Hiyorimi-Note

■ゆく年

31 Dec 2003 09:09:43
いよいよ大晦日です。ことし一年を振りかえり「どんな年だったんだ？」と振りかえっても、余りたいそうな印象は残ってません。仕事が忙しく、出張もひっきりなしで、ドタバタと慌しく過ぎ去っていった一年だったような感じです。腰が据わっていなかったなあ～という感は強いです。

魚釣りという側面で見てみても、ここ数年続けてきたフィールド行脚５０回というレベルからは、おおきく後退。結局は４０回にとどまってしまいました(リンク参照)。週末の疲弊はけっこうありましたね。回数のみならず中身も、このサイトの発足時のコンテンツである「河シーバスとカープ」から、ガサガサと雑っ魚釣りに変貌？
特に雑っ魚釣りは４０回のうち半分にもなっていて、あらためて小生の節操のなさを示しているものです。シーバスについては何とたったの一回でしたが、フロックですが９０cmという成果をだせたことは、小生自身信じられないところです。釣りに行かねば釣れないという、しごく当然の道理を知らしめてくれたこの一匹は、おそらくこれからの小生の釣り人生で貴重な想い出になるはずです。

①雑っ魚（２０日）：マルタ爆釣。鯰＆鰻君惨敗
②ガサガサ（１０日）：ジュズカケハゼ・バス等
③カープ（９日）：二ヶ領用水へ進出
④シーバス（１日）：記録更新９０cm

そして今年一年、この拙いＨＰを訪問したり、投稿して頂いたりして、いろいろと支えてくださった皆様方に、最後になりましたが、こころより御礼申し上げます。
そしてまた来年も、皆様にとって素晴らしい年になりますようにお祈り申し上げます。

デューク

■アオサ

30 Dec 2003 14:31:02
今日も海藻の話です。アオサというのはどこでも見られる海藻ですが、海水が富栄養化すると、とたんに大量発生するしろものです。海のアオコとでも呼べますでしょうか。夏場に大発生して、それが腐るとすごい臭いを発生します。苦情が来るので回収船によって処理するのが一般的ですが、廃棄費用も相当なものだそうです。これだけだとただの厄介者なのですが、これを「燃料」にして活用するという話が最近は出てまいりました。
湖沼のヨシ焼きに似た話ですが、もう少し知恵を働かせて、裁断したアオサを高圧で熱処理すると液体になり、それを発酵。これでメタンガスが出来るというロジックです。一キロのアオサから五千キロカロリーものメタンガスが生成できるそうですから、意外と熱効率は高いような感じですね。
まあ、自然物というのは、どんなものでも多少なりとも何かしら役に立つ道は出てくるようです。

■人工コンブ

29 Dec 2003 07:30:27
今日は今年最後の芝刈り。寒いのにわざわざ御殿場まで行脚です。

さて、湖底に沈んで分解しないプラスチックワームのおびただしい残骸には困ったものですが、同じゴム製人工物でも海を豊かにするものもあります。それは「人工コンブ」です。磯焼けなどの防止には「藻場」の形成が不可欠ですが、マイナススパイラルにハマってしまうと、コンブ乱獲→磯焼け→汚染→コンブ再生産出来ず、という図式が見えてまいります。この流れを打破するために「人工コンブ」の登場です。これを海中に沈めることで、その表面に藻類が付着し、それが藻場を形成するきっかけとなるわけです。藻場は二酸化炭素を吸収し、汚れた海の浄化が進みます。そうなると、餌場や産卵場所として藻場に集まってくる魚達も増え、それが漁場の形成にも役立つことになるという訳です。人工コンブが漁場を作る、そんなことが日本の各地で始まっているようです。

