことが最近問題になっております。売る人、飼う人にＩＤ標識などをつけて、ずさんな放流を抑止させることも考えなくてはいけません。ペット野放し王国ニッポンの汚名は、そろそろ返上しなくては行けない時期になってまいりました。

■鶴見川ビール

20 Apr 2002 06:59:19 シーバス釣りで鶴見川下流を徘徊している人には心当たりはあるでしょうが、新鶴見橋のたもとに、ちょっと年代を感じさせる立派な倉庫ビルがあります。 実はここ、かってはビール工場でした。大正年間は「カスケードビール」という洒落たネーミングで、昭和初期にはあのサントリー（当時は寿屋）が「オラガビール」というふざけたネーミングで作って販売したそうです。 ところが、昔の鶴見川というのは「あばれ川」で有名で、洪水がたびたび起こって、そのたびに空きビンが流出してしまい大損害。そんなこともあってここでのビール製造はどうも上手く行かなかったようです。鶴見川とビール、あの濁ってアブクの浮いている鶴見川のイメージでは、たとえ洪水騒ぎがなくても、やはり美味しそうな感じはしないので、食関連では、この付近でのビジネスはどうも難しそうですね。

■バス害魚論

19 Apr 2002 07:57:49 先日、秋田かどこかで釣ったバスを、無謀にも刺身で食べた人が、寄生虫感染症騒ぎをおこして話題になっておりました。それをみて、バスは本当に「害魚？」なんだな〜などと思っておりました。 さて今日はそんなバスの話題。以前ここでも取り上げました、環境省の「生物多様性国家戦略」のアンケートに、小年たちから「バスもいずれ生態系に溶けこむ」「バス釣りは生きがいだからバス駆除は困る」「バスは自然の素晴らしさを教えてくれる先生」などと云った「組織票メール」が、携帯電話などから大量に環境省に寄せられたそうです。 どうやら茨城の某バスプロが、携帯用ＨＰで「呼びかけ」をしたのが発端だそうです。まあ、バスプロ師などにとっては、バス釣りが規制されると「失業＆リストラ」対象になってしまうので「反対」という気持ちは分からないでもありません。でも生態系のナィーブさと価値を、特定の個人や集団の娯楽（あるいは商売）機会と比べたときに、どちらが果たして重いのでしょう。 子供たちには罪はありません。それを理解させるには、やはり「時」が必要だと思います。自分自身の小、中学生の頃を振り返ると、おそらくは、いまの子供たちと似たような、無邪気な反応をしたはずです。子供というのは自分の世界だけで生きればいいのだし、それが特権ですからね。 ここで問題なのは、一部の大人（関係者や業界）が、自分たちの道楽や利益という観点だけで発言を繰り返していることです。生態系のエレメントの一つに過ぎない「ヒト」が、生態系を蹂躙していいという話は、どう控えめに言っても傲慢すぎると感じるのですが、果たしてどんなもんでしょう。

■缶詰

18 Apr 2002 06:07:12 魚食文化の普及に、缶詰が果たした役割はきわめて多大でした。これは元々遠征行軍のとき、兵士の栄養不良による病気多発に頭をいためたナポレオン軍が発明した煮沸瓶詰がことの始まりだったようです。日本では明治の初めにとりいれられましたが、これはその後の日清・日露戦争の軍用食として活躍。いま世界最大のカンヅメ生産国は米国ですが、これもまた戦争を足がかりに拡大したという話。さながら「有事に強い産業」という歴史をもっているようです。 さて日本でも、その後増産が進み、東西冷戦時代に入ったあたりには缶詰が輸出品の第２位のポジションにまでなったといいます。水産物だけ対象にすると、生産量のベスト３はマグロ・サバ・イワシの順で、マグロは全体の半分ぐらいとカンヅメの王者ということにないそうです。でも、個人的には酒の肴にオイルサーディンが好みのデューク。あとは地方のスーパーでクジラ缶を探すこともしばしばです。 近年は冷凍保存技術の進歩やレトルト加工品の進出で、どうもカンヅメの地位が脅かされているようですが、じつは家庭で調理するよりも缶詰類のビタミン類や栄養分は損なわれていないという調査結果もあります。本当はもっとカンヅメは重用されても良いのかもしれません。

