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■うそつき表示が合法？

29 Jun 2002 09:42:29 遺伝子組換え農産物に対する表示義務が課せられるようになって、多少は食の安全が担保されてきたと思いますが、どうも実態的にはまだまだのようです。 いまの食品衛生法では、組換え食品の含有率五％未満ならば、「不使用」と表示することが出来るために、これを悪用して組換え品を混ぜて「組み換え品不使用」として表示して販売するケースが結構あるようです。 先般実施した厚生労働省の検査では、組換え農産物が検出された加工食品のうち、何と八割が「組換え品不使用」と堂々と名打っていたそうです。そんなわけで、ここには製造者の倫理観とかいうものは殆ど感じられません。 おもうに組換え農産物の脅威というのは、組換え作物含有の寡多ではなく、本来はゼロサムの世界です。組換え遺伝子起因による不適合は、例えそれが一かけらでも、何らかの「引き金」になりうる可能性があるわけで、含有量が少ないから大丈夫というアナログな世界ではないわけです。いまや壮大なる人体実験が世界中で行われているわけで、この法律をそのまま続けていくと、消費大国日本もその一翼をがっちり担う？ことになります。 こうなると「表示そのもの目安にもならない」わけで、結局のところは、自分で信頼足りうる店やメーカーを見つけることしか手はない、ということになるようです。いやはや大変な世の中になってまいりました。

■セコハンタックル

28 Jun 2002 08:30:24 ブックオフの隆盛をみてたので、いつか出て来るのではと思っていたら、案の定、中古釣り具のチェーン店が出来ましたね。「タックルベリー」とかいう名前で、知りませんでしたが二年前ほど前に出店したそうです。今迄は一部のヴィンテージ品を扱う、オタク系の中古ショップはありましたが、一般顧客を狙ったチェーン展開というのは、なかなか興味深いものがあります。 あたりまえと言うか、値段も安くて半額以下で買えるそうです。しかも購入後日数に応じて買い戻すという、面白いシステムが好評だとかいう話です。他にも、いま流行りのＩＴを駆使した在庫管理システムや、買取り品のリモート鑑定などによって、顧客のサポートをしているそうです。 まあ、アングラ―にとっては釣り具へのコダワリは、他の道楽以上に強いものがありますので、古本のようには行かないと思いますが、狙い目としては二つの顧客層があるように感じますね。 一つは、ビギナー層の裾野。ここは一過性の用途になる可能性が大なので、値段そのものもさることながら「使い捨てタッチのタックル」という意味で、中古ならば心はあんまり痛まないというセンスで、需要がありそうです。 そしてもう一つのターゲットは、クレバーなベテランアングラ―群です。何十年も釣りをやってきて、この世界の甘辛を十分味わった人達。タックルに対して、本当は何が必要なのか、何が良いものなのかを見分ける目をもった人たちです。 そもそも、今の釣り具は完全にオーバースペック。冗長なハイテク機能がやたらに付加されていて、これではまるでロボコップのようなものです。漁師ならまだしも、道楽としての釣りは、ネイチャー相手に一対一で対峙することが、釣りの原点であるのですから。シンプルなアプローチの方が、より上級ということになるわけです。 年代落ちや廃版のタックルでも、しっかりとした良いものならば買っていこうというアングラーにとっては、このような中古市場の広がりは福音でしょう。小生も、そのうちに使ってみたいと思います。