■汽水海

27 Dec 2003 07:47:55
小生の勤め先もようやく仕事納め。これで長らく続いた午前様からやっと解放です。

ところで、地球規模で水環境が変化しつつあることはよく云われるのですが、たとえば死海が水分蒸発でどうしようも無く塩っぱくなったとか。内水面の狭いエリアですと比較的トレース出来るのですが、広大な海洋ともなると、そう簡単にはつかめません。…が、やはりここでも環境変化は進んでいるようです。最近発表された記事によると、大西洋の塩分濃度が、ここ四十年ほどでかなり変わったそうです。赤道回りでは濃度が上がり、それ以外では薄まってきているとか。
こうなった原因は、まあいろいろとあるのでしょうが、ここでも温暖化の影響は無視できないそうです。海水の汽水化とまでは言えませんが、人々が多く住む帯域で相対的にそうなると、異常気象や集中豪雨などを呼ぶ原因にもなるそうです。海に住む生物たちへの悪影響もかなり出てきているのでしょう。
そもそも汽水域というエリアは、限定されているから生態系的にも価値があるわけですが、日本近海がすべて汽水域になってしまったら、それはトンでもない話になってしまいます。海は塩っぱい、これは大前提ですね。

■企業は人なり

26 Dec 2003 07:43:36
昨今は新卒就職率が低迷していると新聞に出ておりましたが、こんな話を聞くと小生も含めた中堅層は、もっと企業を活性化して、彼等により多くの就業機会を作ることも使命だと感じてしまいます。
何十年か前、リクルートスーツを着て企業訪問をしていた時分、よく耳にしたのは「企業は人なり」という言葉。今ではもう死語になってしまったのかも知れませんが、激動の経済社会の中で、この言葉のもつ意味は微動だにせず残っているのでは、と感じています。有為な人材が集う企業、優秀な人材が育つ企業、こういう会社がいつの世でも伸びていくような気がします。
話はガラリとかわって、時節柄、忘年会、宴会の機会が社会人どなたも増えているのでは、と察します。小生もここ２～３週間シームレスに地方東京の飲み屋徘徊中で、けっこうヘバっております。それはさておき、移り変わりのメチャ激しい水商売の世界でも、しっかりとした店は何十年もちゃんと残っています。本当に大したものです。銀座界隈で小生も少なからず贔屓にしている店はあるのですが、考えてみるとここにも冒頭の言葉があてはまっているようです。長い店は二十年もの付き合いです。
そんな店はと言うと、まずは現場監督にあたるママが例外なく優れています。客筋もしっかりしていて安定しているし、この歳になると重要ポイントではなくなるものの、店の子も入れ替わりの激しいはずなのですが、しつけが行き届いています。お客様を連れていったとき、当方の気遣いが減るのは助かります。基本コンセプトも大切ですが、やはり決め手は「企業は人なり」なのでしょう。

■お持ち帰り禁止

25 Dec 2003 13:52:43
例のＫＨＶ（コイヘルペスウィルス）対策として、霞ケ浦や北浦のコイ４０００トンが「処分」されると聞き、鈍感な小生もさすがに胸が痛みました。つくづく移入の怖さを思い知りました。外来種という特別の存在でなく、日本にいるコイと同種でも、移入種はヤバイということが今回の例で、明らかになりました。同時多発的に発症していることから、おそらくどこかの輸入業者が感染ゴイをかなり大量に入れたのでしょう。本当にペット屋やマニアの猛省を促したいところです。４０００トンの責任の重さを自覚していただきたいものです。
さて、最近の水温低下で発症例が増えたのか減ったのかは分かりませんが、水産庁が自然河川も含めてコイの持ち出しや放流禁止を検討するように、各都道府県に要請したそうです。養殖場だけでなく自然河川でもウィルスゴイが出ているので、この措置はもっと早く出すべきでした。まあ、大ゴイならば、わざわざ重い奴を持ち帰る人はまずは居ないでしょうが。中小ゴイは持ち帰られる可能性は無きにしもあらずです。これ以上の伝染を防ぐために、「お持ち帰り」は絶対阻止しなければなりません。
なにしろ漁業法に基づいたものですので、指示に違反した場合に罰則規定も科せられるということ。これこそ究極のキャッチ＆リリースになるでしょうが、願わくば病気とは関わりのない形で実行されれば良かったのですがね。

■ホッチャレ

24 Dec 2003 07:50:12
今年もようやくＸマスイブを迎えることになりました。若い人たちはカップルで盛り上がるのでしょうが、小生は日頃の行ないが悪いらしく、今年は中国のお客様との接待が入ってしまいました(T_T)。よく分かりませんが彼等にはふつうの日なのでしょうからね。まあ、よくよく考えてみれば、むしろ我々日本人の方が節操がないのかも知れません。