■釣船神社

17 Apr 2002 05:37:29 今日も神社ネタを一つ取り上げてみたいと思います。今は東京都の杉並にある「釣船神社」というちょっと面白い名前の神社の話です。もともとこの神社は東京の港町、八丁堀にあって大勢の参拝客で賑わっていたそうです。 由来は寛政二年、釣船清次という漁夫がキス釣りに品川沖に出たところ思わぬ大漁。早めに漁を切り上げて港に戻り、舟を掃除していたところ、「おおい船頭、うまそうなキスだな、それをよこせっ。」という声。驚いて見上げると身の丈六尺あまりの異形な男が、舟のなかに立っている。髪の毛は逆立ち、目つきは鋭い、しかも着ているのが唐人のような服。おもわずビビッてキスを渡すと「有り難うよ。おれは疫病神だ。これからお前の名前の札を門口に貼れ。そうすればおれの方でよけて通る。」とか言って、にわかに姿を消してしまったといいいます。 こののち、この釣船清次が書いた護符を玄関に貼ると、その家には疫は来ない。という噂が広がり、東京下町を中心に「講」が生まれて、関東全域に広がっていったという話です。清次が疫病神と出会った５月２４日を挟んだ三日間は大祭が行われ、この疫病除け護符を求める人々で賑わったという話です。 古来より神々が集うといわれている海。御利益を釣り上げれば結構ですが、疫病神は頂けません。よくある「バラシ」や「空中リリース」なども、疫病神にささげたと思えば、多少は悔しさも薄まるのかも知れませんね。

■生田の杉山神社

16 Apr 2002 06:31:50 小生の住む登戸の隣町、多摩丘陵の端っこに位置している「生田」にある神社のお話をちょっと致しましょう。生田という地名のルーツは「上菅生」と「五反田」という母体となった二つの村の語尾をとったものです。興味深いのは「読売ランド前駅：ここはかっては西生田駅と呼ばれていました」の南の丘に、小生がかってリバーサイドカフェにＵＰした「杉山神社」があることです。 杉山神社群は鶴見川流域に数多く祀られておりますが、どうやらここもその一つのようです。この鶴見川流域は有力豪族「小山田氏」や親戚の「稲毛氏」が支配しておりましたが、四国をルーツとする忌部氏が南房安房郡をテコにしてこれらの豪族と姻戚関係を結び、鶴見川流域に進出したことはＨＰに取り上げたとおりです。 おさらいをしますと忌部氏は神事に使う麻作りの部曲（かきべ）で、極めて朝廷に近い有力豪族でした。ここには鶴見川の支流「麻生川」が流れているなど、麻の生産という点では重要な土地柄だったです。この神社の祭神もかっては忌部氏の遠祖だったと思われます。先日、この駅のそばに用事があって杉山神社を訪ねてみましたが、長い歴史の中で翻弄されてしまったのか、古い境内のなかを見回しても忌部氏の関与を示すような痕跡はありませんでした。

■海藻健康食

15 Apr 2002 06:49:40 小生は海草モノが大好きだからというわけではありませんが、どうも日本人ほど海藻（海草というより栄養がありそうな響き）好きな民族はないそうです。 たしかに、海藻にはミネラルやビタミンが豊富に含まれており、現代人に多く見られるストレスや貧血などの防止に効果があるそうです。それだけではなく、ナマの海藻を触ってみると分かる、あの「ヌルヌル」がけっこう身体に良いらしいです。このヌルは粘性多糖類の食物繊維だそうで、海藻を食べることでこれが摂取され、最近の生活習慣病（大腸ガン、糖尿病、高血圧、コレステロール）などの予防にも絶大な効果があるらしいです。 そういえば、伊豆のほうではブダイを海苔で釣っていたようですが、もしかしたらブダイのあのヌルヌルは海藻譲りのものかもしれません。

■ホームレス釣人

13 Apr 2002 08:40:05 春眠暁をおぼえず。ということではありませんが、絶好の潮回りにもかかわらず、寝過ごしてしまいました。まあこれが日和見アングラーたる所以でしょう(T_T) さて先日、多摩川にガサガサに行ったら格好のポイントにホームレスが竿をいれていました。増水して出来た中州での話なので、中州のなかにビニールハウスを立てているらしい。昨年には見当たらなかったので、新たな参入組？のようです。 おそらく食べるために釣っているのでしょう。こっちは所詮遊びなので、その近くでのガサガサは遠慮しました。それにしてもポイントの絞り方はさすがという感じでした。 そういえば、下流のほうでは釣りをしているホームレスも多いようです。７０センチのスズキを釣って食べたら旨かったというホームレスの話をどこかで聞きましたが、考えてみれば年中好きな時間に釣りをしている彼等は、「食」がかかっているためか、多摩川の魚に関して、かなり豊富な知識をもっているに違いありません。