■雨との付き合い方

27 Jun 2002 07:48:59 梅雨時はどうしてもフットワークが鈍って、身体に苔が生えてしまいがちですが、適度の雨ならば臆せずにフィールドに出かけましょう。 都市部、平野部の河川や湖沼ですと、雨がふることで、水中の溶存酸素濃度があがり、一般的には魚の活性は良くなるものです。とくに降りはじめは雨脚が水面を叩くことで、表層の酸素濃度が上がり、瞬間的に食いが立つということがしばしば起こります。雨の時は長居をしても結果が伴わないので、こういった切りかわりの時間帯を効率的に過ごす方が良いでしょう。 降雨時のメリットはまだあります。例えばこの時期は水温が上がっているために、雨で水温が下がる（適水温に近づく）ことで、活性があがるというケースもあります。そして一番のメリットは何と云っても「他に釣り人がいない」ということにつきます。これだけ釣り人口が増えて、年がら年じゅう攻め立てられて、魚はかなりナーバスになっているわけで、これはとりわけ都市部のポイントではそうでしょうね。ライバルがいないということは、魚のテンションも減って、釣れる確率もぐっと高まるわけです。 最近は防水ウェアも進化して、昔に比べますとかなり快適に過ごすことが出来ます。また、橋下のポイントなどは雨のときはレインウェア無しでも大丈夫です。そして、しっかりと足元をかためて攻めれば、意外といい思いが出来るかも知れませんよ。

■生もの御注意

26 Jun 2002 04:53:04 本どうも時節柄、外でヘンなものを食べてしまったようで、かなりの腹痛になり、週末含めて数日間寝ていました。パソコンウィルスには駆除ソフトなるものがありますが、どうも食の方は、これといって良い手だてがありません。しかも受け手のコンディションにも左右されますからね。 確かに、この時期は季節の変わり目で、体力もバランスを欠いているうえ、今年はサッカーＷ杯なぞで、余計なエネルギーを消費してしまったことが追い打ちをかけたようです。そのうえ食い意地が張っているから始末がわるいわけです。 しばらくは生もの厳禁。外食厳禁。胃袋もベッコリと死んでいるので、肉類は避けて、野菜中心の山羊的生活を続けるしかなさそうです。(T_T) 皆さま、くれぐれも御注意のほど。

■四つ手網論考�U

25 Jun 2002 06:54:44 さて今日もいい歳をして四つ手網の話です。 四つ手網を仕掛ける上での、もう一つの大切なポイントは、網の下や横に、出来るだけ隙間を作らないということです。 さすがと言うか、逃げる魚は相当に動揺しているにもかかわらず、網を察知するや否や、実に巧みに網をかいくぐります。網の下にすこしでも隙間があるとそこに飛び込んで、反対から抜けて行きます。 また、網の脇に隙間があれば、どんなに浅かろうがそこから擦りぬけようとします。これを避けるため水際ぎりぎりに網を仕掛けた時に、驚いたことに何匹もアユやオイカワが河原に飛び出してしまいました。 魚というのはそれほど網に対して忌避感をもっているわけです。このような性質を考えて網の開口部に小石を置いて、下に潜りこませないように工夫したり、左右に石を配置したり、水際ギリギリに網を仕掛けたりすることで、網の中に魚が向かわざるを得ないようなセッティングをすることが肝心です。 あとは追いこみ方です。網に向かって追い込んで行く方法は誰でも考えてしまいますが、意外とうまく行きません。効果があるのは網の開口部に向かって横から追い込むことです。 水が澄んだところで魚を追うと分かりますが、追う方向には魚は逃げないものです。左右ないしは追う人の足元を擦りぬけて背後に逃げようとします。四つ手網をセッテイングするときも、その習性を頭に入れて行なうといいでしょう。四つ手網はタイミング良く上げないと、せっかく中に魚を追いこんでも逃げられてしまいます。向かって左右に網をセットすることで、すばやく手を伸ばして網を上げることが出来るという点も見逃せません。 さて、これだけ分かれば、あなたも立派なガキ親父予備軍です。あとは、ひたすら楽しく魚を追っかけまわすだけです。梅雨空の合間、短パンと四つ手網をもって里川に出かけませんか？(^o^)