さて、今日のタイトルですがお耳にされたことはありますか？私たちの祖先が海から生じたように、海は地球にとっての生命の源とも云える存在だと思います。海の滋養が陸地を潤すことは今でも変わらないことですが、遡上魚が森を育むという話は、それを実証する一例です。
北海道だけかも知れませんが、遡上して産卵後、死んでしまったサケのことを「ホッチャレ」と呼ぶそうです。なかなか含蓄のあるネーミングですが、実はこのホッチャレが森を豊かにしているそうです。米国やカナダでは、サケが自然遡上するような河川流域の植物には、通常より多くの窒素成分が含まれており、その分、木々の成長も早いという研究報告がなされております。近年、北海道でもこれの調査が始まったそうです。
死に絶えたサケやフラフラになったサケは、鳥獣たちの格好のタンパク源となります。そして彼等の糞は分解され、窒素成分は河畔の土壌や雨水・地下水によって植物たちの根に吸収されていくわけです。海の養分を摂取して大きく成長したサケが、陸の動物たちに栄養を運び、やがては森の木々にそれが移っていく、そんな大自然の図式をみてみると何だかとても豊かな気分にさせられます。

■抗うつ魚

22 Dec 2003 07:08:58
文明が進んでいき飽和点が近づいてくると、精神的なストレスから、こころを病む人々が増えてまいります。高度成長社会から、成熟社会、別の言葉で云うと閉塞感のある社会になってきて、日本でもどんどんうつ病の人が増えているそうです。この傾向は米国でも同じこと。ここでは「銃」があるのでもっと厄介です。こんな中で抗うつ剤の研究開発が進んでいるのもうなずけます。
ただ、これが思わぬところに影響を及ぼしていることが最近分かりました。テキサスの下水処理場の下流で捕獲したブルーギルやナマズの脳や肝臓、筋肉などから抗うつ剤の成分が二種類ほど検出されたそうです。おそらく市中に大量に出回っている抗うつ剤のうち、服用しなかったものを家庭から流したのでしょう。
今のところのデータでは、魚を食べても抗うつ剤並みの「薬効」はなさそうですし、ギルやナマズを、頭やハラワタ含めて毎日パクパク食べるような変人は、たとえ米国でもまずもって居ないと思うので大事には至らないでしょう。でも、この手の薬には大きな副作用もあると思われるので、環境への流出はやはり気になるところです。
よもや河川環境の悪化でストレスの溜まったギルやナマズ君が、好んでそれを選んで食べていた、なんてことはないですよね～？

■カラスミ

20 Dec 2003 06:06:58
大阪から配信です。いや～こっちも寒いっす。
さて今日はカラスミの話題。親父が台湾との貿易をやっていた関係で、小生自身はご幼少、もといハナタレ小僧のころから、なぜかカラスミはバクバクよく食べていました。日本では長崎産が有名ですが、小生は台湾産がやっぱり好きです。パリパリに焼いてよし、すこし炙るだけもよし、そのままでも食べちゃう、という感じで大好きな食べ物です。あのアメ色のかたまりを見ただけで涎が…。まあ、これに比べると、タラコやイクラ、数の子などは、ものの数ではありません。
もちろん酒の肴が一番なのでしょうが、本当のところこれでは勿体ない。刷りこみがあるのか分かりませんが、小生はこれだけで、ご飯をパクパク何杯も食べてしまいます。ボラそのものは大して世に認められておりませんが、この卵には麻薬的な魅力を感じてしまいます。値段同様にカロリーも高そうなので、食べすぎはおそらく成人病まっしぐらでしょうが、幸か不幸か近年はそれほど至福を味わっておりません。
そういえばボラの養殖を台湾でやり始めているとか、稚魚の大多数をメス化する技術なども研究されているようで、こうなるとカラスミも年中採れるは値段は安くなるは、という時代も来るのかもしれません。でも養殖ボラのカラスミですと、味わいはちょっと冴えないのかも知れませんが…。