■頑張れフロンターレ

12 Apr 2002 07:48:35 一昨日、たまたま地元のフロンターレ（対大分）のチケットを貰ってしまったものだから、等々力スタジアムまで、会社帰りにブラブラ行ってまいりました。Ｊ２に落ちてからは全く試合を見ていないので、最近はどうかなという興味もありました。 当日はやたらに寒く、薄着で行った小生はブルブル。また風邪をぶり返してしまいそうでした。評判？のまずいラーメンを食べて寒さをしのいで、ワンカップ片手に（注：缶＆ビン類はもちこみ禁止）試合を見ましたが、正直云って途中で帰りたくなってしまいました。 気温の寒さというより、プレーの「寒さ」に目を覆いたくなってしまったからです。たしか大分がＪ２の１位で、セレッソをはさんで川崎が３位ということですので、少し期待して行ったのですが…。たしかに久野など２〜３人は光るプレーをする選手は居るのですが、チームとしての総合力は低いなあという印象。気になったのは、技術的に上手い下手ということではないのです。Ｊ１に上がった頃の「ボールに対するしつこさや粘り」のようなものが、あまり感じられなかった点が残念だったからです。サポーターは一生懸命応援していたのですが、これではさぞかしフラストレーションがたまるだろうな〜と、なにか気の毒になってしまいました。 試合のほうは、大分ＧＫの凡プレーで１−１の同点で終了。何とか負けずに済みました。ネガテイブな気持ちで観戦してましたが、面白いもので最後のほうには「もっと頑張ってくれ〜」という気持ちになってきました。親会社（Ｆ社）も、もっかＩＴ不況で厳しいときですが、こういう時だからこそチームが成績を残して「川崎を元気づける起爆剤」になってもらいたいなと思っております。「頑張れフロンターレ！」

■ホンモロコ考

11 Apr 2002 07:12:11 琵琶湖をルーツにして全国に広がった魚のなかで、小生の好みはケタバスとホンモロコ。前者はスピナーで釣れる日本古来のゲームフィッシュ。そして後者は甘露煮や佃煮として川魚としては珍しい癖のない味に魅せられます。 調べたところ、どうやらホンモロコはタモロコの進化形らしいです。タモロコが頭もでかく、ずんぐりしたスタイルなのに対して、ホンモロコは実にスタイル良し。文字通りの流線型で泳ぎやすいシェイプ。これはホンモロコが寒さに弱く、適水温となる琵琶湖の３０〜４０ｍもの深場でエサを採らずに越冬するために、春の孵化から晩秋までにあるサイズにまで成長しなければならないのです。それに満たない個体は冬の間に淘汰されるといいます。このようなシビアな生活パターンが、あの美しいボディを形作っているということは、人に照らしあわせても、何となく説得力がある話です。 近年、関東地方に拡大しているホンモロコは都市型ヒートアイランド現象の恩恵？をうけ、冬場でも水温が下がらない河川で過ごしているようです。こうなると次第にぐうたらになって、もしかしたら、そう遠くない将来、あの流線型は失われてしまうのかもしれません。

■クジラソーセージ

10 Apr 2002 07:08:54 といっても知ってる人はかなりの年代。今月末からＩＷＣ総会が開かれる下関の鯨肉加工業者が販売を始めましたが、これが店頭に並ぶのは何と四半世紀ぶりというから楽しい話です。 ネタは調査捕鯨で捕獲したミンククジラと魚肉。どうやらＩＷＣ総会で日本古来の鯨食文化に関心が高まるタイミングを見計らって販路をひろげるらしい。なかなか商売上手です。さて気になるお値段は一本１５０円（７０グラム）。昔とは違い、高価な鯨肉は一割しか入っていないようですが、それでも「根性」のない魚肉１００％ソーセージとは比較にならない旨さだそうです。 しかも「レトロソーセージ」という、オジサン族にはビビッとくるネーミング。西日本のコンビニ「ポプラ」で販売されるようですので、そちらの方面にお住まいの方で、ご興味ある方は一度トライしてください。