■四つ手網論考�T

24 Jun 2002 06:51:43 ガサガサレポートを見ている諸兄はすでにご存じでしょうが、この夏のシーズンインを前に、新兵器を投入しました。それは「四つ手網」です。おそらく、ある年代以上の人は子供のころ、この網と親しんだはずです。 ガサガサというのは、タモ網で行なうのが本来の姿ではあるのですが、そこはケースバイケース、さで網や四つ手網を使ったガサガサも応用編として出てまいります。 とくに昨年の台風の影響で、河原のガサガサが根こそぎやられてしまい、オープンウォータ主体のガサ入れになっているのが、手法の変化の主たる理由です。 さて、この四つ手網、簡単そうですが、多少のコツも要ります。そんなわけで、今日から二回にわけでそのウンチク（我流ですが…）を少々お話しましょう。 先ず、一番大事なことは「魚の動線に仕掛ける」ということです。驚かして網に追いこむというパターンなので、魚の逃げる方向をきちんと見定めて、そこに網を仕掛けるという話なのですが、これが一様ではありません。流れや地形、そして自分のポジション取りによって、網を置く位置はかなり変わります。 一般的には下流に網を置く（開口部は上流を向いている）というスタイルですが、ケースによっては上流側に仕掛ける（開口部は下）場合もあります。オイカワやアユのように遊泳力がある小魚の場合は、上流側に逃げていくパターンが良くあります。これはバスやナマズのような大型魚に追われた場合にも見られる行動です。 群れが遡上しているような時は、瀬上に開口部を下に向けて仕掛けると、いちいち追わなくても勝手に網に入ってくることもあります。ぐうたらな捕り方ですが、これもまた楽しいものです。

■温暖化と川釣り

22 Jun 2002 06:47:35 今世紀最大の環境問題ともいえる地球温暖化。南極の氷溶解や砂漠化の話などが、一般的には話題になりますが、個人的には川釣りなどの淡水での環境変化にも関心があります。今年の夏に、南ア共和国で開催される環境開発サミットでも「淡水資源の維持管理」というのは、主要テーマの一つとなっているようです。 科学的な調査によると、まず温暖化によって河川や湖沼からの水分蒸発量が増えます。いっぽう、長江や黒竜江流域などの例外（渇水化）もあるのですが、全般的には温暖化によって降水量も増加することになるようです。 したがって、机上の理屈ではプラスマイナスで相殺され、河川の流量はあまり減らないとされているようですが、実際にはいろいろな問題が出てきそうです。とくに日本では乾期が減って、雨期が増えるというパターンになります。降雪でカバーしてきた部分が、雨になるということは地中へのモデラートな浸透が減り、市街地化とともに、雨水の河川への一気流入が増大します。このような中で、河川の水量変化（河川係数）は、今よりもずっと大きくなることが予測されます。 年がら年中、大雨→渇水→大雨の連続攻撃パターンとなってしまうと、ただでさえハンディの大きい川釣りは、近い将来、かなり難しい釣りにあってしまうのでしょうか？

■コメット君逝く

21 Jun 2002 07:19:05 サッカーＷ杯にアタマが一杯になっていて、どうもケアがおろそかになっていたみたい。水温が２５℃を超えたあたりから、小生のちっこいアクアリウムに病魔が忍び寄ってきていたことを、充分察知できませんでした。 どうも細かいカスのようなものが浮遊しているような気がしたら、何とコメット君が尾ぐされ病。綺麗だった尻尾がボロボロになっておりました。どうやら感染源は仔魚（たぶんオイカワの子）を入れていた孵化ケース。小生の出張中に娘にエサをやらせていたのですが、量がおそらく多すぎて残り、ケース内の水質が悪化したことがきっかけのようです。水流が弱い孵化ケースは、水質悪化の引き金にもなりやすいという事を忘れてました。 それでも、出張から帰ってきて、すぐに水替えをすれば良かったのですが、疲れでサボってしまったことが致命的でした。やはりこの時期の水替えは最優先事項でした。 先ずは大急ぎで水槽の全面洗浄と、コメット君を薬浴槽に移しましたが、２〜３日ほど一進一退を繰り返して、とうとう昇天してしまいました。(T_T) ほかにも孵化ケースにいた仔魚たち、本水槽の小バヤも逝ってしまいました。 とくにコメット君は三年近く飼ってきたので、これはかなりのショック。大袈裟に聞こえるかも知れませんが、何やら自分の世界を形作っていた一部が欠落してしまったような感じです。やっぱり魚の飼育は難しいです。