■人口推計

18 Dec 2003 08:27:12
今日は今年最後の九州行脚。
国連にはかなりヒマな人が多いようで、２３００年の世界人口の推計をしたそうです。今の６３億人が９０億人になり、日本の人口も一億人程度で推移するという予測。まあネズミ算ではありませんが、こんなの一つの条件が、ちょこっと変われば３００年後の世界人口などは天と地ぐらいの開きが出てくるはずです。よって全然信用はしてませんが、怖いのはインドとパキスタンが一位と四位に躍り出ると云っていることです（ちなみに先進国入りした中国はしおらしく二位に後退、米国は本流アングロサクソン以外が爆発的に増えるので三位）。
バリバリの犬猿の仲の印パ両国が、豊富な人口を背景にドンパチを始めたら、それこそどこも止められなくなるでしょう。下手をすると核ミサイル飛び交って地球破滅です。よしんば核戦争回避しても、わがニッポンは、そのころ平均寿命が１０４～１０８歳にもなる老人国家に。戦後復興などで、とても人手をかりだせるような国にはなれません。そんなわけで、今も三百年後も、あんまり頼りにならない国のままのような感じです。

■ユリカモメ雑感

17 Dec 2003 08:03:51
通勤では朝は新宿～東京間を中央線を使うのですが、並行しているお堀や神田川にもユリカモメが飛来する季節になってきました。何が嫌いかって鳥のＹＫＫ（ユリカモメ・カワウ・カラス）ほど敵対している動物はありません。黒い二つは社会的にも問題視されているのでまだマシですが、一番たちが悪いのがユリカモメです。なまじ白くてキレイそうだから人気者のような扱いをされておりますが、実態はかなりのワルです。
その貪欲さはカラス以上かもしれません。コイ釣りでもパン餌をかっさらっていくのはこやつ。陽がのぼってこの軍団が来襲してくると、はっきり云って釣りにはなりません。冬の風物詩にも取り上げられるユリカモメですが、小生にとってはにっくき仇敵と云うわけです。
近年はハト被害で困っているエリアでは、強い磁気で追い払ったり（鳥自身が持っている磁気を乱す）しているようです。また臨海部にある空港では、航空機のエンジンに鳥の群れが飛び込む事故（バードストライク）防止用として、目立つところでオモチャのハヤブサをくるくる回しながら、ハヤブサ固有の周波数を発信、これでカモメの群れを寄せ付かせないような仕掛けなどを施しているケースもあるそうです。
そうなると、小生としてもパン餌流し釣り用として、強い磁石を埋め込んだフローターなどを特許化して申請してみたくなりました。これでユリカモメのユンカース爆撃を避けることが出来れば、けっこう面白いアイディアかも知れません。

■モノづくり

16 Dec 2003 07:42:45
そういえば、先日のＨ２Ａロケットの打上げ失敗にはがっかりしましたね。とくにお隣中国の有人宇宙飛行成功の後だったからなおさらだったのかも知れません。技術のニッポン、モノづくりニッポンの根幹があらゆる場所で崩れて来ていることを、メーカーに勤めている一人として、大きな不安をもって感じております。
いまや繊維や衣料では中国、半導体や液晶では韓国に負け始めているのが現実です。そこでまずいのは価格だけではなく品質面でも赤信号が点き始めていることです。とくに最近の韓国品は品質面で一部国産品を凌駕している感じです。先日購入したシーバスのパックロッドも韓国製でしたが、そのアクションはかなりの出来でした。細かいところの仕上げも一昔前の韓国品とは比べものになりません。この品質でこの価格ならば国産品も勝負になりません。リールについても、おそらくは時間の問題です。たしかに金型精度や仕上げ技能が試される金属加工が肝となるのですが、商品自体が成熟してしまっているので、機能がいくら上がっても、その機能が有る無しで差がほとんど出ない次元に入ってしまったからです。
たまたま、ロケットや釣具の話を取り上げましたが、これはおそらく全産業分野に当てはまることではないかとも思っております。先端分野でも成熟分野でも赤信号が点灯しているニッポンのモノづくり、これを打開するには、教育や助成など二次産業への国を挙げての支援が今ほど求められている時期はないと思います。瀕死の金融機関へ何千億円も費やすよりも、よほど国益に叶うことだと思いますが如何でしょうか？