■油揚げ

9 Apr 2002 06:16:13 釣りというのは色々なアプローチがあって、それがまた面白いのですが、先日読んだ釣り雑誌に「コイ釣りには油揚げが一番！」とかいう話が載っており、えらくビックリしました。個人的にもキツネそばが好きな小生。油揚げを好むコイが居ると聞いても何となく納得してしまいます。 雑食型のコイはこれ以外にもチクワやおにぎり・唐揚げなど目が点になるようなエサで効果をだしている場所もあるようです。「マッチ・ザ・ハッチ」という法則？に照らした場合、いまやありとあらゆる残飯が流れ込んでいる、都市河川のコイの食性が妙な方向に変化していることは、それもなるほどという感じがします。 まあ、コイも川の王者に祀り上げられて、ところによっては神の使いなどと云われるケースもあるので、お稲荷さんの使い＝キツネと同じものを好むというのも、それはそれで良いのかも知れません。

■外来植物

8 Apr 2002 06:50:01 週末は風邪気味のため釣りはオヤスミ。近所の緑地をブラブラしてました。里山では多くの木々が芽ぶいておりました。 そんなわけで、今週は植物の話から始めます。どうも外来種が生態系を荒らしているのは魚だけではないようです。田舎の農場の周りではインドや南米・東南アジア産の雑草がガンガン繁殖しているとか。これは、この十年で経済のグローバル化に伴って、外国産飼料が大量に輸入されたことが引き金になっているようです。 トウモロコシや大豆などの飼料のなかには、それ以外多くの植物の種子が混入されているようです。家畜の糞には、このような種子が消化されないまま残留し、それが新たに芽をだすというプロセスです。今年の冬は暖かかったですが、このような温暖化も暑い国からの移入種にとっては好都合な環境です。 また水草の世界でも同じようなことが起き始めております。ちょっとした熱帯魚屋に行くと、世界中から輸入された多くの珍しい水生植物が売られております。どうも水草栽培はちょっとしたブームのようですね。これも最後まで面倒見ればいいのでしょうが、飽きられたものが近所の川や池に捨てられているようです。そんなわけで妙な水草を発見することが多くなってきました。バスのように在来生態系への影響はストレートに感じることができませんが、微妙なバランスのうえに交互に依存しあっている植生に、これらの外来種が飛び込んでくることは、決してのぞましいものではないはずです。関係者の意識のＵＰを計っていただきたいものですね。

■ゆとり教育考

6 Apr 2002 07:48:25 どうも風邪が抜けず、今日は釣りはあきらめました。のんびりと本でも読んで、ゴロゴロしようと思っております。 ところで、この４月から国公立の小中学校が完全週休二日になって、授業時間も大幅に減ったそうですね。いろいろなメディアを通じて非難がゴーゴーでているので、小生も少々。たしかに「覚える力」というのは大切で、「蓄えがあるからこそ知恵も出る」と思っている小生にとっては、授業時間を減らせば良くなるという文科省のスタンスはビジョンも感じられません。 暗記＝詰め込み教育が今の学校崩壊やイジメにつながっているとは思いませんが、公立教育の中身が面白くないという点では、自分自身の経験に照らし合わせても、よーく理解できます。その理由としては先ずは教師のタレント性でしょうね。誤解を恐れずに言ってしまえば、文字通り「公務員的」です。お上から与えられた画一的プログラムをこなしながら授業を進めても、センシティブな若い人たちに、人間として共感をおぼえさせることが出来るのでしょうか？これならＴＶ授業やカセットテープを流しただけのものと殆ど差がありません。そのうえ日教組的な思想スパイスがかかっているからなおさら厄介です。 いまのニッポン人の弱さは「個人」で生きていく強さがないところ、「異質」を認めたがらないところ、あらたなものを「創造」する姿勢に欠けているところなどですが、いずれも画一的・悪平等的な考えに立脚したものだと思われます。これに公共教育が便乗していることが気がかりです。自立し、異質なものを認めあう社会が多様性を生み、ダイナミズムを生むと思うのですが、公務員的な視野では、そのような指導が出来るとはとうてい思えません。 また、総合学習など質的な変化を取り込むことは結構なのですが、いまのまま移行しても成功は難しいと思います。これほど教員サイドのタレント性が必要な授業はありません。上位下達の公務員ではなく、一個の人間として生徒たち一緒になって考えていく、そんな資質がないと、この総合学習プログラムは死んでしまうでしょう。さらに、新たなプログラムには指導者教育というのが必要なのですが、ドップリつかった公務員的世界の中で、それが出来る人が、果たしてどれだけいるのでしょう？ ニッポンのような何もない国が、これからもそれなりの暮らしぶりを維持していくためには「人財」以外に依るものはないわけで、教育は極めて大事な要素です。そんなことを考えると、何やらこの国の将来に、とても不安をおぼえてしまいます。