■死語に思う

20 Jun 2002 06:52:50 小生なぞは、まだハナタレ小僧のときに、ご飯やオカズを残そうものならば、親や教師からこっぴどく怒られました。そのときの言葉が「お百姓さんに申し訳ないでしょ」あるいは「世界中にはご飯を食べられない子供たちが一杯いるんだよ」というセリフ。 そのあとの高度成長で、土地成金で肥えたお百姓も出てきましたが、二つ目のセリフのシチュエーションは殆ど変わっておりません。なのにお茶の間で、この言葉を聞くことも、言うことも忘れてしまった私たち。 失われた十年とかリストラ、はたまた国債格付ダウンなどで「悲しい、苦しいニッポン人」という空気が世間には満ち満ちている昨今。その裏で、このような大事なテーマが死語になってきてしまいました。今と比べると、３０〜４０年前のニッポンでは遥かに質素な生活をおくっていたはずなのに、おコメの生産者であるお百姓さんや、知りもしない遠い世界の飢餓をも気配るセンシティビティを、ごくごく普通のニッポン人はもっておりました。もう少し何か考えることが必要な気がしてなりません。 ＦＡＯ（国連食糧農業機関）の発表では、いま世界中に８億人もいる、飢餓にあえいでいる人たちを２０１５年までに半減させようと具体的な計画をたてているそうです。

■トルシエジャパン

19 Jun 2002 06:52:01 昨日の東京はけっこうな雨でしたが、午後から年休をとり、サポータールックに着替えて六本木のスポーツカフェに行きました。（出来れば国立に行きたかったのですが、休めるか？だったので予約できませんでした） 例によって本日は声がほとんど出ない状況。結果は残念でしたが、最後まで緊張感の途切れない、いい試合だったような気がします。 まあ、おそらく巷では、これから昨日の布陣や采配についてアレコレと議論が噴出するでしょうが、個人的には「現場判断に任せる」ということが、最も正解と思っておりますので、小生は何も云うことはありません。一つ言えることは「日本代表はよく戦った」ということだけです。実力を出せないで消えていった国々をみると、ホームの力を最大限に活用できたのではと思います。 さて、これから４年、長いようで短い期間です。今回大会で得たものを糧として、より強いチームが築かれるのは間違いないと思います。ありがとうトルシエジャパン。

■川のアマ

18 Jun 2002 06:28:58 民俗学的には、水中に潜って、貝や魚を捕る民を古くから日本では「アマ」などと称しております。ところが、「アマ」という言葉からは、ついつい海で働くアマ、それも海女を連想してしまいがちですが、川でも水中に潜って魚をとるアマがおりました。皮下脂肪の関係で、アマという職業は女が多いわけですが、川では何故か男のアマ（海士）がメインだったようです。 川のアマは、コイの抱き捕りなどと呼ばれて、関東以西で盛んに行なわれておりました。抱き捕りというのは、素手で魚のエラを静かにつかんで捕る漁で、コイを始めとしてフナ、ナマズ、ウナギ、ウグイなどの魚が抱き捕りの対象になったようです。また河川に潜ってヤスで魚を突くことも行なわれておりました。 なかには農業の傍らで川や池に潜って抱き捕りを行なった者もいたようですが、これはアマとは云えません。何故ならアマというのは、生業であることが重要であったからです。関東ではやはり荒川（利根川）などの大きな河川で、アマの存在が確認されております。 海のそれと同様に、血族的な継承が確かにあったようですが、どちらかというと経済的な理由などによって、農民から移った川アマも少なからず居たようです。作物の品種の改良の結果、今では豊作不作のばらつきはかなり減って、川漁師なぞより農民のほうが生活は安定していて、農民から川漁師になるような者は居ないでしょうが、治水対策が遅れていた昔は、年がら年じゅう洪水で悩まされていた農業に対して、むしろ魚捕りのほうが生活リスクが少なかった時もあったようです。