■ヴィッセル楽天

15 Dec 2003 08:37:06
いや～市立船橋が、控え中心とはいえ横浜Ｍ相手にあそこまでやったとは驚きでした。ユース平山の活躍などを考えると、数年先の日本代表面々は相当に変わっているような気がします。
そんなわけで今日もＪの話題です。Ｊリーグのチームで経営がよくないのは、Ｊ２鳥栖ぐらいかと思っていたら、なんとヴィッセル神戸が民事再生法申請とか！
地理的には田舎のチームに比べて、スポンサー探しに苦労しないはずと思っていましたが、やはり震災の影響がまだまだ残っているのかも知れません。今期も何とかＪ１に踏みとどまったので、ホッとしたのもつかの間。なんと今度は会社が降格です。
もともとのスポンサー「ダイエー」がつまづいたのが痛かったでしょう。こんどは楽天がスポンサーに名乗りを上げているので、これで一息つくことになるでしょうが、本質が変わらなければ事業運営は上手くいくわけはありません。たとえばＪ２新潟などの企業運営を勉強しながら、成績を上げて、サポーターをもっともっと増やすような仕掛けをし続けていくことが肝心です。幸いＪ１に踏みとどまりましたので、これからの一年の巻き返しが非常に重要です。
それはそうと東京ヴェルディもスポンサーが抜けてしまうので、これまた大変。いまのニッポン、そう簡単にスポンサーは出てきません。やっぱり早く不況のトンネル脱出をすることがＪリーグの発展ためにも、そして小生自身の懐のためにも、本当のところ最も重要なポイントですね。(^_^;

■リストラ（Ｊリーグ編）

12 Dec 2003 08:00:11
さて、今年の契約更改では鹿島の秋田、相馬。神戸の三浦(泰)など、ハイレベルな技術を持ちながらも比較的年齢の高いＪリーグ選手達に対して「戦力外通告」をしているのが目立ちます。よもやサッカー選手達には年功的な報酬制度がないと思いますので、年齢に関わりなく「いい仕事が出来るか否」という観点でだけで年俸が決まっていると思います。そういう中で、年齢の高い選手達を狙い打ちしているような印象をうける、今のトレンドには少々疑問を感じているところです。
観戦をしている側からすれば、若い選手達のひたむきなプレーには感動をおぼえますが、ベテラン選手達の円熟味のあるプレーにも拍手を送りたいと思うのは小生だけでしょうか？個人的にはＤＦに穴がある川崎Ｆ（国見ですが高校生に一点取られてしまうレベル）としては、セットプレーの打点の高さなども考えますと、秋田などの補強は非常に有効だと考えているのですが…。
いずれにしても、ベテランたちの新天地での奮起／活躍を期待したいところです。

■遅ればせながらＡＤＳＬ

10 Dec 2003 07:13:02
朝早くから出て、夜遅くまで家に帰らない身としては、週末以外、家でウェブにアクセスは出来ません。今の社宅もそろそろ転出の潮時。そんなわけでＩＳＤＮのまま、ひたすら回線変更を延び延びにしておりましたが、カミサンがパソコンを使い始めてから通信料が大幅にＵＰしてしまいました。
そんなとき、たまたま買った雑誌「特選街」でチープなＡＤＳＬ（１Ｍ版）が意外と良いという記事が目についたので、「これがいいや」と面倒がらずに切替手続きを行いました。
スペック的な速度は、ブロードバンドの主流８～２６Ｍなどに比べても、かなり見劣るのでしょうが、使いはじめてみたら「１Ｍでも意外とストレスないね」というのが実感。確かにＩＳＤＮに比べたら理論的には十数倍も速いはずだから、それはそうだなという気もします。目と鼻の先に電話局があるからかも知れませんが、インターネットカフェなどにある端末での体感速度と比べてもさほど遜色がないです。配信動画を見たりネットゲームをやるわけではないので、小生的にはこれで十分。月二千七百円（モデムレンタル料など含む）ポッキリですから、１Ｍ.ＡＤＳＬたしかにお得です。