■星の観察会

5 Apr 2002 06:53:18 すこし日和見ノートでもとりあげましたが、先日、生田緑地にある青少年科学館主催の「星の夕べ」なるものに行ってまいりました。いうなれば子供向けの星空観察会なのですが、３月２０日に土星食（土星の前に月が被さること）を双眼鏡で見て、少々星空に関心を持ちはじめていたこともあって、興味津々で行ったというわけです。 行って初めて知りましたが、ここには大きなプラネタリウムと反射望遠鏡(４０センチ)が在って。久々に聞く天体の話に思わず引き込まれてしまいました。いま接近している「池谷・張彗星」も確認することが出来ましたし、土星の環もくっきりと見ることが出来ました。何と云っても昴（プレアデス星団）の美しさには驚くばかりです。遠くできらめく星々を見ていると、ほんとうに心が洗われるような感じになります。 いまは、いろいろなヒーリング手法が紹介され、一種の癒しブーム化しておりますが、古今東西どこでも可能で、遠く昔から支持されてきた手法は、やっぱり「星空観察による癒し」ではないでしょうか？ そんなわけで、地上に起きる様々の煩いにややバテ気味の小生としては、大型の双眼鏡でも買って、スターライトヒーリングに参加してみるのも悪くはない、と思ってまいりました。

■多摩丘陵の幸�U

4 Apr 2002 06:50:31 いまでは食指が伸びませんが、かってはタニシなども「谷戸の幸」だったようです。こんこんと多摩丘陵のハケに湧き出る水で育ったタニシは村人にとっては美味しいたんぱく源。田に水を引くころになると、竹の柄をつけた木製のオタマで「タニシ掬い」がはじまります。タニシはお湯にゆでて針先で身をとりだして、内臓をとって木炭を混ぜて良く洗います。それを味噌や醤油で煮て食べるそうです、しぎしぎした肉のかみ味は何とも言えない旨さがあるようです。 また谷戸や田んぼに多くいるカエルも貴重なたんぱく源だったようです。アカガエルは身体は小さいけれども、その肉は素晴らしく美味しいらしいです。昔の人たちがアカガエルを食べたことは知ってましたが、驚いたのはヒキガエルも食べていたようです。春になってヒキガエルの卵を見つけると、そこから住処を探り出します。落ち葉や枯れ木の下に潜むヒキガエルを見つけると、ナタで足を頭を落として皮を剥ぎます。これを味噌で煮つけて食べるとかなりイケル味だったようです。 ちょっと残酷なようですが、そこは自然と共生している村里。頭や骨は花を添えて供養したそうです。

■多摩丘陵の幸�T

3 Apr 2002 06:06:12 郷土史関係の本を読んでおりますと、昔の多摩丘陵の谷戸には興味深い「幸」が多く居たようです。丘陵が迫っているので大きな水田耕作は難しく、おおくは陸稲などで飢えをしのいでいたそうですが、谷戸からの湧水が多くの生き物を育み、季節の折々に里山や谷戸の幸に舌ずつみを打ったそうです。 たとえば「ドジョウ」。苗代ができるころ、暗くなると子供たちがドジョウ打ちにいく姿がよく見られたそうです。ツールは荒物屋で買った専用の針です。これは１０センチくらいの金具に十本ぐらいの針をつけたものです。右に針、左手には灯（石油または松のヒデでつくる）をもち、腰にはビクといったスタイルが正式。 昼間はすばしっこく、泥の中に潜っているドジョウたちも、夜になると安心するのか田んぼの脇を流れる水路にのんびりとしているようです。これを見つけて打っていくのがドジョウ打ちです。小一時間もやるとビクの中はドジョウでいっぱい。 谷戸の流れは細く浅いので打つのが主流だったようですが、他にもドウを使ったドジョウ漁法がありました。先ずドウは竹を細かく裂いて作ります。この中にタニシを叩いて放り込みます。これを日暮れまえに田んぼの水口などに仕掛けておいて、翌朝にドウをあげます。そうすると十数匹のドジョウが泡をふいてくねっているという案配です。 これらの方法でゲットしたドジョウは、多摩丘陵では味噌にとかドジョウ汁にして丸ごと食べていたそうです。ささがきゴボウを入れて卵とじにした柳川風の料理も有ったようですが、これは高級品として重宝されていたようですね、初夏にかけてのメスは子持ちで、卵巣にはビタミンＡが豊富に含まれてますので、田植えで疲れた身体を癒すには、またとない「幸」だったようです。