■筋金入り？の魚食文化

17 Jun 2002 07:05:58 日本人の魚好きは世界一で、例えば日本人の食べる魚を１００と置いた場合、あの漁業国ノルウェーですら５０、イギリスで３０、カナダや米国人は１４ぐらい。こんなことから「僕はシーフードが好きだ」などという外国人の言葉は、我々の感覚で鵜呑みしないほうが良さそうです。 歴史的にも、どうやら生来の魚好き民族らしかったようですが、そこは島国根性。箱庭的というか「セコイ」話には事欠きません。漁獲＝ポイント選びということで、大昔から魚を巡って、漁業場所の捕りあいをしていたようです。海では入浜のなわばり争いが古くから起こっておりました（いまでもある）。 もともと狭い国土にあって、内水面の河川や湖沼ではもっと大変。はやくも平安時代から、管理の手薄い寺社所領などで、私的な魚介類の略奪問題があったことが、当時の資料に残っているようです。例えば、延暦年間というと８００年ごろ、こんな時代ですら、政府は野池の「かいぼり」や、河川の毒流し漁の禁止などの措置を講じております。平安時代でもこんなことが起きていたとは驚きです。やっぱり島国根性ニッポン人、生来「セコイＤＮＡをもった民族」なのでしょうかね？

■アオチンの作り方

15 Jun 2002 07:43:48 アメリカザリガニの大きい奴を「マッカチン」と呼ぶのはご存知でしょう。鮮やかな赤黒さが精悍さを漂わせ、子供たちの人気者でした。ところが、一度だけの経験ですが、小生がまだハナタレ小僧の頃、きれいなコバルトブルーのそれをゲットしたことがありました。それは「アオチン」と呼んでました。（詳細はリバーサイドカフェ） 大きさでも、そんじょそこらのマッカチンもかなわないほど見事だったのですが、その妖しい色合いに「捕ってはいけないものを捕ってしまった…」と、子供ごころに思わずビビったものです。ところが最近「アオチン作り」を小学生がしてしまったというから驚きです。 ザリガニの体色と、エサのカロチン色素との関係をつきとめて、それがない「ヨシノボリ」をエサにして実験。こうして始めた飼育で、見事に四ヶ月目の脱皮時でアオチンを作ったそうです。もしかしたら、小生が捕った件のアオチンはヨシノボリを食べていたのかも知れません。でもあの川にはヨシノボリは居なかったよな〜

■ホエブス�U

14 Jun 2002 06:52:06 今日は名古屋からの配信です。 キャンピングストーブの話をもう少ししましょう。 下級生に背負わせるグループ行ではなく、個人釣行をするばあいは、もちろん軽量化が重要なポイントになります。ストーブについても、当時はプレヒート不要のコールマンのピークワンが人気でしたが、小生は思いきり軽いスベア１２３を持参したりしてました。やがて、それでも面倒になって、とうとう固形燃料のエスビット＋シェラカップのコンビネーションで日和ることになってしまいました。 釣行で火を起こしたいときは、もっぱら寒い時期。しかもだいたい風がすごいエリア。こんな環境下では、ガスストーブですら叶わないのだから、固形燃料ではその苦労はなかなかのもの。それでも、何とかお湯を沸かして、寒風吹く水辺でフ―フ―いって飲む、スープやコーヒーなどの一杯は格別な味でしたね。 いまでは、実家の物置の奥深く眠ってしまっている、そんなツールをひっぱりだして、今年の冬には、河畔でのんびりとコーヒーでも入れて、ちょっとした至福の時を演出してみようかと思案し始めております。