■俄温泉と資源枯渇

9 Dec 2003 13:23:51
寒くなりましたね。こうなると温泉が恋しくなります。
先日、仕事で九州に行ったとき、いままで何もなかったところに温泉旅館が出来ていて、とても驚きました。沸かし湯ではなく天然温泉です。そういえば二十年前まで千葉のあちこちを、魚を求めて徘徊しておりましたが、そのときは千葉は鉱泉しか出ないものだと
信じ切っておりましたが、近年千葉県のあちこちに温泉場が出来ております。
聞くところでは昨今は温泉の掘削ブームだそうで、年間二百～三百ヶ所ぐらい「源泉」が増えているようです。技術の進歩によって、なんと二千メートルぐらいまで掘って湯脈を探り当てるそうです。昔は温泉と云えば自噴するもんだと思っていました。
気になるのは源泉の増加に反比例して、全体の湧出湯量が年々減少しているという話です。宅地や道路開発によって木々が減ることは、すなわち大地の保水量が減っていくことを表しております。水は土にしみ込まず川から海にストレートに行きます。ご存じの通り、近年、河川の洪水は増えている傾向です。こんなことを考え合わせると、そのうちに温泉につかることが今まで以上に贅沢な楽しみになってしまうのかも知れません。

■パックロッド

8 Dec 2003 08:24:35
道具の話ついでに「パックロッド」を取り上げましょう。小継のパックロッドは、正当派ツールではなく、云わばＢ級ツールにあたるのかも知れません。竿としての機能は云うまでもなくワンピースに叶うものはありませんが、持ち運びという観点からはかなり不便なものになりますし、それを我慢しても６ft以上は物理的に難しいです。
そこで一般的には２ピースになるわけ（６～１１ftのルアー竿の場合）ですが、それでも面倒なときがあります。出張のついでや会社帰りに釣り場に向かう場合です。ここで４ピースやそれ以上のパックロッドの出番です。４０～５０センチのサイズですと、鞄に入らなくても、持ち歩きにそれ程違和感はありません。これでかなり魚釣りのシチュエーションが広がります。とくに地方に行くと垂涎のポイントを前にして悔しい思いをすることがしばしばです。「せめて３０分でも竿を出したい」という思いを、これら「Ｂ級ツール・パックロッド軍団」は実現させてくれます。
たとえ短時間でも竿をだすことが、魚釣りでは非常に大切なプロセスだと思います。なにしろ「釣り場に行かねば魚は決して釣れない」というのが、例外のあまりに多いこの道楽のなかで、数少ない真理の一つだからです。
先日、この当たり前のことに改めて気づかされた小生。シーバスに限らず、これからパックロッド軍団の出番は増えていくような気がしております。

■腕前と道具

5 Dec 2003 12:17:49
今日は北陸から配信です。こっちは妙に暖かいですね。
さて、一般論になってしまいますが、趣味の世界では、腕前と道具の間に「相関」があるような、ないような、まったくもって良く分からないことがしばしばあります。どの世界にもツールコレクターなる「道具マニア」もいるものですが、その人が素晴らしい「実績」を残しているかというと、必ずしも当てはまるものではないようです。
ゴルフの例ですが、先日、一緒に回った仲間は「安物しか買わない」とか云いながら、１９８のドライバーでドラコンを連打してました。アイアンもかなり古くさいモデルでしたが、上がってみたら７９。こんな姿をみると高級クラブに血眼になっている人たちはいったい？と思わず感じてしまいました。
魚釣りも一緒です。高級ロッドに高級リールがあるからといって、大物が必ずしもヒットするわけではありません。腕さえ良ければ普及品でもバッチリです。でも、やっぱり趣味の世界、それなりの道具立てでテンションを高めることも肝心です。思うに道具というのは、価格とかなにかの俗物的な世界に関係なくもっと精神的な、それを使う人の「思い」があれば、それがベストフィットになるのでしょう。小生的に思っているのは道具も生き物、使う人が愛着や思い入れを抱けば、それはそれなりの「仕事」をしてくれるような気がします。出会ったときの「ビビッ」という、かすかなインスピレーションがあれば、あるいは使っているときの手に感じる馴染みとかのシンパシーがあれば、そのツールが「成果」を運んでくるような気がしてなりません。