■手賀沼浄化とホテイアオイ

2 Apr 2002 07:12:21 そういえば、先日環境省から発表のあった「湖沼水質調査」で、千葉にある手賀沼は定位置（ワースト１）となってましたね。２７年間も不名誉な位置にあるのですから大変なものです(^_^;。 この沼のネックは周囲に柏市や我孫子市などの人口急増を抱えていること。そこからの生活雑排水がどんどん流入しているので、みるみる間に水質悪化。この沼にはコイか多く放流されていて、かっては小生の大好きなコイ釣り場だったのですが、いまではアオコに覆われさすがに行く気がしません。 窮余の策として利根川から導水したり、汚泥浚渫などの対策効果もあって、ＣＯＤは昨年から18→14mg／�gと改善はしているものの、湖沼再生についてなかなか明るい見通しは立てられないような状況のようです。というのは元凶の汚水対策のための下水道整備が進んでないからです。一つは自治体の財政と、もう一つは流域住民の意識。現行のたれ流しから、あらたに公共下水道へ生活排水を切り替えるためには、配管工事費や受益費などで個人負担金が数十万円発生してしまうからです。このような時勢に積極的に自腹を切って環境保全を選択する人が果たしてどれだけいるのでしょう？手賀沼浄化までの道筋は、はてしなく遠いような気がいたします。 悪いことに、黙っているとアオコは「ミクロシスチン」という発ガン性毒素を発生するので、危険きわまりありません。こうなると既に一部で始めている「ホテイアオイ作戦」しか思い浮かびません。ホテイアオイという水草は成長が早くアオコの原因となる窒素やリン分をどんどん吸収する働きがあります。これを一部ではなく手賀沼一面に浮かべてアオコ増殖の連鎖を断ち切ることが必要です。ただホテイアオイも放っておくと冬には枯れてしまい、あらたなヘドロ源にもなりかねませんので、適宜回収して乾燥させることが必要です（水草除去目的でのソウギョの放流は失敗例が多くお勧めできません。人手が一番です。）。しかもこれは家畜飼料に転用が可能です。そんなプロセスを作り上げて何とか、かっての美しい手賀沼を取り戻したいものです。

■ＩＷＣバトル・インジャパン�V

1 Apr 2002 06:19:01 さて今日から四月。新たなスタート台に立って、期待と不安の混じった気持ちで今日を臨まれている方々も多いことでしょう。このところ元気のない「ニッポン」を盛りたてていけるのは、何と云っても若いパワーです。頑張って頂きたいものです。 さて時節柄、宴会が数多く開かれますが、先日ある席で「クジラの刺身」がサーブされました。個人的にはベーコンや焼き肉の方が嬉しいのですが、久々に食べるクジラ肉はやっぱり美味しかったですね。そういえば内閣府のアンケートでも「日本の沿岸捕鯨は認められるべきだ」という回答が７２％、「科学的根拠に基づいて各国が捕獲枠を設けて捕鯨することに賛成」との意見も７６％になったようです。まあこの手のアンケートを行なうと「それは無効だ国民の総意を反映してない」などと騒ぐ環境団体がおりますが、二年前にマイクロソフト社がインターネットで無作為にアンケートを採った結果でも「ミンククジラは増加中だし止める理由ない」、「日本の食文化を守るべきだ」、「反対派の陰謀に負けるな」などの合計投票数が５８％もありました。こんな点からも、こと食文化についてはニッポン人の意識の底層にはクジラ肉についてのアレルギーは少ないような気がいたします。 それ以上に問題なのは、資源小国ニッポンの食糧自給率はカロリーベースで４０％しかないということです。いまや経済のグローバル化一色ですが、こと食糧についてはもっと自国の利益を第一に考えていくべきなのです。国際ルールでは自分を守るためにも、積極的に論争をしないと「負け＆服従」です。今世紀中ごろには世界人口が１００億人を越え、いままで担保出来ていた食糧バランスが大きく崩れます。体重比で五倍もの穀物を必要とする畜肉を主体としたたんぱく源には自ずと限界が生じるでしょう。たいした国土もないニッポンにおいては、海洋資源の活用は焦眉の急ということを少しでも多くの人に気づかせる場として、反面教師のＩＷＣ総会が開催されれば願ったりです。

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