■ホエブス�T

13 Jun 2002 06:32:59 さて、今日も大阪から配信します。 学生時代に釣行でキャンプをあちこちでしましたが、キャンプの楽しみの一つに夕食があります。釣りに行った場所も、主には深山渓谷無人島というわけではないので、周辺環境も配慮しつつ、焚火というよりは、ガソリンストープやガスストーブでお湯を沸かしたり、ラーメンを作ったりしましたが、そのときに活躍したのが「ホエブス」。タイプは６２５とかいうやつでした。名前はギリシャ神話の太陽神アポロのことだそうで、大自然の中でともす炎の価値を思えば、そんなに名前負けしている感じもしません。 オーストリア製の無骨なデザインでしたが、いざとなれば灯油でも使用可能というところが良かったのでしょう。かさばるうえ重さも１．２キロ以上あるのでうっとおしい存在でしたが、担ぐのは一年生ということで、しばらくガマンすれば個人的には問題なくなるので、大きさやウェイトは大して重要ではなかったのでしょう。 波の音が聞こえる夕闇、プレヒートになる固形燃料のゆらめく炎、それを皆で黙って見つめている瞬間はなんとも言えない心休まるものでした

■くさすわけじゃないけれど…

12 Jun 2002 06:42:13 どうにも気になっているのですが、先月から今月にかけて、日本中のあちらこちらで「放流会」なるものがあって、稚魚が各地の川に放されているようです。先週も多摩川で河川敷清掃とキットで稚魚放流会がありました。環境団体、自治会や子供会などが参加しての催しでした。 河川敷清掃は大変良いことですので、これは良し。でも、ちょっと気になったのは放流している稚魚の中身。このような放流会があると必ず入っているのが「コイの稚魚」。多摩川のコイが、量的にはもはや飽和ラインを超えて存在しているのでは、と感じ始めている小生。感覚的には鯉の大群の中に他魚がおそるおそる生きている、という河川環境です。コイしか生きられないような河川環境ならいざしらず、多摩川は多くの魚たちを抱える懐をぐんぐん広げております。 これからは、コイではなく「より良好な河川環境で生きられる種」をもっと増やし、逆に河川浄化の動きに弾みをつけるような放流が望ましいと思っております。今回はウナギ、ドジョウ、ウグイなども放流されたようですが、コイの代わりにそれらを増やしたり、あるいは他の魚種（在来生態系なども勘案しないといけないので、専門家の判断のもとに…）などを加えて、放流の催しを行うことが重要ではないかと感じました。多様な魚類相が河川の懐を広げる 平たく云うと「コイ稚魚放流はしばらく自粛すべき」というということです。多摩川（中流部）のコイのサイズが今ひとつなのは、やはり河川のキャパに対して一族が多すぎるということを示唆しているような気がしてなりません。

■アユは食えねど高楊枝…

11 Jun 2002 08:36:26 このフレーズはお馴染み「中本賢さん」の言葉。多摩川地酒のラベルにも貼ってあります。ところで「アクアＢＯＸ」にもＵＰしましたが、先日、狙ったわけじゃないけれど、多摩川ガサガサで運良くアユをゲットしました。元気だったのを持ち帰り、水槽に入れてみましたが、やっぱりしばらくしてダウンしてしまいました。 成仏してもらうために、ワタを抜いて塩焼きにしてみましたが、その可憐な姿とは裏腹に、およそアユとは思えない臭みと苦みで、結局、口に含んですぐに出してしまいました。 中本さんも、著書のなかで「毎年一匹は焼いているが…」と云っていたことを思い出しましたが、あとの祭り。たしかに苔を食べて大きくなる鮎たち。多摩川の川底にビッシリ繁茂している苔を思うと、やっぱり、あのニオイはやむなしという感じも致します。「香魚」とも云われるアユが、その名のとおり美味しく食べられる日がくるまで、多摩川の浄化活動は手綱を緩めてはいけないと、意を新たにした次第です。