■温暖化？

4 Dec 2003 07:25:25
暖かければよいということではありませんが、今日は温暖化のお話です。西日本では「グレ」と称されるメジナは、離島や太平洋岸の黒潮のきく磯場に分布しているはずの魚種ですが、最近では瀬戸内の広島～岡山沿岸部でもかなり釣れている話を聞きました。瀬戸内海でのこれほどの繁殖は過去なかったそうで、もちろん放流などによるものではありません。一説ではこれも温暖化の影響かもとささやかれているそうです。観測点によって異なりますが、二十年前に比べると瀬戸内の最低水温は２～３度上がっているからです。
メジナの卵が豊後水道から流入して孵化、それが高水温に支えられて成長して増殖ということではないかという話です。釣り味よし食味良しのメジナの分布が増えたのは、それはそれで喜ばしいことですが、その反面、減っている魚種も間違いなくいるはずです。温暖化は私たちの分からない間にじわじわと生活環境を変えつつあるのでしょう。

■暖冬？

3 Dec 2003 07:04:19
小生の場合、満員電車がイヤなので、日によって差がありますが、早ければ朝は六時ぐらいに家を出ます。ところが最近は日の出がぐっと遅くなって真っ暗です。この頃がもっとも寒いので、ぐうたら人間としては朝からへこんでしまいます。

振り返ると秋は比較的高い気温の日が多かったようです。たしか、つい最近まで家の中では短パンＴシャツといういい加減なスタイルでしたが、ここにきてやはりというか風邪をひいてしまいました。ただ、寝ていると蚊が出てきて耳元でうるさい。「何でこんな時期に～」と思いながら、蚊取り線香を出撃させ黙らせました。
昨年は十二月から寒波が来て、けっこう寒い冬になってしまいましたが、果たして今年はどうでしょう。気象庁によると今冬の気温は平年より高めだとか（昨年もそう言って間違えた）、個人的には厳冬よりも暖冬をチョイスしたいところですが。沿岸部の水温はそんなに高くないことを考えますと、やはり今年も気象庁の読みは外れて、そこそこ寒くなるような気がしてなりません。

■働きアリの話

2 Dec 2003 08:41:03
アリの習性を研究していると、どうしても二割の「働かないアリ」という集団が出来るらしいです。動かないやつ、自分の身体を舐めているだけのやつ、ブラブラしているだけのやつ、などがこれらです。この話はずっと以前にも紹介した（リンク）わけですが、この比率は一種の法則性があると云われております。
そして、これら「働かないアリ」群というのが、歳をとって働けないか寄生するだけの存在だという悪玉説と、ブラブラすることで周囲からの情報取得(危険情報や餌の情報など)を行っているという善玉説に分かれているようです。
いずれにしても興味深いのは、働かないアリ群の存在を組織（母集団）が認知していることです。働かざるもの食うべからずと、採餌を邪魔したり、あるいは集団外に排斥したりする行動が全くもって見られないことです。
本来の組織というものは、このように一見貢献してない存在を飲み込んだうえに立脚しているもので、そうなるとひたすら弱者排斥を行っている現代日本のヒト社会というものは、森羅万象、自然界のルールから見ると、きわめて特異な存在なのかもしれません。

■ハゼ釣り

1 Dec 2003 07:26:21
いよいよ十二月になってしまいました。
今年こそ行こう行こうと思いながら、なかなか時間がとれないハゼ釣り。時間を見つけて行こうかと釣り場を探したのですが、時すでに遅し、そろそろシーズンオフです。そう云えば、先日の新聞に隅田川ハゼ釣り大会なるものが紹介されていましたが、正真正銘のドブ川で魚が住めなかった隅田川でも、こうなったのだから大したものです。再生してきているのは多摩川だけではありません。戻ってきたハゼの生命力についても感服ものです。たしかに鶴見川でも、最近ハゼはそこそこ釣れだしているようです、。
いろいろ聞くと、ハゼの食味は河川より海で捕れた方が美味だとか。汽水でも淡水が濃くなるにつれて（塩分濃度が薄くなるにつれて）不味くなるといいます。もしかしたら、これは浸透圧との絡みかもしれません。体内にどんどん水が浸み込んでくるのですからね。生息環境がバッチければ組織というフィルターに溜まって体内に残る不純物は増えていくはず？です。（この分析は素人なので間違っているかも知れませんが…）
昔の経験でも江戸川で釣れたハゼは、やはり河口に近い方が美味かったような記憶があります。中流部のやつはサイズは立派でしたが、水っぽくて味はいまいちでした。

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