■Ｗ杯（パブリックビューイング）

10 Jun 2002 06:51:36 ネットでも電話攻勢でもチケットが取れなかったロシア戦に、国立での「パブリックビューイング」という形で参加してまいりました。 パブリックビューイングというのは「クローズドサーキット」とも呼ばれますが、本来放映権が限られている試合を、不特定多数の観客に大型スクリーンを使って放映する仕組みです。Ｗ杯主催者のＦＩＦＡと日本組織委員会（ＪＡＷＯＣ）が認めている観戦会は、すべての日本代表戦と地元開催試合と任意の１試合だけ。基本的には開催地自治体が原則ですが、国立競技場でも、あの破産会社キルヒから「放映権」をゲットして、なんとか見ることが出来るようになったというわけです。 試合のチケットがなかなか取れない現実を考えますと、Ｗ杯の雰囲気を味わうには、このパブリックビューイングというのは、かなり有効な手です。もちろんスポーツカフェなどでもかなり盛り上がって楽しめますが、広大なエリアで一つになって応援するという空気はなかなかスゴイものでした（疲れましたが…）。

■ビルの谷間の妙なやつ

7 Jun 2002 05:56:35 環境の変化で絶えていく種もあるいっぽう、しぶとく適合して行きぬこうという動きをしている種もあります。 最近、鹿児島県で、ビルの谷間の排水溝に、小さなエビがたくさん繁殖しているのが、発見されたとかいう話を耳にしました。どうやらこれはヌマエビの一種の「トゲナシヌマエビ」だそうですが、何故もってビルの谷間に住まいを構えたのかは分からないそうです。 本来、この種は海と川を行き来する性質があるのですが、川からかなり離れているこの排水溝に、一体どうやってたどり着いたのでしょう。 調査では、この排水溝には少なからず地下水がしみ出していたそうですので、もしかしたらバッチイ生活排水が流れている川を見限ったエビ君たちが、その本能で探しだしたのかも知れません。これは、激変する環境に適応する個体が生まれて、種を存続させていくという、自然界のなかに組み込まれた、ある種のすごいメカニズムかもしれません。

■バッグフェチ論考

6 Jun 2002 05:04:20 ドイツに居たときから、鞄屋のウィンドウショッピングが妙に好きだった小生。そもそも出張が多かったことから、旅行カバンの物色をしているうちにカバンの魅力（魔力）に取りつかれ、カミサンから白い目でみられることもしばしば。 いいカバンの持つ機能性と美しさから、いろいろとカバン学についても勉強しました。ハードケースも皮製鞄もソフトケースも、それぞれ違う味わいがあって良いですね。サムソナイトやラークなども日本では売っていないモデルを手にして、一人悦にひたっておりましたが、日本に帰ってから妙にその熱がさめてしまいました。まあ、あちらで買いこみすぎたので、あらためて日本で買う必要がなくなってしまったのと、ロングの出張回数が激減したことなどが理由としてあげられます。バッグに関しても日本の物価は高めです。手持ちのバッグがへたっていたら、それを海外出張や旅行で持って行って、あちらで良いのを購入することを進めます。面白いモデルもあるし値段も手頃です。 ただ、日本ならではのカバンもありますね。それは吉田カバン。小生自身も５つぐらい持っておりますが、はっきり言ってハズレがまったくありません。買ったときのインスピレーション以上のものを与えてくれる傑作揃いです。 最近、バッグのライフサイクルが一巡し始めて、買い替えを始めているのですが、何故かいつも吉田カバンになってしまいます。しかも職人がしっかりしていて、大概の修理が出来ます。こんな製品をみると「日本のモノづくりもまだまだ捨てたものではないわい」と感じ入ってしまったりしてしまう小生は時代遅れでしょうか？

■ゴジラの時代�U

5 Jun 2002 07:14:15 今回の催しでは、時代考証とともに各界の著名人によるトークが行なわれ、先週は文化学者のＰミュソッフ氏と映画評論化の小野耕世氏が、日米のゴジラ文化比較論を熱っぽく語っておりました。会場には、例によってゴジラオタクもいたけれど、子供たちも大勢いて、日本のゴジラ文化の幅の広さを感じました。 いままで一連のゴジラ作品のなかには、しまりのない作品もけっこうあるのですが、まあこれは、「あくまで娯楽映画」だということで、目くじらを立てずに容認することにしましょう。 個人的には未だ「初代ゴジラ」を凌ぐ作品は生まれていないと思っておりますが、初代作品が傑出しているのは、やはり当時の日本社会がもつ貧しさ、混沌さ、そして世界戦争への怖れなどの、先行きへの不安な社会情勢が、作品創出にあたっての大きなバックグラウンドになっているからだと思います。そしてこのことは、高度成長期には駄作が頻出したことからも証明できます。 えっ？そのロジックでいくと、次のゴジラはいい作品になるって？

■ゴジラの時代�T

4 Jun 2002 04:55:02 先日、近所の岡本太郎美術館で企画展として開かれていた「ゴジラの時代」展を覗いてまいりました。かっての怪獣ファンとしては、展示されていた「オキシジェン・デストロイヤー」のカプセルなどを見つけて、けっこうはしゃいだりしてました。 ゴジラ映画が誕生した１９５４年というのは、小生自身も生まれる少し前の頃ですが、まだ日本各地に戦争の傷痕があちこちに見られた時代。ビキニ環礁で行なわれた米国の各実験への、敗戦国のささやかな抵抗の思いが、この映画にビルトインされていることは疑いようがありません。 そういう意味ではゴジラ映画というのは、フィクションを超えた、時代を写す一つのドキュメンタリという意見にも耳を傾ける必要があるでしょう。たしかに、逃げていく町や村の人々の衣装や、ゴジラに破壊される家並からは、当時の日本の平均的な生活様式が、じつに鮮明に見られるということは事実です。

■密漁に思う

3 Jun 2002 07:29:29 そう言えば先日、宮古島かどこかでクマノミなどの熱帯魚を採集していた男が、警察につかまったという話を聞きました。一瞬「ガサ入れ」ライフワークにしようかと考えてもいた小生。ちょっとビビッてしまいました。捕まった男は、どうやら営利目的だそうで、ホッとした次第です。(^_^; さて、ニッポンというのはどうにもいい加減な国で、バスの違法放流に始まり、熱帯魚やタナゴなどの稀少種を密漁して何がしかの金銭を得るという、けっして褒められない行状をあちらこちらで聞きます。しかもいい大人がやっているのだから、本当に情けないことです。 そう云えば、小生がもっている多摩川の入漁証（多摩川原橋〜ガス橋）をみると「夜間の釣りは禁止」と書いております。そんなことを言ったら丸子橋付近で釣りをしている人はダメじゃん、ということにもなるのですが、思うにこれも密漁対策なのかも知れませんね。特にアユなどは夜間群れを作って瀬尻に留まりますので、これを投網でやったら一網打陣ということにもなってしまいます。まあ、そんな輩に限って入漁証などは持っていないものですが。。。 最近よく「貧すれば鈍」という言葉も聞くのですが、こんな行状をみるにつけ、空き缶を拾って生計の足しにしているホームレスのほうが、よほど立派なように思えてきます。

■マイレージカードについて

1 Jun 2002 06:33:09 先日、マイレージを使ってシンガポールに旅行いたしましたが、かなり（１２万マイル）使ってしまいましたので、またこれからシコシコとマイルをため始めようと考えております。 とはいえ、小生のいまの仕事では海外にはほとんど出ることもないので、フライトで貯めるのは、なかなか困難。そんなわけで、ショッピング機能付きのマイレージカードを検討することにしました。 一般的にはＪＡＬかＡＮＡが思い浮かびますが、日系エアラインはマイルの有効期限付（たしか三年で失効）なのでパス。そうなると、やはり米系しかありません。先ずＮＷのワールドパークスがありますが、どうもこことは相性が悪いようで、いままでのフライトで不満（フライト遅延や接客態度等）をもつことが幾度かありましたのでパス。アメリカン航空やコンチネンタルはほとんど馴染みがないうえ、たまに小生が使う路線でのサービスもない。ということで、やはりユナイテッドのマイレージカードにすることにしました。アカウントには数万マイルまだあるので、これを活用したほうが効率的だという点もあります。経営的には、同社はかなりシビアな状態ですが、何はともあれエアラインは「相性」ということを重視したいと思っております。

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